世界選手権 LH予選でドイツ勢二人がトップ

作成: 22.02.2019 15:41 / sk

2019年ノルディックスキー世界選手権は、ドイツチームにとって完璧な幕開けとなった。2月22日(金)午後、ラージヒル個人戦の予選がオーストリア・インスブルックのベルクイーゼルジャンプ台で行われ、マルクス・アイゼンビッヒラー(独)が128.5mのジャンプで142.2ポイントを獲得して1位になった。2位は同じくドイツのカール・ガイガー(131m、141.1ポイント)、3位はスイスのキリアン・パイアー(127.5m、137.5ポイント)だった。

恐れられているインスブルックのベルクイーゼルジャンプ台で、ヘッドコーチのヴェルナー・シュスター率いるドイツチームは予選で1位・2位を独占して夢のようなスタートを切った。アイゼンビッヒラーとガイガー、一挙に二人のドイツ人選手が、2019年世界選手権の初戦で上を狙う構えだ。

キリアン・パイアーは予選3位につけ、20日(水)の公式練習でも見せた強さを裏付けた。23日(土)の本戦でもパイアーはメダルに届くかも知れない。

 

しかし、本戦では日本の小林陵侑が決定的な役目を担いそうだ。今冬飛びに飛ばしている小林は、今日は126mで4位につけた。

小林の後には、オーストリア勢の二人、ミヒャエル・ハイボックとフィリップ・アッシェンヴァルトが5位・6位に並んだ。オーストリアのエース、シュテファン・クラフトは意外にも二人より後ろの10位だった。

ポーランド勢のトップは11位のカミル・シュトッホだった。

11人の選手が予選敗退となった。

 

ベルクイーゼルの今日の一日は、スキージャンパーの出番が来る前に、元スキージャンパーで今はユーロスポーツで専門家として活躍するマーティン・シュミット(独)があわや、という危険な状況からスタートした。ノルディック複合の選手が転倒し、その片方のスキー板が制御不能となって高速で飛んできてシュミットにほとんど当たりそうになったのだ。このような危険を防ぐためにセーフティネットが設置されていたが、これでは足りないことが今回証明された。

その後セーフティネットは交換され、これでもうジャーナリスト・エリアでこのような危険な状況は起こらないはずだ。

 

ベルクイーゼルジャンプ台でのラージヒル個人戦は、2月23日(土)14:30(日本時間22:30)から開催される予定となっている。

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。