世界選手権LH団体戦:注目データ
ノルディックスキー世界選手権ラハティ大会(フィンランド)
男子ラージヒル団体戦の注目データを以下に集めた:
団体戦2連勝を狙うノルウェー
> 世界選手権ラージヒル団体戦で、オーストリアが2005〜2013年の間に5回金メダルを獲った後、2015年ファールン大会(スウェーデン)ではノルウェーが金メダルを獲得した。
> 最近でオーストリア以外の国が、2大会連続で世界王者になったのは、ドイツが1999年のラムサウ大会(オーストリア)と2001年のラハティ大会で優勝した時だった。
> ノルウェーはこれまでに世界選手権ラージヒル団体戦で、3回金メダルを獲っている(1982年オスロ大会、1993年ファールン大会、2015年ファールン大会)。
> この種目でノルウェーより多く優勝しているのは、フィンランド(7勝)とオーストリア(6勝)の2カ国だけだ。
> メダルの数でも、ノルウェー(10個)より多く獲得しているのは、オーストリア(13個)とフィンランド(11個)の2カ国だけだ。
> ノルウェーは、最近の世界選手権7大会のうち6回で、この種目で表彰台入りを果たした(金1、銀3、銅2)。2013年はノルウェーは4位だった。
> ノルウェーは前回、2015年3月7日に行なわれたファールン大会ラージヒル団体戦で優勝した。
> アンダース・ファンネメルは、ノルウェーのジャンパーとして初めて、世界選手権団体戦で複数の金メダルを獲得する選手となるかもしれない。
王座を取り戻したいオーストリア
> 前回の世界選手権で、オーストリアは2003年以来初めて、世界選手権ラージヒル団体戦の優勝を逃した。
> オーストリアは2005〜2013年の間に、世界選手権ラージヒル団体戦で5大会連続の金メダル獲得を遂げていた。これはこの種目で最長の連続優勝記録となっている。
> 今度オーストリアが勝てば、世界選手権ラージヒル団体戦で通算7勝となり、現在最多のフィンランドの記録に並ぶことができる。
> オーストリアは、この種目で最も多くのメダルを獲得している(金6、銀3、銅4、計13個)。
> オーストリアは、世界選手権7大会連続でラージヒル団体戦の表彰台入りを果たす初めての国となれるかもしれない。現在の最高記録は1982〜1991年の間に6大会連続でメダルを獲得したフィンランドが保持している。
> グレゴア・シュリレンツァウアー(金4回、銀1回)は、世界選手権のこの種目で初めて6個のメダルを獲得するジャンパーとなるかもしれない。
メダル5個まではこれまでにシュリレンツァウアー自身の他に、アリ=ペッカ・ニッコラ(フィンランド)、マッチ・ニッカネン(フィンランド) ヤンネ・アホネン(フィンランド), トーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)、ヴォルフガング・ロイツル(オーストリア)も獲っている。
> シュリレンツァウアーは、モルゲンシュテルンが保持する「世界選手権団体戦金メダル5個」という最高記録に並ぶことができるかもしれない。
> シュテファン・クラフトは、今回の世界選手権で既に3個のメダルを獲得した(ノーマルヒル個人戦・金、ラージヒル個人戦・金、混合団体戦・銀)。
ルネ・ヴェルタ(ノルウェー、2015年)、トーマス・モルゲンシュテルン(2011年)、マーティン・シュミット(独、2001年)の3人は、一大会中に4つのメダルを獲得した。
今回、クラフトとアンドレアス・ヴェリンガー(独)もこの記録に並べる可能性がある。
> クラフトは、世界選手権ラージヒルで個人戦と団体戦の両方で金メダルを獲得する史上5人目のジャンパーとなれるかもしれない。これまでにこの両種目で金メダル獲得を果たしたのは、ヤリ・プイッコネン(フィンランド、1989)、エスペン・ブレーデセン(ノルウェー、1993年)、マーティン・シュミット(独、1999年と2001年)、グレゴア・シュリレンツァウアー(2011年)の4人だ。
ソチ五輪の成功を再現したいドイツ
> ドイツは2014年ソチ冬季五輪の団体戦で金メダルを獲得した。
> 最近の世界選手権5大会のうち4大会で、その直前の五輪で金メダルを獲った国が世界選手権でも優勝している(全てオーストリア)。2015年にノルウェーが勝った時は例外だった。
> ドイツはオリンピックの団体戦で3回金メダルを獲った(1994年、2002年、2014年)が、その後に行なわれた世界選手権で金を獲ったことはまだない。
世界選手権ラージヒル団体戦で、ドイツは1999年のラムサウ大会と2001年のラハティ大会で、2回金メダルを獲った。
> アンドレアス・ヴェリンガーは、今回の世界選手権で既に3個のメダルを獲得した(混合団体・金、ノーマルヒル個人戦・銀、ラージヒル個人戦・銀)。
初優勝を狙うポーランド
> ポーランドは前回の世界選手権で3位になったが、ラージヒル団体戦で優勝したことはまだ無い。
> ポーランドは世界選手権3大会連続で銅メダルを取る初めてのチームとなれるかもしれない。
> この種目で日本(銀3個、銅3個、計6個)だけが更に多くのメダルを獲得しているが、金は一度も獲れいていない。
> 今シーズン、ポーランドチームはワールドカップ団体戦4試合のうちの2試合で優勝した(12月3日クリンゲンタール戦、1月28日ヴィリンゲン戦)。
> 2013年と2015年の世界選手権で、ポーランドチームがこの種目で銅メダルを獲った時に、カミル・シュトッホとピオトル・ジーラが参戦していた。今回この二人がまた銅メダルを穫れたら、シュテファン・ホルンガッハー(オーストリア出身、現在ポーランドチームのコーチ)と岡部孝信の最多記録に並ぶことになる。
その他のチーム
> 世界選手権ラージヒル団体戦で、日本は最も多くのメダル(銀3個、銅3個、計6個)を獲得しているが、金メダルはまだ一度も獲ったことがない。
> ここ最近の世界選手権3大会で日本はメダルを逃した(6位、5位、4位)。これは日本が1993年にこの種目に初参加してから最も長くメダルが獲れなかった期間となっている。
> 葛西紀明(44歳)は、団体戦で最年長のメダリストとなれるかもしれない。
葛西は既に2015年、42歳の時に男女混合団体戦で銅メダルを獲得した際、世界選手権の最年長メダリストとなっている。
> スロベニアはこれまでに、世界選手権ラージヒル団体戦でメダルを1個獲得した(2011年の銅)。
> フィンランドは、世界選手権ラージヒル団体戦で7回金メダルを獲得して、最多優勝記録を保持している。最後にフィンランドが優勝したのは2003年だった。最近の世界選手権5大会でフィンランドは表彰台入りを逃している。前々回の世界選手権で11位、前回は9位だった。