W杯男子エンゲルベルク第3戦 オーストリア勢が表彰台独占

作成: 22.12.2024 22:57 / hn

12月23日(日)国際スキー連盟(FIS)スキージャンプ・エンゲルベルク大会(スイス)で、男子個人第2戦が開催され、オーストリアのダニエル・チョフェーニック(22歳)が優勝した。2位と3位にもヤン・ホアルシュテファン・クラフトが並び、オーストリア勢が上位を独占した。

ワールドカップ総合首位のピウス・パシュケは今日は18位となったが、それでも総合リーダーの座を守った。

12月21日(土)のエンゲルベルク第1戦ではチームメイトのヤン・ホアルが優勝しダニエル・チョフェーニックが2位だったが、日曜の第2戦ではダニエル・チョフェーニックがワールドカップ(W杯)通算2勝目となる勝利を挙げた。

チョフェーニックは、「これ以上良い結果はありえないぐらいで、ほとんど出来すぎている感じ。この天気の中で試合をして、そしたら表彰台に3人もオーストリア人選手が上がれたなんて。本当にとても良い気持ちで、ジャンプ週間が始まる前の短いクリスマス休暇に入ることができる。ジャンプ週間に万全の態勢で臨めるように、クリスマスにはなるべく多くの時間を家族と過ごせるようにしたい」と話した。


22日(日)の試合は、激しい降雪のため整備にも時間がかかり、30分遅れて開始した。しかし始まってからは割と早い時点で、オーストリア勢が圧倒的な強さを見せてきた。

オーストリアのヘッドコーチ、アンドレアス・ヴィドホルツルは、「(オーストリア勢が)昨日は1位・2位、そして今日は1〜3位を占めて、とても素晴らしかった。 上位で争える3人が揃っているし、とても良い位置にいる。ジャンプ週間までまだ何があるか分からないけれど、私達の目標は良いジャンプをすること。ピウス・パシュケはなるべくしてW杯首位につけている。彼が優勝候補で、私達は追う者。その立ち位置で良いと思う」と話した。

3位になったシュテファン・クラフトは、「今日僕らは自分たちにクリスマスプレゼントを贈ったみたい。僕のジャンプは2本とも少しタイミングが遅れてしまったけど、3位になれてものすごく嬉しい。僕らのチーム内で当然ライバルがいっぱいいるということだけど、誰かチームメイトが優勝したら心から嬉しい」とインタビューに答えた。


パシュケ 引き続きW杯総合リーダー
現在W杯総合得点で首位のピウス・パシュケ(ドイツ)は、エンゲルベルク第1戦では10位、そして日曜の第2戦では18位だったが、首位の座を守り引き続き黄色いリーダーズゼッケンを着けて参戦することになる。

パシュケは「昨日はあまりうまくいかなかったけど、手堅い結果になった。今日は自分を限界まで追い込んだけど、雪が降っていてスピードが出なかった。 今大会を終えても、僕のジャンプ週間に臨む態勢は変わっていない。ジャンプ週間を楽しみにしている」と話した。


今日の4位から6位にはヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)、開催国スイスのグレゴア・デシュヴァンデン、オーストリアの若手マキシミリアン・オルトナーが並んだ。

ノルウェーの二人クリストファー=エリクセン・スンダルベンジャミン・オストヴォルトが7位・8位に並んだ。

今日のドイツ勢トップだったカール・ガイガーが9位、ティミ・ザイツ(スロベニア)がトップテンを締めくくった。

 

日本チームからは小林陵侑が12位、二階堂蓮が24位に入った。小林潤志郎は38位、中村直幹は42位だった。


W杯男子の次の試合は、スキージャンプ週間のオーバーストドルフ大会(ドイツ)へと続く。

4会場での4試合で構成されるジャンプ週間の最初の試合は、12月29日(日)に開催される予定となっている。



スキージャンプW杯男子総合得点 トップテン

順位 名前 合計  
01 Paschke, Pius 715  0
02 Tschofenig, Daniel 636  1
03 Hoerl, Jan 631  1
04 Kraft, Stefan 467  1
05 Deschwanden, Gregor 464  1
06 Wellinger, Andreas 382  0
07 Sundal, Kristoffer Eriksen 355  0
08 Ortner, Maximilian 286  0
09 Geiger, Karl 255  0
10 Lanisek, Anze 226  0



※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。