Ｗ杯リレハンメル大会　セヴェリン・フロインド今シーズン初優勝

作成: 08.12.2013 22:56 / cy

セヴェリン・フロインド（独）が開催地ノルウェーっ子達のお祭り気分を削いでしまった。彼のシーズン初の優勝によって、アンダース・バルダルは当地リレハンメルでの凱旋優勝を逃してしまったのだ。大成功の週末となった日本チームの伊東大貴は3位になり、リレハンメル大会の4試合中4回目の表彰台となり、ニッポンに花を咲かせた。

Noriaki Kasai

Anders Bardal

Simon Ammann

Daiki Ito

Severin Freund, Andreas Wank

フロインドはファーストラウンドで既に132.5m出して首位に立ち、ファイナルでも気を引き締めて137.0m飛んだ。バルダルは138.0m で今日の最長飛距離を出し、131.0mで5位だったところからのし上がってきた。277.0ポイントでわずか2ポイント足りず、優勝を逃した。

伊東大貴は、132.5mと138.0mで275.7ポイント獲得し、今シーズン初めて表彰台に登った。

Noriaki Kasai

前日土曜のノーマルヒルで7位に着き、表彰台に接近していたセヴェリン・フロインドは、この試合の成果を喜んでいる。アンダース・バルダルは、クリンゲンタール大会での自主棄権、クーサモ大会では出場できず、彼にとってこれが本当のシーズン開幕となり、喜びもひとしおだ。

Anders Bardal

伊東大貴にとって、自分の3位入賞だけでなく、日本チーム全体の好成績も喜ばしいことだ。混合団体戦優勝、高梨沙羅は女子個人戦で優勝、竹内択はノーマルヒルで2位、と日本チームの好調な滑り出しが際立っている。40代の葛西紀明は、134.5mと135.0mの鮮やかで堅実なジャンプを見せたが、5ポイント差で表彰台には届かなかった。それでも、この年齢で4位といえばすごいものだ。

最近としては珍しくオーストリア勢のトップとなったトーマス・モルゲンシュテルンは、葛西にわずか0.1ポイント届かず5位となったが、まずまずのところだ。Ｗ杯総合成績トップのチームメイト、グレゴア・シュリレンツァウアーは15位で、実力が出せなかった。ポーランドのピオトル・ジッラはファーストラウンドで2位となり、表彰台の期待が高まったが、134.5mと134.0mと安定した成績を出したものの、268.3ポイントで最終的に6位に入った。その後は11.5ポイントも間を開け、スキーフライング・チャンピョンのロベルト・クラニエッツ（スロベニア）が7位、それに加えユーリ・テペシュが12位、ペーター・プレフツが14位でスロベニア・チームの成績は上々だ。

チーム成績と言えば、9位で今シーズン自己ベストだったヤンネ・アホネン（フィンランド）を抑え、8位に竹内択が入り、この試合での日本チームの株を上げている。ディミトリ・ヴァシリエフ（ロシア）もアンドレアス・ヴェリンガー（独）をわずか0.3ポイントしのぎ、辛くもトップテンに入った。

ダヴィデ・ブレサドラ（伊）はクリンゲンタール大会同様、15位内に入れた。土曜のノーマルヒルで3位だったリヒャルト・フライターク（独）だが、ラージヒルでは疲労骨折の数週間後というのもあって、あまり調子がでなかった。

Daiki Ito

予選では頑張っていたノルウェー・チームだが、本戦ではバルダル以外は振るわなかった。アンダース・ファンネメルが17位、オレマリウス・イングバルドセンが22位、アンデシュ・ヤコブセンが30位と問題にもならなかった。

ポーランド・チームは、夏から秋の数ヶ月にかけてはかなり好調だったが、少し調子が出ない様だ。世界チャンピョンのカミル・ストッホはファイナル以外では実力が出せず18位、マチェイ・コット27位、ダヴィデ・クバツキが31位だった。

昨シーズンではヤコブ・ヤンダ（チェコ）は少なくとも定期的に本戦出場候補になっていたが、21位では2006年度の総合勝者としては、納得がいかないところだ。オリンピックで4回優勝しているシモン・アマン（スイス）は、予選で転倒、ファーストラウンドでも転び、あごをすりむきながらもファイナルに進み、リレハンメルで最後に転ばずに着地したジャンプで19位まで上がった。

Ｗ杯総合成績では、グレゴア・シュリレンツァウアーが首位を守り、2位が竹内択、そしてセヴェリン・フロインドが新しく3位となった。

次のワールドカップ大会は来週末、ドイツ・シュヴァルツヴァルトのティティゼー＝ノイシュタットで開催される。2回の個人戦が予定されている。

Ｗ杯リレハンメル大会・ラージヒル　結果（PDF）

01	Paschke, P.	317.1
02	Tschofenig, D.	309.2
03	Ortner, M.	307.1
04	Kraft, S.	306.0
05	Hoerl, J.	300.9
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01	Paschke, P.	100
02	Tschofenig, D.	80
03	Ortner, M.	60
04	Kraft, S.	50
05	Hoerl, J.	45
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01	Österreich	433	2
02	Deutschland	359	1
03	Norwegen	291	1
04	Slowenien	165	0
05	Japan	121	0
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01	Prevc, N.	269.9
02	Schmid, K.	247.6
03	Freitag, S.	244.4
04	Stroem, A.	234.5
05	Midtskogen, I.	226.2
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01	Prevc, N.	100
02	Schmid, K.	80
03	Freitag, S.	60
04	Stroem, A.	50
05	Midtskogen, I.	45
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