ルネ・ヴェルタがノーマルヒル世界チャンピオンに

作成: 21.02.2015 19:54 / sk

Velta, Rune

252.7

Freund, Severin

252.3

Kraft, Stefan

248.3

予選全リザルト

2/21（土）にスウェーデンのファールンで行われた世界選手権ノーマルヒル戦で、ルネ・ヴェルタ（ノルウェー）が新しい世界チャンピオンになった。ヴェルタは予想外の健闘で、セヴェリン・フロインド（独）とシュテファン・クラフト（オーストリア）を抑え、金メダル獲得となった。

Stefan Kraft

Severin Freund

Rune Velta

ヴェルタはトライアルラウンドから好調さを見せていたが、本戦でも2本とも95.5mのジャンプで計252.7ポイントとなり、2位のセヴェリン・フロインドに0.4点差で勝った。
新世界チャンピオンのヴェルタは、「今日までこんなことが起こるなんてありえないと思っていた。でも試技の後、とても良い感触をつかめて、それを試合に生かすことができた。そして自分が今や世界チャンピオンになった。明日の男女混合団体戦がものすごく楽しみ。強いチームが沢山あって面白い試合になると思う。」とインタビューに答えた。

フロインド、着地ミスでタイトルを逃す
スキーフライング世界チャンピオンのセヴェリン・フロインドは95.5mと96.0mと飛距離を伸ばしたものの、1本目の着地がうまくいかず、ビッグタイトルを逃した。
フロインドは、「銀メダルが取れてとても嬉しい。2本目はここ数週間以来、最高のジャンプになった。それが、ちょうど今日のこの大事な時に果たせて嬉しい。」と話した。
今季ジャンプ週間の王者、シュテファン・クラフト（オーストリア）は2回とも95.0mで合計248.3ポイントの3位になり、「僕にとって夢が現実になった。かなりのリスクをおかしたけれど、達成できた。今晩はシャンパンで祝うことになると思うけど、あまり遅くならないようにするつもり。明日にも大事な試合をひかえているからね。」と喜びを伝えた。
銅メダルに5.6点足りなかったのは2本とも93.5mだったロマン・コウデルカ（チェコ）で4位に入った。

ファイナルを逃した葛西
竹内択が2回とも93.0mを出し241.6ポイントで日本勢トップの5位になった反面、意外にも葛西紀明は既に1本目で敗退した。
タイトル保持者のアンダース・バルダル（ノルウェー）は、怪我からの復帰後初めての試合で238.2ポイント、6位と、喜ばしい結果となった。リヒャルト・フライターク（独）は、233.7ポイントで7位に入賞した。
ポーランド勢でトップだったのはヤン・ジョブロ（228.6ポイント）で8位についた。

ドイツとノルウェーが圧倒
世界記録保持者のアンダース・ファンネメル（ノルウェー、227.6ポイント）とマリヌス・クラウス（独、227.1ポイント）が9位と10位で、それぞれのチームで各3人がトップ10入りを果たし優秀な団体成績を収めた。
僅差でトップ10入りを逃したのは、アンドレアス・ヴェリンガー（独）で11位だった。

伊東大貴が12位、ペーター・プレウツ（スロベニア）は13位に終わり期待に添えなかった。それに対しグレゴア・デシュヴァンデン（スイス）は14位で、16位だった先輩シモン・アマンより上位につけた。予想以上の健闘で16位になったのはヤンネ・アホネン（フィンランド）、ポーランドのクレメンス・ムランカとカミル・シュトッホは同点で17位だった。

オーストリア勢はがっかり
この試合でオーストリアチームは、クラフト以外は良い結果が出せなかった。ミヒャエル・ハイボックが21位、グレゴア・シュリレンツァウアーが22位、トーマス・ディートハルトは27位で上位に食い込むことができなかった。
ミハイル・マクシーモチキンは24位でロシアの体面を守り、フランス勢はロナン・ラミー=シャプイとヴァンサン・デスコンブ=セボアが26位と29位で、二人がファイナル出場を果たし喜んだ。
ヴラディミール・ゾグラフスキー（ブルガリア）は健闘の30位だった。

ファールンでの世界選手権スキージャンプは、2月22日（日）17:00（日本時間翌1:00）からの男女混合団体戦へとつづく。