W杯男子ルカ第2戦 悪天候で1本のみ ヴェリンガーがV

作成: 01.12.2024 19:07 / hn

12月1日(日)、国際スキー連盟(FIS)ワールドカップ男子ルカ大会(フィンランド)で第2戦が開催され、ドイツのアンドレアス・ヴェリンガーが優勝した。

ロシアの国境まで20kmほどの北極圏、フィンランド東部に位置するルカにて行われた今日の試合は、悪天候のため1本のみで競技終了を余儀なくされた。

ヴェリンガーは、オーストリアのシュテファン・クラフトを2位に、カール・ガイガー(ドイツ)を3位に抑えて勝利を決めた。

前日に行われた第1戦と同じく、日曜も難しい試合になりそうなのは早い時点ではっきりしていた。
ルカトゥントゥリ・ジャンプ台では今日もクルクルかわる難しい風が吹き、1本目の途中から小雨も降り始め、助走路のスピードに影響が出た。

選手によっては全く手も足も出ない状況だったが、最終的には今季開幕からの3試合で好パフォーマンスを収めていた選手が今日も上位につけた。 

 

アンドレアス・ヴェリンガー 勝利
ヴェリンガーは、「今週末の大会は簡単じゃなかった。変わりやすい風のせいで本当に難しい試合になった。それでも高いレベルでの闘いができた。昨日はピウス(パシュケ)が優勝して、今日は僕が勝てた。素晴らしい成績を収められてスゴイこと。今日は残念ながら1ラウンドしかできなかったけど、僕の今日の1本目はダントツで今週一番のジャンプだった。ここのジャンプ台と雰囲気が好き。僕にとってはとても特別な場所」と話した。


2位のシュテファン・クラフトは、「今日の2位入賞を嬉しく思う。2本目を途中で打ち切りとしたのは、最善の決断だったと思う。僕は本数を重ねるごとに調子をつかめてきていたところだったから残念でもあるけれど、それでも2位になれてとても嬉しい」とインタビューに答えた。


カール・ガイガー ほぼ1年ぶりの表彰台入り

2023年12月のクリンゲンタール戦以来、表彰台に上がっていなかったガイガーは、「僕にとってはほとんど1年ぶりの表彰台入りだった。信じられないぐらいの励みになるし、この結果を持って、このまま良い方向へ精進していけるようにしたい。今日の試合は難しかった。1本で終わってしまったのは残念だった」と語った。


前日のルカ第1戦で優勝したピウス・パシュケ(ドイツ)は、今日は7位となったが、ワールドカップ(W杯)総合首位の座は守った。

現在パシュケが総合得点316ポイントで首位、2位はシュテファン・クラフト(今日の2位、総合240点)、3位にはヤン・ホアル(オーストリア、計236点)が続いている。今日優勝したアンドレアス・ヴェリンガーは203点で総合5位となっている。

 

オーストリアのダニエル・チョフェーニックは4位となり、今日も好パフォーマンスを見せた。

エストニアのアールティ・アイグロは5位で、ダントツの自己ベスト成績を収めた

 

日本チームからは、二階堂蓮が8位、中村直幹が22位、小林陵侑が24位に入った。


次のスキージャンプワールドカップは来週末のポーランド、ヴィスワ大会へと続く。

 

W杯男子総合成績トップ10(2024年12月1日現在)

順位 名前 総合  
01 Paschke, Pius 316  0
02 Kraft, Stefan 240  2
03 Hoerl, Jan 236  1
04 Tschofenig, Daniel 230  1
05 Wellinger, Andreas 203  2
06 Ortner, Maximilian 143  1
07 Deschwanden, Gregor 141  1
08 Sundal, Kristoffer Eriksen 130  2
09 Geiger, Karl 99  9
10 Lindvik, Marius 92  1

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。