W杯男子オーバーストドルフ第1戦 スロベニアがオーストリアの連勝を阻止
1月25日（土）、ワールドカップ男子オーバーストドルフ大会（ドイツ）でスキーフライング第1戦が開催され、スロベニアのティミ・ザイツが優勝した。
ドラマチックな展開となったファイナルで、ザイツはノルウェーのヨハン＝アンドレ・フォアファングを2位に、チームメイトのドーメン・プレウツを3位に抑えて勝利を決めた。
オーバーストドルフのハイニ・クロップファー・シャンツェに集まった1万2千5百人の観客は、最高のフライトショーを目の当たりにした。
最後はスーパーフライヤーのティミ・ザイツ（スロベニア）が、ノルウェーのヨハン＝アンドレ・フォアファング抑えて、勝利を手にした。
ザイツは、「このフライングヒルが大好き。ここではいつも上手くいっていたと思う。僕が前回ワールドカップ（W杯）で優勝したのも、一年前のこの場所だった」と喜びを伝えた。
ザイツにとってはW杯通算5勝目で、その全てをスキーフライング戦で挙げており、そのうちの4勝はオーバーストドルフ・フライング戦で挙げている。
今回は、ザイツの連勝をノルウェーのヨハン＝アンドレ・フォアファングが止められたかも知れなかった。フォアファングは今日の1本目では首位につけていたものの、2本目では着地が上手く行かず、惜しくも今季初優勝を逃した。そのためジャンプを終えた後のフォアファングはイライラした様子だったが、それでも2位に入り、現在の好調さを再度証明した。日曜の第2戦でフォアファングはまた攻撃に出てくるはずだ。
3位に入ったのは二人目のスロベニア人選手 ドーメン・プレウツだった。スロベニア勢は今シーズンこれまでは思うような流れを掴めずにいたが、伝統的にスキーフライングを得意としており、ここに来て実力を見せてきた。
現在W杯総合首位のダニエル・チョフェーニックが今日は4位となり、この冬初めてオーストリア勢が表彰台入りを逃した試合となった。ヘッドコーチ アンドレアス・ヴィドホルツル率いるオーストリアチームの、信じられないような快進撃が一旦止まった。
しかし、チョフェーニックはW杯総合首位の座を守り、マキシミリアン・オルトナーとミヒャエル・ハイボックも6位・7位に並んで好成績を出し、オーストリアチームが今回も非常に強い団体成績を収めたことには変わりない。
ヴィドホルツルが気に障ったことと言えば、スーパースター シュテファン・クラフトの失格だろう。前シーズンのW杯総合優勝者であるクラフトは、ジャンプスーツの通気性が不十分だったとのことで失格となった。
今日のドイツ勢のトップは開催地オーバーストドルフ出身のカール・ガイガーで10位だった。アンドレアス・ヴェリンガーは14位だった。
日本チームからは 小林陵侑が5位、中村直幹が9位で、二人がトップテン入りを果たした。二階堂蓮が24位に入り、佐藤慧一は38位だった。
W杯スキーフライング・オーバーストドルフ第1戦 トップ１０
| 順位 | ビブ | 名前 | 国 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 26 | Zajc, Timi |  |
453.7 |
| 2. | 33 | Forfang, Johann Andre | |
448.6 |
| 3. | 15 | Prevc, Domen | |
444.9 |
| 4. | 40 | Tschofenig, Daniel | |
444.1 |
| 5. | 24 | 小林陵侑 | |
424.3 |
| 6. | 32 | Ortner, Maximilian | |
422.5 |
| 7. | 31 | Hayboeck, Michael | |
420.5 |
| 8. | 30 | Lanisek, Anze | |
420.1 |
| 9. | 12 | 中村直幹 | |
416.5 |
| 10. | 29 | Geiger, Karl | |
410.2 |
W杯総合ランキング（2025年1月25日の試合後）
※注）基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。
