今季最終大会 地元ペーター・プレウツの優勝で皮切り

作成: 17.03.2016 13:17 / sk

今シーズンのワールドカップ・ファイナルとなるプラニツァ大会(スロベニア)で、3月17日に個人戦第1戦が行われ、既に総合優勝が決まっているペーター・プレウツが優勝した。地元スロベニアのプレウツは、223mと232.5mの飛翔で426.5ポイントを獲得し、ノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングを2位に、チームメイトのロベルト・クラニエツを3位に抑えた。

故郷の観客を前にしてこの成功をとげたプレウツは、同時に二つの新記録も打ち立てた。1シーズンにワールドカップ(W杯)14勝という最多優勝記録と、1シーズンW杯総合の最高得点記録だ。23歳のプレウツは、現在までで2,123ポイントを獲得している。
「この記録については今のところ全然深く考えていない。自分にとって大事なのは、ここで高いレベルでジャンプできるということ。特に嬉しいのは2万人のお客さんに今日ここで喜んでもらうことができたこと」と、プレウツは試合後のインタビューに答えた。

先週末のティティゼー=ノイシュタット戦でW杯初優勝を祝ったヨハン=アンドレ・フォアファングは、2本とも226mのジャンプで419.0ポイントを獲得し2位の座を確保した。
「今日は素晴らしい試合で、このスキーフライングジャンプ台で本当に楽しむことができた。自分のジャンプは理想的とは言えなかったけれど、今日の2位という結果にとても満足している。ここの雰囲気はすごく特別で、素晴らしい観客の前でジャンプするのは尋常じゃないしものすごいこと」とは、フォアファングの談だ。

スキーフライングを得意とするロベルト・クラニエツは1本目で223mを決めた後、ファイナルラウンドでは有利な風の条件を受け、今日の最長飛距離である241.5mまで伸ばした。合計414.0点でスロベニアから2人目の表彰台入りとなり、地元プラニツァの2万人を超すファンを喜ばせた。

セヴェリン・フロインド(独)はファーストラウンドでは227.5mを出し、フォアファングを抑え首位についていた。2本目は216mで409.9ポイントとなり、4位に終わった。

ケネス・ガグネスは5位で、ノルウェーから2人目の上位入賞となった。ノルウェーチームは他に世界記録保持者のアンダース・ファンネメル(9位)、アンダース・スティエルネン(11位)、ダニエル=アンドレ・タンデ(12位)も好調で、またしても際立ったチーム成績を収めた。


葛西、500試合目で6位
W杯通算500試合目の出場となった葛西紀明は、世界一大きいジャンプ台で世界トップの一員であることをまたも証明した。43歳の葛西は6位だった。葛西は500試合目の参戦で数々の栄誉を受けた。

オーストリアのトップだったのはミヒャエル・ハイボックで7位、チームメイトのシュテファン・クラフトは10位だった。8位には今日の試合でスロベニアの3番手だったユーリ・テペシュが入った。

リヒャルト・フライターク(独)が13位,日本の伊東大貴が14位だった。

どちらもオリンピック金メダリストのカミル・シュトッホ(ポーランド)とシモン・アマン(スイス)が15位と16位に続いた。

同じくトップ20入りを喜んだのは、カナダのマッケンジー・ボイド・クローズで、チェコのロマン・コウデルカに僅差で越され18位だった。

次のトロフィーに近づくプレウツ
今シーズンの総合優勝を既に決めているペーター・プレウツは、W杯スキーフライング総合優勝も3季連続で果たせるかもしれない。このランキングで、プレウツは350点で首位についており、ヨハン=アンドレ・フォアファング(228点)とロベルト・クラニエツ(220点)が続いている。

プラニツァ大会は3月18日(金)15:15(日本時間23:15)から行われる個人戦第2試合に続く(予選開始は14:15)。

 

全リザルト:W杯プラニツァ第1戦

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

関連トピック