W杯男子ルカ第1戦 ラニセク優勝、二階堂蓮2位

作成: 29.11.2025 17:23 / hn

11月29日(土)、ワールドカップ男子ルカ大会(フィンランド)で、第1戦が開催された。

難しい天候条件のため1ラウンドのみで競技終了となったものの、現在ワールドカップ総合首位のアンツェ・ラニセク(スロベニア)が優勝した。

2位は日本の二階堂蓮、3位はスロベニアのドーメン・プレウツだった。


ファイナルラウンドの開始後、数人のジャンパーがスタートしたが、助走路のスピードがどんどん遅くなってしまったために中止を余儀なくされた。

スロベニアのアンツェ・ラニセク(29歳)は、11月26日(水)のファールン戦(スウェーデン)に続き2連勝を飾った。

ラニセクは、ファールン戦の勝利で初めてワールドカップ(W杯)総合首位の黄色いゼッケンを手にした。

今日は悪天候のため2本目が中止となり、ファーストラウンドのジャンプが競技結果とされたため、ラニセクは142mのジャンプ一本のみで勝利を決めた。


激しい風と雨のために助走路の状態がどんどん悪くなり、2本目では急激に悪化して選手はお手上げ状態となってしまった。

 

ラニセクは、「今日は最初から本当に大変だった。正直なところ昨日から大変だったと言って良いと思う。試合中、僕はかなり良いジャンプを飛ぶことができて、ジャンプの後半では良い条件に当たったから全てがうまくいった。予選ではあまりうまくいかなかったから、ここで冷静さを保つのが大事だと思った。そしてそれがうまくいった。僕を支えてくれているチームの全員と自分の家族にものすごく感謝している」と、話した。

 

ラニセクは現時点でW杯総合得点356ポイントをマークしており、総合2位には同じくスロベニアのドーメン・プレウツ(今日は3位)が270ポイントで続いている。

小林陵侑は総合266ポイントで3位となっている。



日本の二階堂蓮は2位となり、自己初の表彰台入りを達成した。

スロベニアチームからドーメン・プレウツも3位となり、スロベニアチームは引き続き強さを見せている。


トップテンの3位以下には驚きの顔ぶれもあった。

ドイツチームと練習中のブルガリア人ヴラディーミル・ゾグラフスキが自己最高の4位、フランスのヴァレンテ・フベールも日本の小林陵侑と同点で自己最高の5位入賞を決めた。
シーズン序盤は振るわなかったアンドレス・ヴェリンガーピウス・パシュケ(ともにドイツ)は、今日は7位と9位で上々の結果となった。

フィンランド勢のトップはニコ・キュトサホで8位だった。


W杯男子ルカ大会の第2戦は、11月30日(日)の16:05(日本時間 翌0:05)からスタートする予定だ。

 


FIS スキージャンプW杯男子ルカ第1戦:最終リザルト(2025年11月29日)

順位 ビブ 名前 飛距離 1 飛距離 2 合計
1. 68 Lanisek, Anze 142.0   141.0
2. 59 二階堂蓮 141.0   136.4
3. 65 Prevc, Domen 132.5   128.0
4. 56 Zografski, Vladimir 131.0   125.4
5. 66 小林陵侑 130.5   122.7
5. 48 Foubert, Valentin 132.0   122.7
7. 39 Wellinger, Andreas 127.5   120.4
8. 4 Kytosaho, Niko 128.5   119.6
9. 49 Paschke, Pius 126.0   119.0
10. 52 Deschwanden, Gregor 133.5   118.5
11. 61 Hoffmann, Felix 128.0   117.5
12. 67 Tschofenig, Daniel 128.0   115.9
13. 60 Fettner, Manuel 129.5   115.7
14. 47 Sundal, Kristoffer Eriksen 127.5   115.2
15. 32 Oestvold, Benjamin 126.0   113.8
16. 19 Bresadola, Giovanni 126.0   112.7
17. 34 佐藤幸椰 126.0   112.6
18. 55 Tomasiak, Kacper 129.0   111.9
18. 35 Granerud, Halvor Egner 124.5   111.9
20. 28 Insam, Alex 125.5   111.7
21. 41 小林朔太郎 123.0   111.5
22. 57 Lindvik, Marius 123.0   110.2
23. 54 Zajc, Timi 124.0   110.1
24. 29 Bickner, Kevin 127.5   109.3
25. 63 Embacher, Stephan 126.0   108.0
26. 43 Oblak, Rok 122.0   104.5
27. 37 Geiger, Karl 119.0   102.1
28. 6 Ammann, Simon 122.5   101.6
29. 46 Aalto, Antti 118.0   99.1
30. 8 Kalinichenko, Vitaliy 119.0   98.6
31. 14 Zniszczol, Aleksander 118.5   98.5
32. 62 Raimund, Philipp 120.0   98.0
33. 15 Palosaari, Vilho 123.0   95.9
34. 17 Trunz, Felix 120.0   95.0
35. 64 Hoerl, Jan 124.0   94.5
36. 36 Wasek, Pawel 116.0   92.4
37. 58 Stoch, Kamil 112.5   91.9
38. 31 Frantz, Tate 114.5   89.1
39. 11 Schuster, Jonas 115.0   88.1
40. 13 Chervet, Jules 111.0   81.8
41. 12 Vassilyev, Danil 108.5   76.5
42. 30 Kesseli, Juri 105.5   71.0
43. 20 Belshaw, Erik 102.0   70.3
44. 38 内藤智文 101.0   68.9
45. 7 Song, Qiwu 107.0   67.2
46. 21 Mizernykh, Ilya 106.5   65.1
47. 42 Forfang, Johann Andre 100.0   51.7
48. 53 中村直幹 78.0   16.4
49. 26 Boyd-Clowes, Mackenzie 81.0   13.9
50. 3 Maatta, Jarkko 78.0   12.3

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。