01 | Hoerl, J. | 285.3 | ||
02 | Paschke, P. | 277.8 | ||
03 | Tschofenig, D. | 273.8 | ||
04 | Kraft, S. | 273.1 | ||
05 | Deschwanden, G. | 259.7 | ||
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2月22日(土)、FIS(国際スキー連盟)スキージャンプ・ワールドカップ(W杯)ルシュノフ大会(ルーマニア)で第2戦が行われ、オーストリアのシュテファン・クラフトが優勝した。ハイレベルな今日の試合で、クラフトはW杯通算20勝目を飾った。2位と3位はドイツのカール・ガイガーとコンスタンティン・シュミットだった。
26歳のクラフトは103mと97.5mのジャンプで合計270.3ポイントを獲得した。
クラフトは、「今日はまたすごい試合だった。僕らは昨日の試合後にジャンプの分析をして、今日はそれを活かしてもっと上手くいった。2本目を飛ぶ前にカール(ガイガー)がリードしているのが分かっていたし、彼を超えるにはかなりのリスクを冒さなきゃと思った。そして今、それが上手くいってすごく嬉しい」と喜びを伝えた。
今日の試合でW杯通算20勝目を決めたクラフトは、オーストリアの名だたる大ジャンパーに並んだ。アンドレアス・ゴールドベルガーもそのキャリアの中で同じく20勝を挙げた。
現在オーストリア国営放送ORFでスキージャンプの解説を受け持つゴールドベルガーは、「今度はシュテファンが僕を超えてくれるのを祈っている」と、後輩の成功に上機嫌でコメントした。
金曜の第1戦で優勝したカール・ガイガーは、今日は2位で今週末は大成功の大会となった。
ガイガーは、「今日2位に入れてとても満足している。2本とも良いジャンプになったし、ルシュノフ大会で飛ぶことが本当に楽しかった。この前の3週末の大会では風の運に見放されて当然イライラしたけど、良いジャンプはできていたし、良い風と悪い風に当たるっていうは最終的にバランスの問題で、帳消しになると思う」 話した。
今日の試合を終えてW杯個人総合得点では、クラフトが首位で、ガイガーは現在118ポイント差で2位につけている。
3位のコンスタンティン・シュミットは、初の表彰台入りを果たした。これまでの自己最高成績は今季のティティゼー=ノイシュタット大会での5位だった。
シュミットは「今日は上手くいけばトップテン入りぐらいはできるかな、と思っていたけど、こんな上位に入れるとは全く考えていなかった。本当に凄いこと。今日は僕にとってもの凄く良い日になった。もちろん今日のこの成績を来週末にも上手くつなげていきたいと思っている。でも、もしそれが上手くいかなくても、そんなにひどいことじゃない。これまで僕はラハティ戦ではあんまり上手く飛べたことが無いから、もしかしたら今年はもっとうまくやれるかもしれない」と来週末のフィンランド・ラハティ戦を見据えて意欲を見せた。
ファーストラウンドで3人もの選手が新ヒルレコードとなる103mのジャンプを飛んだ。コンスタンティン・シュミット、グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)、そしてシュテファン・クラフトの3人が、少なくとも次の冬まではルシュノフのヒルレコード保持者となる。
ポーランドのダヴィド・クバツキーが4位、ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデとマリウス・リンドヴィクがその後の5位・6位に続いた。
ドイツ・ヴィリンゲン出身シュテファン・ライエは7位で、再び好調さを裏付けた。スロベニアのジガ・イェラーは大健闘の8位、ポーランドのカミル・ストッフは9位だった。
フロインドにとって大事な一歩
怪我による長い欠場から復帰したセヴェリン・フロインド(ドイツ)にとっては、ファイナルラウンドに進めたこと自体が大きな成功だったと言える。前日の第1戦では、フロインドは上位30人による2本目の進出を辛くも逃していた。今日のフロインドは、日本の栃本翔平と同点の29位となった。フロインドがトップに復帰するのは昨日の今日では無理だということは最初から分かっていたことで、それを思うと今日は小さいながらも大事な一歩となった。
W杯総合では、オーストリアのシュテファン・クラフトが合計1,433ポイントで引き続き首位、2位にカール・ガイガー(1,315ポイント)が続いている。今日4位だったダヴィド・クバツキーは1,067ポイントで3位に浮上した。
スキージャンプ男子W杯は、来週末のフィンランド・ラハティ大会へと続く。ラハティでは金曜、土曜、日曜に3試合(個人戦2試合、団体戦1試合)が予定されている。
金曜の個人戦は、強風のためキャンセルとなった2019年12月1日のフィンランド・ルカ戦の代替戦となる。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。