ジャンプ週間最終 オーバーストドルフ戦:注目データ

作成: 05.01.2017 13:08 / sk

 

スキージャンプ週間ファイナル

W杯ビショフスホーフェン(オーストリア)戦の注目データを以下に集めた:


タンデはノルウェーに10年ぶりの総合優勝をもたらすか

> ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)は、今季ジャンプ週間で全4試合中の2戦(ガルミッシュ=パルテンキルヒェン戦とインスブルック戦)で優勝し、総合成績で首位についている。

> ノルウェーの選手がジャンプ週間総合優勝したことは10回ある。最近で総合優勝を果たしたのは2006/07年のアンダース・ヤコブセンだ。

> ノルウェーより多くの総合優勝を果たしているのは、オーストリア(16勝)、フィンランド(16勝)、ドイツ(16勝)の3カ国だけだ。

> インスブルック戦(全4試合中の第3戦)が終わった時点で総合首位についていたにも関わらず、ジャンプ週間総合優勝を逃したのは、最近では1998/99の葛西紀明だ。当時、総合優勝はヤンネ・アホネンが手にし、葛西は最終的に2位だった。

> タンデが続けてもう1勝すれば、ここ48年以来初めてジャンプ週間の試合で3連勝を遂げるノルウェー選手となる。ノルウェー人で3連勝を達成したのは、オラフ・ビョルンスタッド(1953/54)、トラルフ・エンガン(1962/63)、そしてビョルン・ヴィルコラ(1966/67と1968/69)の3人だけだ。

> ノルウェーはビショフスホーフェン戦で12勝している。最近、ノルウェーの選手が当地で優勝したのは2010/11年のトム・ヒルデだ。ノルウェーと比べてビショフスホーフェン戦で更に多くの勝数を挙げているのはオーストリア(23勝)だけだ。


ジャンプ週間の試合で初優勝を決めたいシュトッホ

> カミル・シュトッホ(ポーランド)は現在、ジャンプ週間総合成績で2位についており、首位のタンデとの差はわずか1.7点だ。

> シュトッホは、オーバーストドルフとガルミッシュ=パルテンキルヒェンで2位、インスブルックでは4位だった。

> シュトッホが優勝できれば、アダム・マリシュの次にジャンプ週間の試合で勝利する2番目のポーランド人ジャンパーとなる。

> 2000/01にマリッシュはインスブルック戦とビショフスホーフェン戦で優勝し、そのシーズンにポーランド人として最初で最後のジャンプ週間総合優勝を果たした。

> シュトッホはこれまでにW杯16勝を挙げており、マッチ・ハウタマキ(フィンランド)と同点でW杯通算勝数ランキング16位についている。彼らの直前には17勝の葛西紀明がついている。

> シュトッホはこれまでスキージャンプ週間の個別の試合で4回表彰台入りを果している。これはピオトル・フィヤスと同点でポーランド第2位の成績だ。二人より良い成績を出したのはマリシュ(12回)だけだ。

> ポーランド(62勝)は日本(62勝)を追い越し、W杯個人戦勝数ランキングで単独5位となれるかもしれない。


クラフトはオーストリアに17回目のジャンプ週間総合優勝を飾るか

> シュテファン・クラフトはジャンプ週間総合成績で3位についている。

> クラフトは2014/15のジャンプ週間の覇者となっており、ジャンプ週間総合優勝のタイトルを最低2回獲得する12番目のジャンパーとなれるかもしれない。

> クラフトが勝てば、総合2勝のオーストリア記録に並ぶことになる。この記録はフバート・ノイパーが樹立し、その後エルンスト・ヴェットーリ、アンドレアス・ゴルドベルガー、グレゴア・シュリレンツァウアーが並んでいる。

> オーストリアはこれまでにジャンプ週間総合優勝を16回達成しており、この数はフィンランドと同数だ。ドイツも合計で16勝を挙げた(東独11勝、西独2勝、独3勝)。

> オーストリアは、昨季ペーター・プレウツが優勝するまで、2009年〜2015年の間に7年連続総合優勝を挙げていた。

> オーストリアはビショフスホーフェン戦で最多記録である23勝を挙げている。これはジャンプ週間の一会場で一国が挙げた最多勝数となっている。


ドーメンはジャンプ週間の試合で優勝する3番目に若い選手となれるか

> ドーメン・プレウツ(スロベニア)はビショフスホーフェン戦が行われる2017年1月6日の時点で、17歳216日となる。ジャンプ週間全4試合のうちの1試合でも優勝できれば、史上3番目に若い優勝者となる。トニ・ニエミネン(フィンランド)は1991年12月に16歳212日でオーバストドルフ戦優勝を果たし、グレゴア・シュリレンツァウアーは2006年12月に16歳357日でオーバーストドルフ戦で優勝した。

> ドーメン・プレウツは今シーズンに入って既にルカ、クリンゲンタール、リレハンメル、エンゲルベルクで優勝し、W杯4勝を挙げた。

> ドーメンは、18歳の誕生日の前にW杯個人戦で5勝以上を挙げる4人目のジャンパーとなれるかもしれない。これまでにそれを果たしているのはプリモジュ・ペテルカ(スロベニア、8勝)、トニ・ニエミネン(8勝)、グレゴア・シュリレンツァウアー(6勝)の3人だ。

> ドーメンの兄、ペーター・プレウツは、現在W杯通算21勝となっているが、初優勝は21歳の時だった。

> スロベニアのスキージャンパーの中で、ドーメン・プレウツ(4勝)よりW杯優勝をもっと多く挙げているのはペーター・プレウツ(21勝)、プリモジュ・ペテルカ(15勝)、ロベルト・クラニエツ(7勝)の3人だけだ。


ビショフスホーフェンで2連勝を決めたいペーター・プレウツ

> 昨年のオーバーストドルフ戦では、ペーター・プレウツ(スロベニア)が優勝した。今回も優勝できれば、2007/08のヤンネ・アホネン(フィンランド)以来初めて当地で2連勝を飾る選手となる。

> その当時は、インスブルック戦が中止となり、代わりにビショフスホーフェン戦でもう1試合が行われた。

> 最後にビショフスホーフェン戦で2シーズンにわたっての2連勝を果たしたのは1998/99と1999/2000のアンドレアス・ヴィドホルツル(オーストリア)だった。