W杯男子ヴィスワ第2戦 パシュケが勝利
12月9日(日)、ワールドカップ男子ヴィスワ大会(ポーランド)で第2戦が行われ、ワールドカップ総合首位のピウス・パシュケが優勝した。
2位・3位には強豪オーストリアのヤン・ホアルとシュテファン・クラフトが並んだ。
パシュケにとっては通算4勝目のワールドカップ勝利で、そのうち3勝をこの2週間で挙げたことになる。
ピウス・パシュケの勢いが止まらない。34歳のパシュケは自己最高の好調子を見せており、まだ始まったばかりの今シーズンですでに3勝を挙げている。
今日はすでに予選で首位となり本戦進出を決めていたパシュケは、「僕の人生で最高の試合の一つだった。今日のジャンプでは、昨日課題にしたことを全てうまくクリアすることができた。今日は3本ともかなりうまくいった」と話した。
「ポーランドの大会はいつもとても特別。ポーランドのファンの人たちの盛り上がりはとにかく素晴らしい」と、パシュケは試合後のインタビューに答えた。
FIS(国際スキー連盟)アシスタントレースディレクターのボレック・セドラックは、「今日は今シーズン始まって以来一番フェアな試合になった。一人一人の選手が風の影響を受けずに個々の実力を見せられたと思う。オーストリアのシュテファン・クラフト、ヤン・ホアル、そしてダニエル・チョフェーニックの3人と、特にピウス・パシュケ は現在本当に圧倒的な強さを見せている。他の選手は本当にうまくやらないと、上位についていくのは難しい」と、試合後に話した。
シュテファン・クラフトは、「昨日はちょっとうまくいかなくてイライラしたけど、今日は本当にうまくいった。今日の3位入賞にとても満足している。来週末のノイシュタット戦(ドイツ)をすごく楽しみにしている。もう古くてクセのあるジャンプ台だから面白い」と、次の大会への意欲を見せた。クラフトにとっては42回目のW杯3位入賞だった。
前日に行われた第1戦で優勝したダニエル・チョフェーニック は今日も好調で4位となった。
チョフェーニックは、「今週末は僕にとって素晴らしい大会になった。今日はもっとうまくいっても良かった。着地が今日はあまりうまくいかなかった。このレベルの大会だと、小さな差がすぐ順位に響いてくる」と、話した。
今日一番驚きの活躍を見せたのはスロベニアのティミ・ザイツで5位となった。
日本チームの今のトップ二階堂蓮は6位となった。小林陵侑は13位に入り、中村直幹は44位、小林潤志郎は48位だった。
アンドレアス・ヴェリンガー(ドイツ)は7位、8位にはグレゴア・デシュヴァンデン (スイス)とクリストファー=エリクセン・スンダル(ノルウェー)が同点で並んだ。ノルウェーのマリウス・リンヴィクは10位で今日のトップテンを締めくくった。
来週末のティティゼー=ノイシュタット大会(ドイツ)では合計3試合が予定されている。
12月13日(金)にはスーパーチーム戦(各国から2選手が参戦)が、そして14日(土)・15日(日)にはそれぞれ個人戦が1試合ずつ行われることになっている。
FISスキージャンプW杯男子総合成績トップ10(ヴィスワ大会を終えた2024年12月8日現在)
順位 | 名前 | 国 | 総合 | |
01 | Paschke, Pius | 476 | 0 | |
02 | Tschofenig, Daniel | 380 | 0 | |
03 | Hoerl, Jan | 366 | 0 | |
04 | Kraft, Stefan | 336 | 0 | |
05 | Deschwanden, Gregor | 253 | 0 | |
06 | Wellinger, Andreas | 248 | 0 | |
07 | Sundal, Kristoffer Eriksen | 207 | 0 | |
08 | Ortner, Maximilian | 175 | 0 | |
09 | Geiger, Karl | 149 | 0 | |
10 | Lindvik, Marius | 132 | 0 |
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。