世界選手権 初の女子団体戦でドイツが金、日本は6位
2019年ノルディックスキー世界選手権ゼーフェルト大会(オーストリア)で、2月26日(火)、初めてのジャンプ女子団体戦が行われ、ヘッドコーチのアンドレアス・バウアー率いるドイツチーム(ユリアーネ・サイファート、ラモーナ・シュトラウプ、カリーナ・フォクト、カタリーナ・アルトハウス)が合計898.9ポイントを獲得して金メダルを獲得した。銀はオーストリア(エヴァ・ピンケルニッヒ、ジャックリーン・ザイフリーツベルガー、キャラ・ホルツル、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ、計880.3ポイント)、銅はノルウェー(アンナ=オディーヌ・ストローム、インゲビョルグ=サグリエン・ブラーテン、シリエ・オプセット、マーレン・ルンビュ、計876.9ポイント)だった。
スリリングなこの団体戦だったが、本命視されていたドイツチームは一度も危うげな様子を見せなかった。
ワールドカップ国別総合でもダントツの首位につけているドイツチームは、今シーズンに開催されたワールドカップ団体戦2試合でも優勝している。
中でもラモーナ・シュトラウプが期待以上の活躍を見せ、ドイツ勢の中で最高成績を収めた。もしこの試合が個人戦であったら、シュトラウプは優勝していた。
「今日は、なんでか分からないけれど、最初から良い感触を持っていた。あまり上手くないジャンプでも良い結果となって、とにかく今日は全てうまくいった」 と、シュヴァルツヴァルト出身のシュトラウプは話した。今回の成績で27日(水)の個人戦でも期待が高まったシュトラウプは、「団体戦が一番楽しい。団体戦が大好きだけど、その反面、ものすごく緊張するし興奮してしまうから大嫌いでもある」と説明した。
2位入賞で大いに盛り上げた開催国オーストリアを代表してキャラ・ホルツルは、「どれだけ喜んでいるか、今どんな気持ちなのかをまだ上手く説明できない。今日チームとして達成できたことはものすごいこと。自分達が目標としていたことを全てクリアすることができた」と話した。
ノルウェー女子も銅メダル獲得を喜んで、「正直なところ、なんと言って良いのかまだ言葉が浮かばない。ものすごく嬉しいし、今日のチームみんなの成績に圧倒されている」とシリエ・オプセットはインタビューに答えた。
日本チーム(伊藤有希、岩渕香里、丸山希、高梨沙羅)は、合計806.1ポイントで6位だった。
2009年のチェコ・リベレツ大会で、女子スキージャンプは初めて世界選手権に参加した。あれから10年たった今、ジャンプ女子はゼーフェルドの団体戦で次の節目を迎えた。
国際スキー連盟(FIS)ワールドカップでは、2017/18シーズンから女子団体戦が行われるようになったばかりだ。
ドイツ、オーストリア、ノルウェーの女子ジャンパーは印象的なパフォーマンスを示し、女子ジャンプの団体スポーツとしての認知度を高めることに成功した。
世界選手権女子ジャンプのプログラムは、2月27日(水)15:00(日本時間23:00)から予選、そして16:00(日本時間 翌0:00)からは個人戦が開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。