W杯男子オスロ戦 小林陵侑が勝利

作成: 13.03.2025 21:19 / hn

3月13日(木)、ワールドカップ・オスロ大会(ノルウェー)で男子個人戦が開催され、日本の小林陵侑が堂々の勝利を挙げた。
先週まで開催されていたノルディックスキー世界選手権の前のワールドカップ札幌大会(北海道)で2試合とも優勝した小林は、今日の勝利でワールドカップ3連勝となった。
小林にとっては、ワールドカップ通算35勝目だった。
2位はオーストリアのヤン・ホアル、3位はドイツのカール・ガイガーだった。

小林陵侑にとっては、オスロの名高いホルメンコーレン・ジャンプ台での初勝利となった。

ジャンプ週間を3回制覇している小林は、2位のヤン・ホアル(オーストリア)に10.8点もの差をつけて堂々の勝利を挙げた。

そしてこの勝利で、小林は「RAW AIR ノルウェーツアー」総合成績で首位に浮上した。

 

プロローグはガイガーが1位

試合の直前に行われたプロローグでは、カール・ガイガー(ドイツ)が1位となり、RAW AIR総合首位につけていた。

「RAW AIR」の競技ジャンプ 3本目を終えた現時点で、小林陵侑がRAW AIR総合首位 、9.9点差でカール・ガイガーが2位、3位には本戦で7位となったアンドレアス・ヴェリンガー(ドイツ)が続いている。


今日の試合の4位・5位にはアンツェ・ラニセクと、先週の世界選手権で金メダリストになったばかりのドーメン・プレウツ(共にスロベニア)が並んだ。ドイツのフィリップ・ライムンドはプレウツと同点の5位となり好成績を収めた。

 

ノルウェー勢 参戦せず
先週のノルディックスキー世界選手権トロンハイム大会(ノルウェー)で、ノルウェー人選手が着用した規定外に改造されたスーツを巡るスキャンダルは、オスロでの試合の最中に暫定的なクライマックスを迎えた。


3月12日(水)の時点で、すでにヨハン=アンドレ・フォアファングと、今回の世界選手権でノーマルヒルの世界王者となったマリウス・リンヴィクには国際スキー連盟(FIS)の全試合における出場停止処分が下されていたが、今日(3/13)の公式トレーニング中にロビン・ペデルセンクリストファ=エリクセン・スンダルロバート・ヨハンソンの更なるノルウェー勢3選手が出場停止となり、その後の全ジャンプで欠場した。


ワールドカップ(W杯)総合成績では、引き続きオーストリアのダニエル・チョフェーニックが首位につけており、その132点差で同じくオーストリアのヤン・ホアルが2位に続いている。
2024/25のW杯シーズンを制するのはチョフェーニックかホアルになりそうだ。

次はヴィケルスンのフライング戦

早くも3月14日(金)にはヴィケルスン(ノルウェー)の巨大フライングヒルにて、ジャンプ男子の公式トレーニングと予選が予定されている。
そして、15日(土)と16日(日)にはそれぞれ個人戦が開催されることになっている。

 


W杯男子オスロ戦 リザルト(2025年3月13日)

順位 ビブ 名前 飛距離1 飛距離2 合計
1. 53 小林陵侑 129.5 127.0 264.1
2. 61 Hoerl, Jan 126.0 129.0 253.3
3. 50 Geiger, Karl 126.0 128.0 252.4
4. 54 Lanisek, Anze 123.5 129.5 252.0
5. 48 Prevc, Domen 125.0 127.5 250.3
5. 38 Raimund, Philipp 129.5 129.0 250.3
7. 55 Wellinger, Andreas 125.5 125.0 249.9
8. 46 Fettner, Manuel 121.5 130.0 249.2
9. 62 Tschofenig, Daniel 126.0 127.0 247.1
10. 60 Kraft, Stefan 122.5 125.0 238.9
11. 25 Embacher, Stephan 122.5 123.0 235.1
12. 58 Deschwanden, Gregor 121.0 125.5 233.3
13. 35 Peier, Killian 128.0 122.0 233.2
14. 40 中村直幹 123.0 122.5 231.2
15. 47 二階堂蓮 118.5 124.0 229.4
16. 37 Zografski, Vladimir 126.5 117.5 226.0
17. 51 Wasek, Pawel 119.0 123.0 224.8
18. 39 Foubert, Valentin 122.0 120.5 224.6
19. 43 Aigro, Artti 119.0 122.5 224.0
20. 31 Stoch, Kamil 119.5 122.0 223.3
21. 49 Zajc, Timi 116.5 122.0 222.5
22. 33 Kubacki, Dawid 119.5 123.5 222.4
23. 16 Mogel, Zak 123.0 120.5 221.9
24. 52 Hayboeck, Michael 117.5 121.0 220.5
25. 45 Frantz, Tate 119.0 120.0 219.6
26. 23 小林朔太郎 120.0 121.0 219.5
27. 36 Villumstadt, Fredrik 121.5 119.0 216.9
28. 42 Zniszczol, Aleksander 118.0 118.0 213.7
29. 12 Colby, Jason 124.0 115.0 211.6
30. 26 Insam, Alex 118.5 117.5 211.3
31. 34 Wolny, Jakub 124.5 114.0 210.9
32. 27 Aalto, Antti 119.0   104.9
33. 30 Marusiak, Yevhen 118.0   103.7
34. 2 Strand, Soelve Jokerud 120.0   102.4
35. 59 Paschke, Pius 116.0   101.8
36. 13 Koudelka, Roman 114.5   98.4
37. 15 Nousiainen, Eetu 116.0   95.9
38. 10 Urlaub, Andrew 113.0   94.2
38. 11 Wasser, Yanick 116.0   94.2
40. 32 Kos, Lovro 114.0   93.5
41. 29 Eisenbichler, Markus 111.5   91.7
41. 6 Kalinichenko, Vitaliy 112.5   91.7
43. 21 Belshaw, Erik 112.0   90.7
44. 18 Kot, Maciej 114.0   90.5
45. 20 佐藤幸椰 110.0   84.9
46. 4 Milesi, Enzo 105.0   84.0
47. 14 Mizernykh, Ilya 110.0   83.9
48. 41 Bickner, Kevin 109.0   83.7
49. 3 Joergensen, Sindre Ulven 107.0   83.0
50. 8 Trunz, Felix 103.0   76.8



※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。