男子ルシュノフ第2戦 小林朔太郎が勝利
国際スキー連盟(FIS)サマーグランプリ・ルシュノフ大会(ルーマニア)で、日本チームが素晴らしいパフォーマンスを披露した。
今週末の全4試合のうち3試合で日本人選手が優勝した。
女子の個人戦で9月13日に佐藤柚月、14日に一戸くる実が優勝していたが、14日夕方に開催されたルシュノフ大会最終戦の男子個人第2戦でも日本の小林朔太郎が勝利を飾った。
日本チームは素晴らしい団体成績を収めた。
14日(日)の男子ノーマルヒル個人戦では小林朔太郎が優勝した上、中村直幹も2位に続いた。
3位はオーストリアのシュテファン・エンバッハーだった。
14位から優勝へ
25歳の小林朔太郎は、今日の1本目ではまだ14位につけていたが、2本目で96.5mの好ジャンプを決めて勝利を掴んだ。
小林は、「ファーストラウンドが終わった時点では、今日自分が優勝するなんて思っていなかった」と、驚いた様子だった。
ノーマルヒル戦ではよくあることだが、1本目が終わった時点での点差がものすごく僅差だったため、小林は2本目で勝利まで追い上げることができた。
2位は中村直幹、3位はオーストリアのシュテファン・エンバッハーだった。
数々のトップ選手が参戦を見合わせた今週末のルシュノフ大会の結果が、実際どのくらいの価値があるのかは来週末にははっきりするはずだ。
冬季五輪のゲネプロとも言える来週末のプレダッツォ大会(イタリア)には、世界のトップ選手が集うことになる。
プレダッツォ大会では女子2試合、男子3試合、合計5試合が予定されている。
ルシュノフ大会には多くのトップ選手が参加しなかったとは言え、日本チームの活躍はこの冬の傾向を強く示すものとなった。
日本チームは冬のオリンピックに向けて意欲的に準備していると言えるだろう。
来週のプレダッツォ大会は、2025年夏季の最初の本格的な実力試験となりそうだ。
プレダッツォ大会は、早くも9月18日(木)にノーマルヒル戦をもって開幕し、20日(土)にはラージヒル戦が、そして21日(日)には男子スーパーチーム戦が開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。