ジャンプ週間インスブルック戦:注目データ

作成: 02.01.2017 15:06 / sk

 

ジャンプ週間第3戦 W杯インスブルック(オーストリア)戦の注目データを以下に集めた:


2連勝を狙うタンデ

> ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)は、2017年元旦にドイツ、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンで行われたジャンプ週間第2戦で優勝した。タンデにとってジャンプ週間の枠内では初優勝、ワールドカップ(W杯)2勝目となった。タンデのW杯初優勝は2015年11月のクリンゲンタール戦だった。

> この13年の間、最近でノルウェー選手がジャンプ週間で2連勝を遂げたのは、2012/13にオーバーストドルフとガルミッシュ=パルテンキルヒェンでアンダース・ヤコブセンが優勝した時だ。

> 最後にジャンプ週間総合優勝を果たしたノルウェーの選手も、2006/07のアンダース・ヤコブセンだった。

> ノルウェーの選手がインスブルック戦で優勝したのはこれまでに11回だが、そのうちこの35年の間に遂げられたのは2回(2006年のラルス・ビョストル、2007年のヤコブセン)だけだ。


インスブルック戦の2連勝を果たしたいペーター・プレウツ

> ペーター・プレウツ(スロベニア)は、船木和喜以来初めてインスブルック戦で2連勝を果たすジャンパーとなれるかもしれない。船木はこれを1997年と1998年に果たした。

> その他にインスブルック戦で2年連続優勝を挙げたジャンパーは、アンドレアス・ゴルドベルガー(オーストリア、1993〜1994)、アリ=ペッカ・ニッコラ(フィンランド、1990〜1991)、ビョルン・ヴィルコラ(ノルウェー、1969-1970)、そしてヘルムート・レックナーゲル(1958〜1959)だけだ。

> ペーター・プレウツの今季ジャンプ週間上での最高成績は、オーバーストドルフ戦(初戦)の10位だ。ここ最近の5シーズンでプレウツは毎年、少なくとも上位5位にまで入っていた。


シュトッホ、ジャンプ週間の試合で初優勝となるか

> カミル・シュトッホ(ポーランド)は、オーバーストドルフ戦とガルミッシュ=パルテンキルヒェンで2位に入り、ジャンプ週間総合成績で首位についている。シュトッホは2013/14のインスブルック戦で2位になっている。

> シュトッホが優勝できれば、アダム・マリシュの次にジャンプ週間の試合で勝利する2番目のポーランド人ジャンパーとなる。

> マリシュは2000/01年のインスブルック戦とビショフスホーフェン戦で優勝し、そのシーズンはこれまでに唯一のポーランド人としてジャンプ週間総合優勝の金鷲のトロフィーを手にした。

> シュトッホはこれまでにW杯16勝を挙げており、マッチ・ハウタマキ(フィンランド)と同点でW杯通算勝数ランキング16位についている。彼らの直前には17勝の葛西紀明がついている。

> シュトッホはこれまでスキージャンプ週間の個別の試合で5回表彰台入りを果している。これはピオトル・フィヤスと同点でポーランド第2位の成績だ。二人より良い成績を出したのはマリシュ(12回)だけだ。

> ジャンプ週間中、1試合も優勝せずに総合優勝を決めたジャンパーは、最近では1998/99のヤンネ・アホネン(フィンランド)だ。

> インスブルック戦(全4試合中の第3戦)が終わった時点で総合首位についていたにも関わらず、ジャンプ週間総合優勝を逃したのは、最近では1998/99の葛西紀明だ。葛西は当時第3戦後にはリードしていたものの、総合優勝はヤンネ・アホネンが手にした。

> ポーランド(62勝)は日本(62勝)を追い越し、W杯個人戦勝数ランキングで単独5位となれるかもしれない。


フィンランドを追い越したいオーストリア

> ジャンプ週間インスブルック戦で最も多く優勝しているのはフィンランドのジャンパー達だ。フィンランドは14勝で、オーストリアが13勝で続いている。

> 2013年にグレゴア・シュリレンツァウアーが優勝し、オーストリアが13勝でフィンランドに並んだが、2014年にはアンシ・コイヴランタが優勝して、再びフィンランドの単独リードとなった。

> オーストリアがインスブルック戦で最多優勝を収めたのは、1952/53年にセップ・ブラドルが最初のジャンプ週間インスブルック戦で優勝した時だ。

> オーストリアは、昨季ペーター・プレウツが優勝するまで、2009年〜2015年の間に7年連続総合優勝を挙げていた。


ドーメンはジャンプ週間の試合で優勝する3番目に若い選手となれるか

> 17歳のドーメン・プレウツ(スロベニア)が現在、W杯個人総合成績で首位についている。

> ドーメンはインスブルック戦が行われる2017年1月4日の時点で、17歳214日となる。ジャンプ週間全4試合のうちの1試合でも優勝できれば、史上3番目に若い優勝者となる。トニ・ニエミネン(フィンランド)は1991年12月に16歳212日でオーバストドルフ戦優勝を果たし、グレゴア・シュリレンツァウアーは2006年12月に16歳357日でオーバーストドルフ戦で優勝した。

> ドーメン・プレウツは今シーズンに入って既にルカ、クリンゲンタール、リレハンメル、エンゲルベルクで優勝し、W杯4勝を挙げた。

> ドーメンは、18歳の誕生日の前にW杯個人戦で5勝以上を挙げる4人目のジャンパーとなれるかもしれない。これまでにそれを果たしているのはプリモジュ・ペテルカ(スロベニア、8勝)、トニ・ニエミネン(8勝)、グレゴア・シュリレンツァウアー(6勝)の3人だ。

> ドーメンの兄、ペーター・プレウツは、現在W杯通算21勝となっているが、初優勝は21歳の時だった。

> スロベニアのスキージャンパーの中で、ドーメン・プレウツ(4勝)よりW杯優勝をもっと多く挙げているのはペーター・プレウツ(21勝)、プリモジュ・ペテルカ(15勝)、ロベルト・クラニエツ(7勝)の3人だけだ。


フロインドはアマンとモルゲンシュテルンに並べるか

> セヴェリン・フロインド(独)は、ルカで開催された今シーズン2番目の試合で優勝し、W杯個人戦通算22勝目を挙げた。

> フロインドがもう1勝すれば、W杯通算勝数ランキングで23勝のシモン・アマンとトーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)に並ぶ8位になれる。

> フロインドは今季これまでに2回表彰台入りしている(2回ともルカ大会)。

> フロインドは通算で53回表彰台入りしており、エルンスト・ヴェットーリ(オーストリア)より1回少なく、通算表彰台数ランキングで10位についている。

> フロインドは、昨シーズンのインスブルック戦では2位だった。

> 今シーズン、ドイツ人選手の中で個人戦の表彰台入りを果たしたのはフロインドとマルクス・アイゼンビッヒラーの二人だけだ。

> アイゼンビッヒラーはまだW杯優勝を果たしていない。