2/26（水）に行われたファールン大会（スウェーデン）で、ソチ五輪団体戦の金メダルを取ったセヴェリン・フロインド（独）が優勝した。ファールンでは2015年にノルディックスキー世界選手権が行われる予定で、今回はそのリハーサル的な意味もあったが、そんな中、2位に着いたペーター・プレフツ（スロベニア）は、Ｗ杯総合ランキングで首位に立った。
3位にはベテランの葛西紀明が着いた。ソチ五輪2冠のカミル・シュトッホ（ポーランド）は、4位におさまった。
バッケンレコード、次々更新
特にファイナルがスリリングな試合となり、3回もバッケンレコードが更新され、そのうちの2回はフロインドが果たした。予選でカミル・シュトッホが最長の129.5mを出したが、フロインドが1回目で133mのジャンプを見せた。シュトッホは1回目では123mしか出せなかったが、ファイナルでは134.5mまで伸ばした。しかし、1回目の成績で余裕を持ってトップに立っていたフロインドが、ファイナルで更に135mと伸ばした。最終的にフロインドは266.1ポイントで、2位のプレフツに15.9ポイントもの差をつけた。
プレフツは、122.5mと133.5mのジャンプで、10位から2位にまで追い上げ、葛西紀明に1.4ポイント勝った。葛西は、133mと130.5mの両ジャンプの後、痛そうに膝をおさえた。葛西とシュトッホの差はわずか0.5ポイントだった。「着地地点の雪がとても柔らかく、右のスキー板が外れてしまった。ファイナルでは膝の痛みもあって、あまり飛距離は出したくなくて慎重に飛んだ」と、41歳の葛西は語った。
スカンジナビア勢がトップ１０入り
今日のオーストリア勢トップは、5位のシュテファン・クラフト（246.7ポイント）だった。ノルウェーのアンダース・バルダルとアンダース・ファンネメルは、共に244.9ポイントで同点の6位となり、7位は242.8ポイントのシモン・アマン（スイス）が着いた。
ラハティとクオピオでのホームゲームを目前にして、Ｗ杯自己ベスト成績を出したのは、フィンランドのラウリ・アシカイネンで、9位（241.8ポイント）だった。その5.1点差でマチェイ・コット（ポーランド）が10位に入った。
スロベニア・チームは、ソチオリンピックでは団体戦メダルを逃したものの、このファールン大会では、11位にイェルネイ・ダムヤン、12位にトーマス・ナグリッチ、16位にユーリ・テペシュも入り、再び素晴らしいチーム成績を収めた。
これまで不調だったベテランのアンダシュ・ヤコブセン（ノルウェー）とアンドレアス・コフラー（オーストリア）は13位と14位と、まずまずの成績で光明が見えてきた。ソチ五輪の予選で2回とも優勝したミヒャエル・ハイボック（オーストリア）は15位だった。
再び順位を落としたシュリレンツァウアー
グレゴア・シュリレンツァウアー（オーストリア）は18位で、引き続きがっかりな結果となり、Ｗ杯総合成績でもランクを落としてしまった。
フロインド以外のドイツ勢は明らかに調子が出なかったようだ。カール・ガイガーが20位、アンドレアス・ヴァンクが22位、ミヒャエル・ノイマイアーが27位で、この3人は辛うじてＷ杯ポイントを加算することができたものの、アンドレアス・ヴェリンガー、マリヌス・クラウス、リヒャルト・フライタークはファイナル進出さえ果たせなかった。
ディミートリ・ヴァシリエフは23位に着いてロシアの体面を守り、28位になったカレル・ヌルムサル（エストニア）はファイナル進出を喜んだ。
プレフツがシュトッホを越えた
Ｗ杯総合成績で、988ポイントとなったペーター・プレフツが、カミル・シュトッホ（971ポイント）を抜かし首位に立った。葛西紀明は806ポイントで3位の座を守った。その79点差でセヴェリン・フロインドが4位に上がってきた。グレゴア・シュリレンツァウアーは、既にトップに200ポイント以上も離されてしまい、5位に着いている。
ワールドカップは、今週末（2/28～3/2）に行われるラハティ大会（フィンランド）での3試合へと続く。
2/28（金）17:00（日本時間、翌1:00）からは個人戦、3/1（土）には団体戦が予定されている。
そして、3/2（日）にも個人戦がもう1試合行われることになっている。
※注）基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本と時差は-8時間です。
| 01 | Kraft, S. |  |
2149 | 0 |
| 02 | Kobayashi, R. | |
1673 | 0 |
| 03 | Wellinger, A. | |
1488 | 0 |
| 04 | Hoerl, J. | |
1140 | 0 |
| 05 | Prevc, P. | |
1071 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Österreich | |
8149 | 0 |
| 02 | Slowenien | |
5142 | 0 |
| 03 | Deutschland | |
5022 | 0 |
| 04 | Norwegen | |
4360 | 0 |
| 05 | Japan | |
3275 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Pinkelnig, E. | |
244.9 | |
| 02 | Loutitt, A. | |
242.1 | |
| 03 | Prevc, N. | |
235.6 | |
| 04 | Takanashi, S. | |
232.2 | |
| 05 | Bjoerseth, T. | |
229.1 | |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Prevc, N. | |
1454 | 0 |
| 02 | Pinkelnig, E. | |
1305 | 0 |
| 03 | Loutitt, A. | |
1030 | 1 |
| 04 | Ito, Y. | |
1018 | 1 |
| 05 | Seifriedsberger | |
935 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Österreich | |
3891 | 0 |
| 02 | Slowenien | |
3442 | 0 |
| 03 | Japan | |
2386 | 0 |
| 04 | Norwegen | |
2280 | 0 |
| 05 | Deutschland | |
1967 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Ortner, M. | |
1243 | 0 |
| 02 | Schuster, J. | |
1195 | 0 |
| 03 | Moerth, F. | |
806 | 2 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Kvandal, E. | |
1790.4 | 0 |
| 02 | Opseth, S. | |
1638.4 | 5 |
| 03 | Pinkelnig, E. | |
1634.9 | 1 |
| 04 | Schmid, K. | |
1599.6 | 0 |
| 05 | Prevc, N. | |
1579.0 | 2 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Erzar, T. | |
654 | 0 |
| 02 | Wiegele, H. | |
572 | 0 |
| 03 | Graesli, K. | |
436 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
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