01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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2月20日(土)、ワールドカップ・ルシュノフ大会(ルーマニア)を締めくくる男女混合団体戦が行われノルウェーチームが優勝した。マーレン・ルンビュ、ダニエル=アンドレ・タンデ、シルイェ・オプセッツ、ハルヴォア=エグナー・グラネルードの4人で臨んだノルウェーは、最終的に2位のスロベニアと3位のオーストリアに歴然と差をつけた。
来週からドイツ・オーバーストドルフで始まるノルディックスキー世界選手権の男女混合団体戦が、面白くなるのは間違いない。男女混合団体戦では、女子と男子のジャンパーがそれぞれ2人ずつ、計4人ので合計点で競われ、スリリングで時として驚くような結果が出る。
世界選手権前の最後となる今日の試合で、優勝したのはノルウェーチームだった。団結力を発揮したノルウェー勢だが、特に前日(2/19)の男子個人戦で失格となったハルヴォア=エグナー・グラネルードがまたしても圧倒的なパフォーマンスを見せた。今季は苦戦しているマーレン・ルンビュも、今日は好成績を収めた。
ルンビュは、「また表彰台の一番上に立つことができて本当に良かった。特に私の場合、最上段に上がったのはもうずい分前のことだから。男女混合団体戦がとても好きだし、今日の試合が世界選手権の完璧な予行練習になったと良い。2年前のセーフェルト大会では銅メダルだったから、今回はもっと望めるかもしれない」と、試合後のインタビューに答えた。
ノルウェーチームを常に脅かしていたスロベニアチームは、出場したジガ・イェラーが今日は実力を発揮しきれなかったのと、スロベニアのトップ選手アンツェ・ラニセクとボア・パヴロフチッチが出場しなかったことを考えると、世界選手権の混合団体戦でもノルウェーと共に優勝候補に数えて良いだろう。女子トップのニカ・クリツナーとエマ・クリネッチに並んでツェネ・プレウツも強いジャンプを見せた。
プレウツ3兄弟の次男であるツェネは、「今日の僕達のパフォーマンスに大喜びしている。チーム一丸となって素晴らしい闘いができた。最後まで全力で本当に良いジャンプを見せることができたから、僕達は喜んで良いと思う」と、話した。
オーストリアチームは、女子トップのマリタ・クラマーが(ルーマニア当局から出場許可が出ず)不参加だったのが痛手だったが、ベテラン男子のマヌエル・フェットナーが前日の個人戦と同様に見事なジャンプを収めた。フェットナーは今週末のノーマルヒル戦で、ヘッドコーチのアンドレアス・ヴィドホルツルに世界選手権へのノミネートを考えさせる程の活躍を見せた。
オーストリアチームの新人ダニエル・チョフェニックも、かなり良いジャンプを決めた。チョフェニックは、「こういったミックスチーム戦は、個人戦とは全く違う感じがする。常に全チームが後ろについている感じ。今日はチームの皆それぞれがベストを尽くした。僕にとっては初めてのワールドカップ表彰台だった。チームに選抜されるなんて夢にも思っていなかったけど、今はチームの一員になれたことをものすごく誇りに思える」と、語った。
オーストリアチームは、マリタ・クラマーとシュテファン・クラフトが出れば世界選手権で金も狙えるはずだ。いよいよスリリングな展開になりそうだ。
日本チームも個人戦で優勝した高梨沙羅と小林陵侑がスリリングな活躍を見せた。丸山希と佐藤幸椰も合わせたチームニッポンは、わずか3.8点差までオーストリアに迫り4位となった。
昨日の個人戦で失格となったマルクス・アイゼンビッヒラーが不在のドイツチームは5位だった。 アイゼンビッヒラーだけでなく、ドイツ女子トップのカタリーナ・アルトハウス等も世界選手権前の調整で出場しなかったため、今日の結果はあまり参考にはならない。それにしても、4位の日本に約40点も引き離され、6位のロシアに14.6点差まで迫られたのは頼りない結果だった。
7位はポーランド、8位はフランスだった。
早くも22日(月)には多くのチームがドイツ・オーバーストドルフへと移動する。すぐ23日(火)には、2021年ノルディックスキー世界選手権の枠内で行われる最初の女子公式トレーニングが予定されている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。