無観客のホルメンコーレンでシュミットが予選1位
3月6日(金)の夜、ワールドカップ男子オスロ大会で個人戦の予選が行われ、2020年RAW AIR(ローエア)ノルウェートーナメントが開幕した。この予選で、ドイツ・オーバーアウドルフ出身の20歳、コンスタンティン・シュミットが予想外の健闘で1位になった。ホルメンコーレンジャンプ台での予選で、シュミットは127.7ポイントを獲得して、オーストリアのミヒャエル・ハイボック(127.5ポイント)とスロベニアのジガ・イエラー(127.2ポイント)を辛くも2位・3位に抑えた。
新型コロナウィルスの影響で観客の立ち入りが禁止されているオスロのホルメンコーレンジャンプ競技場で、シュミットは予選トップの座をつかみ、RAW AIR総合首位についた。
予想以上の健闘を見せたコンスタンティン・シュミットは、「僕よりもっと上手い選手が沢山いるから、このリーダーズゼッケンを日曜のヴィケルスン大会まで僕がまだ着けているというのは多分あり得ない。それでも今日の成功をとても喜んでいる」と話した。
シュミットは先週末のフィンランド・ラハティ戦で4位、その前のルーマニア・ルシュノフ大会では3位に入り注目を引いていた。
今日、オスロでの予選でシュミットは、好条件を活かして大健闘の結果を収めた。
しかし、全16本の競技ジャンプが予定されているRAW AIRで、最初の1本が終わった今、この上ない接戦となっている。
優勝有力候補の一人であるシュテファン・クラフト(オーストリア)はシュミットに1.8点差で6位、ドイツのシュテファン・ライエとカール・ガイガーは12位と13位だったが、1位との差はそれぞれわずか4.1点と4.5点だけだった。
21位だったノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングとシュミットの差でさえ、わずか6.5点しかなかった。
日本チームからは、佐藤慧一が11位、佐藤幸椰が17位、小林陵侑が20位、中村直幹が32位、小林潤志郎が34位、伊東大貴が38位に入った。
3月7日(土)に行われる団体戦でも、各選手のジャンプ2本がRAW AIR総合得点として加算されるためスリリングな展開になることは間違いない。
団体戦は土曜の15:15(日本時間23:15)から開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。