3/9（日）にオスロ（ノルウェー）の伝説的なホルメンコーレンジャンプ台で行われたＷ杯ラージヒル戦で、セヴェリン・フロインド（独）が、開催国ノルウェーのアンダース・バルダルを2位に抑え優勝した。カミル・シュトッホ（ポーランド）は、今日の3位でＷ杯総合首位の座を更に確実なものとした。
1回目で既に首位についていたフロインドは、132mと130.5mで265.4ポイントとなり、2位のバルダルに余裕の差をつけて、今季4回目の優勝を決めた。3/7（金）に地元のトロンハイム（ノルウェー）で優勝を飾ったバルダルは、128mと127mのジャンプで252.1ポイントを獲得した。
危うく転倒をまぬがれたシュトッホが3位
カミル・シュトッホは、1回目のジャンプでかなり頑張って転倒を防がなくてはだった。132mと127mで最終的に245.4ポイントとなり、4位の葛西紀明に1.3点差だった。葛西紀明は、125mと127mで、今季既に4度目の4位で表彰台を逃してしまった。オーストリア勢トップだったのはＷ杯優勝記録保持者のグレゴア・シュリレンツァウアーで、 123.5mと125.5mのジャンプで241.7ポイント獲得し5位に入り、2014年の個人戦初優勝をまたもや持ち越すことになった。
Severin Freund
Ｗ杯自己最高成績を出したヌルムサル
そのわずか0.3ポイント差でカレル・ヌルムサル（エストニア）が6位に入賞し、Ｗ杯自己最高成績を祝った。2011年のジュニア世界選手権3位だったヌルムサルは、129mと123mのジャンプを見せた。ロマン・コウデルカ（チェコ）はトロンハイム大会で大健闘の4位だったが、今回も240.1ポイントで引き続き好調の7位となった。その0.1ポイントの僅差でシュテファン・クラフト（オーストリア）が8位だった。ヤコブ・ヤンダ（チェコ）は引退までＷ杯あと3試合という今日、238.6ポイントで9位という立派な成績を収めた。アンシ・コイブランタ（フィンランド）は、ヤンダのわずか0.2ポイント差で再びトップ１０入りを果たした。
Ｗ杯総合首位が遠のいたプレフツ
トロンハイム大会では、ファイナル進出を逃したペーター・プレフツ（スロベニア）だったが、今回は多少良かったとは言え11位で、カミル・シュトッホとのＷ杯総合優勝をめぐる争いに負けてしまった。今季ジャンプ週間覇者のトーマス・ディートハルト（オーストリア）の後に、昨日の予選で1位だったトム・ヒルデ（ノルウェー）が健闘の13位についた。シモン・アマン（スイス）が14位、マヌエル・フェットナー（オーストリア）が15位だった。ノルウェー勢は他にアンダース・スティエルネンが17位、ルネ・ヴェルタが19位に入り、ホルメンコーレンでのホームゲームはまぁまぁの成績だった。清水礼留飛は18位で、日本勢2番目の成績だった。
フロインドとシュトッホだけが両チームで突出
トップジャンパーのセヴェリン・フロインドとカミル・シュトッホの他は、ドイツ・チームもポーランド・チームもあまりふるわなかった。両チームとも上位二人以外では、マルクス・アイゼンビッヒラー（独、29位）とマチェイ・コット（ポーランド、20位）の各一選手しかファイナル進出を果たせなかった。1週間後（3/16）にハラコフ（チェコ）で予定されているスキーフライング世界選手権の団体戦のことを考えると、良い傾向とは言えない。
スロベニアの若手、ネイツ・デツマンとトーマス・ナグリッチが23位と25位で、そのうちユーリ・テペシュと団体戦出場権を争うことになりそうだ。テペシュはトロンハイム大会とクオピオ大会同様、今回もファイナル進出を逃した。ヴァンサン・デスコンブ＝セボア（仏）は28位で、2013年12月以来のＷ杯ポイント計上となった。
Anders Bardal, Severin Freund, Kamil Stoch
Ｗ杯総合優勝はシュトッホでほぼ決定
Ｗ杯総合成績で、カミル・シュトッホが1320ポイントでほぼ優勝にたどりついたと言える。ソチ五輪2冠のシュトッホは、2位のペーター・プレフツに168ポイントもの差をつけており、プラニツァ大会での残り2試合のどちらかで7位につければ、優勝を確実にすることができる。総合3位についているセヴェリン・フロインドは、シーズン閉幕まであと2試合で追いつくことも論理的には可能だが、シュトッホを越えるには197ポイントが必要だ。
| 01 | Kraft, S. |  |
2149 | 0 |
| 02 | Kobayashi, R. | |
1673 | 0 |
| 03 | Wellinger, A. | |
1488 | 0 |
| 04 | Hoerl, J. | |
1140 | 0 |
| 05 | Prevc, P. | |
1071 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Österreich | |
8149 | 0 |
| 02 | Slowenien | |
5142 | 0 |
| 03 | Deutschland | |
5022 | 0 |
| 04 | Norwegen | |
4360 | 0 |
| 05 | Japan | |
3275 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Pinkelnig, E. | |
244.9 | |
| 02 | Loutitt, A. | |
242.1 | |
| 03 | Prevc, N. | |
235.6 | |
| 04 | Takanashi, S. | |
232.2 | |
| 05 | Bjoerseth, T. | |
229.1 | |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Prevc, N. | |
1454 | 0 |
| 02 | Pinkelnig, E. | |
1305 | 0 |
| 03 | Loutitt, A. | |
1030 | 1 |
| 04 | Ito, Y. | |
1018 | 1 |
| 05 | Seifriedsberger | |
935 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Österreich | |
3891 | 0 |
| 02 | Slowenien | |
3442 | 0 |
| 03 | Japan | |
2386 | 0 |
| 04 | Norwegen | |
2280 | 0 |
| 05 | Deutschland | |
1967 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Ortner, M. | |
1243 | 0 |
| 02 | Schuster, J. | |
1195 | 0 |
| 03 | Moerth, F. | |
806 | 2 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Kvandal, E. | |
1790.4 | 0 |
| 02 | Opseth, S. | |
1638.4 | 5 |
| 03 | Pinkelnig, E. | |
1634.9 | 1 |
| 04 | Schmid, K. | |
1599.6 | 0 |
| 05 | Prevc, N. | |
1579.0 | 2 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Erzar, T. | |
654 | 0 |
| 02 | Wiegele, H. | |
572 | 0 |
| 03 | Graesli, K. | |
436 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
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