ジャンプ週間 開幕戦:注目データ

作成: 22.12.2016 13:36 / sk

 

スキージャンプ週間の開幕戦となるオーバーストドルフ戦の注目データを以下に集めた:


オーバーストドルフ戦で優勝しても必ずしも総合優勝できるとは限らない
> 最近10シーズンのうちで、オーバーストドルフの勝者がスキージャンプ週間総合覇者となったのは4回だけだ。

> この期間中、オーバーストドルフで優勝した上で同シーズン内に総合優勝も果たしたのは、アンドレアス・コフラー(オーストリア、2009/10)、トーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア、2010/11)、グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア、2011/12)、そしてシュテファン・クラフト(オーストリア、2014/15)の4人だけだ。


ドーメンはジャンプ週間の試合で優勝する3番目に若い選手となれるか
> ドーメン・プレウツ(スロベニア)は現在17歳で、ワールドカップ(W杯)個人総合成績トップについている。

> オーバーストドルフ戦が行われる12月30日にドーメン・プレウツは17歳と209日になる。全4試合あるうちの1試合で優勝できれば、史上3番目に若い優勝者となる。トニ・ニエミネン(フィンランド)は1991年12月に16歳212日でオーバストドルフ戦優勝を果たし、グレゴア・シュリレンツァウアーは16歳357日だった2006年12月にオーバーストドルフ戦で優勝した。

> ドーメン・プレウツは今シーズンに入って既にルカ、クリンゲンタール、リレハンメル、エンゲルベルクで優勝し、W杯4勝を挙げた。

> ドーメンは、18歳の誕生日の前にW杯個人戦で5勝以上を挙げる4人目のジャンパーとなれるかもしれない。これまでにそれを果たしているのはプリモジュ・ペテルカ(スロベニア、8勝)、トニ・ニエミネン(8勝)、グレゴア・シュリレンツァウアー(6勝)の3人だ。

> ドーメンの兄、ペーター・プレウツは、現在W杯通算21勝となっているが、初優勝は21歳の時だった。

> スロベニアのスキージャンパーの中で、ドーメン・プレウツ(3勝)よりW杯優勝をもっと多く挙げているのはペーター・プレウツ(21勝)、プリモジュ・ペテルカ(15勝)、ロベルト・クラニエツ(7勝)の3人だけだ。


ペーター・プレウツ、4会場制覇となるか
> ペーター・プレウツは、昨シーズンのジャンプ週間で初戦以外の3戦で優勝し、総合優勝も果たした。

> ペーター・プレウツが今回のオーバーストドルフ戦で優勝できれば、全4会場のジャンプ台で優勝し、更に総合優勝も祝う10人目のジャンパーとなる。

> 今回ペーター・プレウツが勝てば、ジャンプ週間の試合で4連勝を果たす3人目の選手となる。これまでにヘルムート・レックナーゲル(独、1958-1959に5連勝)と、スヴェン・ハンナヴァルト(独、2001-2002に5連勝)。

> ペーター・プレウツは最近25試合のW杯ラージヒル戦のうち11試合で優勝しているが、ここ最近の9試合では連続で勝ちを逃している。

> ペーター・プレウツにとって、ラージヒル戦9試合で白星が挙げられなかったのは、2015年1月から12月に11試合連続で優勝を逃した時以来、最長のスランプとなっている。

> W杯(ノーマルヒルとスキーフライングも含む)通算勝数ランキングで、プレウツ(21勝)は11位についている。プレウツは、22勝のセヴェリン・フロインド(独)、23勝のシモン・アマン(スイス)とトーマ・モルゲンシュテルン(オーストリア)に続いている。


フロインドはアマンとモルゲンシュテルンに並べるか
> セヴェリン・フロインド(独)は、ルカで開催された今シーズン2番目の試合で優勝し、W杯個人戦通算22勝目を挙げた。

>  フロインドがもう1勝すれば、W杯通算勝数ランキングで23勝のシモン・アマンとトーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)に並ぶ8位になれる。

> フロインドは今季これまでに2回表彰台入りしている(2回ともルカ大会)。

> フロインドは通算で53回表彰台入りしており、エルンスト・ヴェットーリ(オーストリア)より1回少なく、通算表彰台数ランキングで10位についている。

> 昨シーズンのジャンプ週間開幕戦のオーバーストドルフで、セヴェリン・フロインドが優勝した。ジャンプ週間総合では優勝のペーター・プレウツに続く2位だった。

> フロインドが今回オーバストドルフで優勝できれば、過去11年のうちオーバーストドルフで2年連続で優勝する二人目のジャンパーとなれる。最近でこれを達成しているのはフィンランドのヤンネ・アホネン(2004年と2005年12月)だ。

> ドイツ人としてオーバストドルフ戦2連勝を最近で果たしたのは、スヴェン・ハンナヴァルトだ。

もっと勝ちたいドイツ
> ジャンプ週間オーバーストドルフ戦で最も勝数を挙げているのは合計21勝のドイツだ(東独8勝、西独3勝を含む)。

> フィンランドが13勝、オーストリアが12勝でドイツに続いている。


オーバーストドルフ戦の最高記録3勝目を狙いたいアマン
> シモン・アマン(スイス)はオーバーストドルフ戦で2勝(2008/09と2013/14)しており、次に勝てば、最高記録の3勝を果たしたディーター・トーマ(独)とマーティン・シュミット(独)に並ぶことになる。

> アマンはこれまでにW杯個人戦で79回表彰台入りを果している(表彰台数通算ランキングで4位)。アマン以上に表彰台数を挙げているのはヤンネ・アホネン(108回)、アダム・マリシュ(ポーランド、92回)、グレゴア・シュリレンツァウアー(88回)の3人だけだ。

> アマンが最後に表彰台に上がったのは、2015年3月10日のクオピオ戦で3位に入った時だ。

> アマンが最後に飾ったW杯優勝は2014年11月29日のルカ第2戦で葛西紀明と同点優勝した時だ。その大会では前日のルカ第1戦でもアマンが優勝した。


ジャンプ週間初優勝を目指すシュトッホとコット
> カミル・シュトッホかマチェイ・コットは、ポーランド人としてジャンプ週間の試合で優勝する2番目の選手になれるかもしれない。これまではアダム・マリシュが唯一の選手だ。

> マリシュは2000/01シーズンのインスブルック戦とビショフスホーフェン戦で優勝した。

> シュトッホはこれまでにW杯通算16勝を挙げており、マッチ・ハウタマキ(フィンランド)と同点でW杯通算ランキングで16位についている。そのすぐ前には通算17勝の葛西紀明がいる。

> マチェイ・コットが勝てば、W杯優勝を果たす8人目のポーランド人ジャンパーとなる。

> ポーランド(62勝)は日本(62勝)を追い越し単独5位となれるかもしれない。


スランプから抜け出したいオーストリア
> オーストリアは昨シーズンのジャンプ週間で、2005/06以来初めて1試合も優勝することができなかった。

> 最後にオーストリアが5試合連続で優勝を逃したのは2000〜2005年(19試合に渡り優勝なし)だった。

> オーストリアの中で最後にジャンプ週間の試合で優勝したのは、2015年1月6日のビショフスホーフェン戦で勝ったミヒャエル・ハイボックだ。


今季初優勝を狙うノルウェー
> ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)は現在、W杯個人総合2位につけている。今シーズンこれまでのところ、ノルウェーの中で表彰台入りを果たしたのはタンデ(2位3回)だけだ。

> タンデはこれまでにW杯1勝を挙げた(2015年11月のクリンゲンタール戦)。

> 最後にW杯優勝を祝ったノルウェー選手は、2016年3月のティティゼー=ノイシュタット戦で勝ったヨハン=アンドレ・フォアファングだ。

> ジャンプ週間の枠内で最後に優勝を飾ったノルウェー選手は、2015年1月1日のガルミッシュ=パルテンキルヒェンで勝利を挙げたアンダース・ヤコブセンである。