W杯 男女ともドイツ勢が勝利
12月14日(土)、ワールドカップ女子北京大会(中国)とワールドカップ男子ティティゼー=ノイシュタット大会(ドイツ)で個人戦がそれぞれ開催され、女子はカタリーナ・シュミット、男子はピウス・パシュケが優勝し、ドイツチームにとって夢のような一日となった。
2022年冬季五輪の舞台となった北京のジャンプ台にて、カタリーナ・シュミットは、ノルウェーのエイリン=マリア・クヴァンダルとスロベニアのニカ・プレウツに差をつけて圧勝した。
ピウス・パシュケはティティゼー=ノイシュタットのラージヒル(ヒルサイズ142m)にて行われた今日の試合でスイスのグレゴア・デシュヴァンデンを2位に、オーストリアのダニエル・チョフェーニックを3位に抑えて優勝した。
今日はまず午前中に、冬季オリンピックが行われた北京の国家スキージャンプセンターで初めてのワールドカップ(W杯)が開催された。
ヒルサイズ106mのノーマルヒルを舞台にしたW杯女子北京第1戦では、カタリーナ・シュミットが2位のエイリン=マリア・クヴァンダル(ノルウェー)に27点もの差をつけて勝利に輝いた。
シュミットは、「今日は自分の経験が確かに役立ったと思う。本当に寒かったし、長い待ち時間を余儀なくされることもあったから、かなり難しい試合だった。でも私はもう長いことこのスポーツをやっているから、こういう状況に合わせることができる。1ラウンド目はまあまあだったけど、2本目は本当にうまくいった。だから最終的には素晴らしい試合だったと言える。明日開催される2試合目がすごく楽しみ。その後にまた家に帰れるのも楽しみ」と、話した。
シュミットは先週末に同じ場所で開催されたI-COC(コンチネンタルカップ)2試合に参戦して圧勝を飾っていた。
2位になったのはノルウェーのエイリン=マリア・クヴァンダルで、そのわずか0.1点差でスロベニアのニカ・プレウツが続いた。
エマ・クリネッチが4位、オーストリアのエヴァ・ピンケルニッヒが北京第1戦のトップ5を締めくくった。
日本チームからは丸山希が13位、高梨沙羅が14位、伊藤有希が16位、一戸くる実が20位、勢籐優花が22位に入った。
W杯男子 ピウス・パシュケが連勝伸ばす
今シーズンが始まって以来、個人戦で3勝(リレハンメル戦、ルカ戦、ヴィスワ戦)を挙げているパシュケ(34歳)は、前日に開催されたティティゼー=ノイシュタット・スーパーチーム戦でもアンドレアス・ヴェリンガーと共に勝利を飾ったが、今日また新たな勝利を挙げた。
接戦となった今日の試合でパシュケは、グレゴア・デシュヴァンデン(スイス)に6.4点差で辛くも勝利を決めた。
3位はオーストリアのダニエル・チョフェーニックだった。
ティティゼー=ノイシュタットのジャンプ台に集まった6千人の観客は、勝者に熱烈な歓声を送った。同じくドイツのアンドレアス・ヴェリンガーは4位で、惜しくも表彰台入りを逃した。
パシュケは、「今日は本当に沢山の観客が集まってくれてスゴく嬉しくて、かなりやる気を喚起してくれた。現時点では今までにないぐらい簡単に良いジャンプを収める状況にもっていけている」と説明した。
日本チームからは、小林陵侑が17位、佐藤慧一が28位に入った。中村直幹は32位、二階堂蓮は36位だった。
女子のシュミット、男子のパシュケ、ドイツが男女ともW杯総合首位
現在W杯女子総合成績では、カタリーナ・シュミットが計280ポイントで首位、2位はニカ・プレウツ(184ポイント)、ドイツのセリーナ・フライターク(今日は17位)が総合3位に続いている。
W杯男子総合では今季4勝目を挙げたピウス・パシュケが首位、その後にはオーストリアからダニエル・チョフェーニック、ヤン・ホアル、シュテファン・クラフトの3人が続いている。グレゴア・デシュヴァンデンが総合5位となっている。
12月15日(日)、ジャンプ女子は9:30(日本時間17:30)から北京個人第2戦が予定されている。
男子は16:00(日本時間 翌0:00)からティティゼー=ノイシュタット個人第2戦が行われることになっている。
そして来週末には男女ともスイス、エンゲルベルクにてワールドカップが開催される。
スキージャンプ女子:W杯カレンダー
スキージャンプ男子:W杯カレンダー
W杯男子総合得点 トップ10 (2024年12月14日現在)
順位 | 名前 | 国 | 合計 | |
01 | Paschke, Pius | 576 | 0 | |
02 | Tschofenig, Daniel | 440 | 0 | |
03 | Hoerl, Jan | 406 | 0 | |
04 | Kraft, Stefan | 360 | 0 | |
05 | Deschwanden, Gregor | 333 | 0 | |
06 | Wellinger, Andreas | 298 | 0 | |
07 | Sundal, Kristoffer Eriksen | 243 | 0 | |
08 | Ortner, Maximilian | 207 | 0 | |
09 | Geiger, Karl | 167 | 0 | |
10 | Lindvik, Marius | 152 | 0 |
W杯女子総合得点 トップ10 (2024年12月14日現在)
順位 | 名前 | 国 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
01 | Schmid, Katharina | 280 | 0 | |
02 | Prevc, Nika | 184 | 1 | |
03 | Freitag, Selina | 154 | 1 | |
04 | Kvandal, Eirin Maria | 130 | 5 | |
05 | Midtskogen, Ingvild Synnoeve | 126 | 0 | |
06 | Stroem, Anna Odine | 122 | 1 | |
07 | Eder, Lisa | 120 | 3 | |
08 | Pinkelnig, Eva | 117 | 1 | |
09 | Loutitt, Alexandria | 80 | 1 | |
09 | Bjoerseth, Thea Minyan | 80 | 4 |
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。