01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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2014年11月29日にフィンランドのルカで行われたワールドカップ(W杯)クーサモ大会第2戦で、シモン・アマン(スイス)と葛西紀明が全く同じ点数の272.2ポイントで同点優勝した。
アマンは前日の優勝に続き2連勝、葛西はクーサモ初戦の3位から更に順位を上げての優勝でフィンランド遠征を飾った。これで42歳の葛西は、自身の持つW杯史上最年長優勝記録を更新した。
ファーストラウンドでは、アマンは135.5mで6位、葛西は今日の最長飛距離145.0mのジャンプを見せ首位に立っていた。ファイナルラウンドで、アマンが144.0m飛び、葛西は131.5mで、合計ポイントが同点となった。
「満足の男、二人」
23回目のW杯優勝を果たしたアマンは、「二人の満足した男が表彰台に立つなんて特別なことだと思う。この結果を見た時、最初は信じられなかった。紀明はまた絶好調だ。彼は前シーズンのおかげで、もっとリラックスして物事を見られるようになったんだと思う。」と語った。
17回目のW杯優勝を飾った葛西紀明は、「1回目のジャンプは完璧だった。2本目も良かったけれど、優勝に足りるかは分からなかった。表彰台に立てて、今日もビックリしている。ほとんど信じられないほど。僕がこんなに上手く飛べているのには、秘密なんてない。僕には大きな自信と経験があるからね。そのおかげだと思う。」と喜びを語った。
3位はセヴェリン・フロインド(独)で、135.0mと137.0m(268.7ポイント)だった。「今日は特に一番上の方で風が強かった。でもそれはクーサモではいつものこと。今日の試合で大きな一歩を踏み出すことができた。1回目のジャンプはすごく上手くいったのに風の条件がいまいちだった。ファイナルではもっと良いジャンプを見せたかった。僕のジャンプは今、安定している。過去4年間のクーサモ大会で計3回表彰台に上がることができた。もしかしたらクーサモが僕に幸運を運んでくれるのかもしれない。」と振り返った。
再び好調のプレウツ
ペーター・プレウツ(スロベニア)は、139.5mと135.0mで、2.2ポイントの差で表彰台を逃し4位だった。5位はオーストリア勢の今日のトップだったミヒャエル・ハイボックで、143.5mと132.0mのジャンプで263.8ポイントを獲得した。
6位も、ロマン・コウデルカ(チェコ)とアンダース・ファンネメル(ノルウェー)が258.4ポイントの同点で入賞した。 ノルウェーチームは、アンダース・バルダル(255.7ポイント)が8位、ルネ・ヴェルタ(245.7ポイント)が10位に入り、優秀なチーム成績となった。
マルクス・アイゼンビッヒラー(独)は11位で引き続き好調だ。グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は12位に入り、調子を取り戻しつつあるようだ。同じくオーストリアのシュテファン・クラフトとアンドレアス・コフラーがそれぞれ13位と15位についた。スロベニアのベテラン、イェルネイ・ダムヤンは14位だった。
上位入賞が期待されていた開催国のフィンランド勢だが、辛うじてラウリ・アシカイネンが21位、ヴィレ・ラリントが22位で、なんとか面目を保った。ポーランド勢の今日のトップは、またもやピオトル・ジーラで24位だった。
ヴェリンガーとラニセクが大転倒
アンドレアス・ヴェリンガー(独)とアンツェ・ラニセク(スロベニア)の大転倒が今日の試合に影を落とした。ヴェリンガーはジャンプした直後にコントロールを失い斜面に背中から落ちた。ラニセクは着地の直前で左のスキー板が外れてしまった。両選手とも、すぐにクーサモの病院に運ばれレントゲン検査を受けた。少なくともアンドレアス・ヴェリンガーは、ドイツチームのコーチ、ヴェルナー・シュスターがZDF(第2ドイツテレビ)に語ったところによれば、それ程「劇的な」怪我はなさそうだ。ヴェルナーは、「あれは審判のミスでは無かった。アンドレアスは技術的な失敗をした。背中と肩にかなりの痛みを感じているようだ。」とインタビューに答えた。