ジャンプ週間ビショフスホーフェン ミヒャエル・ハイボックが予選トップ
1月5日、オーストリアのビショフスホーフェンでジャンプ週間最終戦のための予選が行われ、ミヒャエル・ハイボック(オーストリア)が1位になった。現在ジャンプ週間総合成績2位のハイボックは、137.5mで148.7ポイント獲得となり、総合首位のシュテファン・クラフト(オーストリア)と、ガルミッシュ戦の勝者アンダース・ヤコブセン(ノルウェー)を2位と3位に抑えた。
クラフトは136.5m/144.6ポイント、その0.6点差でヤコブセン(139.5m)は3位だった。
ヤコブセンは、「自分がここでも上手くやれることが分かって気分的に楽になった。ここで良い経験を重ねることができた。」とインタビューに答えた。
シュテファン・クラフトは、「今日もまた良いジャンプが決められた。完璧なジャンプは明日に取っておきたい。自分のルームメイトであるミヒャエル・ハイボックと、ここでジャンプ週間総合優勝をかけて戦うなんて凄い状況だと思う。明日は2本とも完璧なジャンプを決めなくてはいけない。」と意気込みを語った。
葛西とフロインド、上位に
今日の予選4位は、135.5mで143.4ポイントをマークした葛西紀明だった。5位には、132.5mで137.0ポイント獲得となったセヴェリン・フロインド(独)が入った。
アンダース・バルダル(ノルウェー)は、その0.1ポイント差で6位を確保した。インスブルック戦の勝者、リヒャルト・フライターク(独)は133.3ポイントで、7位のマチアス・プゲルタル(スロベニア)に1.3ポイント差となり8位だった。ピオトル・ジーラは132.7ポイントで9位で、ポーランド勢の今日のトップだった。グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は、130.8ポイントで10位に入った。
現在ジャンプ週間総合成績3位についているペーター・プレウツ(スロベニア)は11位にとどまり、ヤーン・マトゥラ(チェコ)は健闘の12位だった。ソチ五輪ダブル金メダリストのカミル・シュトッホ(ポーランド)は13位、ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)が14位、竹内択は15位で予選通過となった。
失敗したコウデルカとファンネメル
ロマン・コウデルカ(チェコ)は22位と伸びなかったが、それでも36位になったアンダース・ファンネメル(ノルウェー)よりはまだずっと良かったと言える。
トレーニングの2本と予選でいくつかの転倒があり、会場に影を落とした。
アメリカのニコラス・フェアオールは、数分にわたる処置を受けた後、救急車で病院に運ばれた。
元スキージャンプ選手で現スポーツ解説者のマーティン・シュミット(独)は、「こういう転倒はいつもひどい。新雪のため着地が難しかった。こうなってしまうと、選手としてはほとんど対処できない。」とユーロスポーツ(スポーツ専門TV)で語った。
ハイボック対アマン
1月6日(火)16:30から行われるジャンプ週間最終戦、ノックアウト方式のファーストラウンドで注目したいのは、ミヒャエル・ハイボック対シモン・アマン(スイス、今日の予選は欠場)などだ。現ジャンプ週間総合トップのシュテファン・クラフトはポーランドのアレクサンダー・ツニショルと戦うことになる。葛西紀明とヤクブ・ヤンダ(チェコ)の対戦は、ベテラン同士の一戦となる。セヴェリン・フロインド対マルクス・アイゼンビッヒラーはドイツ人同士のマッチだ。
明日の試合は、アンドレアス・コフラー(オーストリア)対ルネ・ヴェルタ(ノルウェー)の対戦から始まる。