W杯ヴィリンゲン第1戦 ノルウェーが1・2位独占、小林陵侑7位
2試合が予定されているスキージャンプ・ワールドカップ男子ヴィリンゲン大会(ドイツ)で、1月30日(土)に第1戦が行われ、ノルウェーのハルヴォア=エグナー・グラネルードが優勝した。グラネルードは147.5mと145.5mのジャンプで合計285.ポイントを獲得して、チームメイトのダニエル=アンドレ・タンデを2位に、ポーランドのカミル・ストッフを3位に抑えた。
ヴィリンゲンでの今日の優勝は、グラネルードにとって既に今季7度目の勝利となった。
ワールドカップ(W杯)個人総合得点で、24歳のグラネルードは1,106ポイントをマークしており、差をつけて首位に立っている。 総合2位はドイツのマルクス・アイゼンビッヒラー(828ポイント)、3位にはポーランドのカミル・ストッフ(721ポイント)が続いている。
グラネルードは、「今日の僕のジャンプは完璧とは言えないまでも、本当にうまくいった。風の条件も良いのにあたって、運良く差をつけることができた。僕の今季の目標は、シーズンが始まった時からW杯総合優勝だった。ザコパネとラハティではポイントを取りそこねたけれど、今日はまた差を広げることができて満足している」と、話した。
ダニエル=アンドレ・タンデも2位に入り、再度ノルウェーのワンツーフィニッシュとなった。グラネルードは1月10日のティティゼー=ノイシュタット戦でもタンデを2位に抑えて優勝した。
タンデは、「ここ数週間で僕のジャンプはどんどん良くなっているし、表彰台に上がることができて素晴らしい気分。今日はグラネルードを負かせるんじゃないかと思ったけど、残念ながらダメだった。でも明日もまた挑戦するつもり」と、意欲を見せた。
今日の3位は、オリンピック金メダル3冠のカミル・ストッフだった。
ストッフは試合後のインタビューで、「今日の成績に満足している。良い仕事ができたと思うし、ジャンプもうまくいった。天候条件も昨日よりずっと良かった。もっと安定していたし、風も全然問題なかった」と話した。
今日、一番驚きの健闘を見せたのはスロベニアのボア・パヴロフチッチで、4位となった。
ポーランドのダヴィド・クバツキーが5位、ノルウェーのマリウス・リンドヴィクが6位だった。
日本からは小林陵侑が7位でトップ10入りを果たした。
佐藤慧一は16位、中村直幹が26位、佐藤幸椰が27位、伊東大貴は29位だった。
ドイツ勢のトップだったのは、またマルクス・アイゼンビッヒラーで、今日は8位だった。
アイゼンビッヒラーは、「フォームは安定しているし、今日は許容範囲の出来だった。8位と言えばトップ10入りだし悪くない。それでも他の選手にどれだけ引き離されているかを目の当たりにすると、何が原因なのか調べてみないと、と思う。僕のジャンプは、突出はしていないかも知れないけど、安定していてまずまずだと思う。だから基本的には満足している」と語った。
ドイツからは他に、カール・ガイガーが11位、ピウス・パシュケが24位に入った。
オリンピック金メダル4冠のシモン・アマン(スイス)は12位に入り、今季ダントツの自己最高成績を収めた。今シーズン、これまでアマンはW杯ポイントを全く加算できないでいた。今日の試合でやっと思うような結果が出せ、4週間後のノルディックスキー世界選手権オーバーストドルフ大会への出場権を手にした。
当大会の総合得点で競われれる「ヴィリンゲン6」では、全6本のうちの3本が終わった現在、ノルウェーのグラネルードが首位、チームメイトのタンデが2位、ポーランドのダヴィド・クバツキーが3位に続いている。
W杯男子ヴィリンゲン大会の2戦目は、1月31日(日)16:15(日本時間 翌0:15)から開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。