W杯男子ニジニ・タギル大会:注目データ

作成: 09.12.2015 14:03 / sk

powered by FIS und Infostrada Sports

 

2回目のW杯ニジニ・タギル大会
>ニジニ・タギル(ロシア)でスキージャンプ・ワールドカップ(W杯)が開催されたのは昨シーズンが初めてだった。2014年12月13日の第1戦はアンダース・ファンネメル(ノルウェー)が、14日の第2戦はセヴェリン・フロインド(独)が優勝した。

>これまでのW杯ニジニ・タギル全2試合の両方で表彰台に立ったジャンパーはファンネメル(G1-S1)とフロインド(G1-B1)だけである。
>他に表彰台に上がったのは、グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア、第1戦で2位)とシュテファン・クラフト(オーストリア、第2戦で3位)である。

>ロシアのニジニ・タギル以外の開催地で行われたスキージャンプ・ワールドカップはあと2試合ある。2012年12月にソチで行われた試合(ノーマルヒル戦)で、シュリレンツァウアーとアンドレアス・コフラー(オーストリア)が優勝している。

>ロシア(ソビエト連邦を除く)のジャンパーがワールドカップで表彰台に立ったことがあるのはたった二人だけである。2011年にパヴェル・カレーリンがガルミッシュ=パルテンキルヒェンで2位に、ディミートリ・ヴァシリエフは2001年と2012年の間に(ラージ、ノーマル、フライングヒル戦で)3回2位、6回3位になっている。


フロインドの表彰台数は増すばかり
>セヴェリン・フロインド(独)はここ11回のラージ及びノーマルヒルW杯個人戦のうち7勝しており、そのうちの1勝は先週末のリレハンメル第1戦だった。

>フロインドはW杯17勝目(ラージ/ノーマルヒル合計)を達成し、それを持ってアンドレアス・ヴィドホルツル(オーストリア、16勝)を追い越し、 優勝数ランキングで10位となった。フロインドの上には22勝を挙げたトーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)とアンドレアス・フェルダー(オーストリア)の2人がいる。

>フロインドはラージとノーマルヒル合わせて2015年に12回表彰台に上がっており、その数は他のどのジャンパーよりも多い。ペーター・プレウツ(スロベニア)が表彰台11回でフロインドを追っている。

>フロインドは、彼が参戦した最近15回のW杯個人戦のうち12回表彰台にあがっている(G7-S1-B4)。その期間中、フロインドがトップ3入りを逃したのは、2月のティティゼー・ノイシュタット戦(失格)と先週末(12月6日)のリレハンメル戦のみだ。

>フロインド(2015年に表彰台12回)は、既に2014年の自己最高成績(計12回、G5-S5-B2)に並んだことになる。

>2010年のシモン・アマン(スイス、14勝)とモルゲンシュテルン(12勝)以来、一年のW杯個人戦で12勝以上を挙げたジャンパーは他にいない。

>2015年に残すところあと5試合となり、フロインドはW杯史上3人目の一暦年中に「(ノーマル/ラージヒル合計)14回以上の表彰台を達成するジャンパー」となれるかもしれない。これまでにそれを果たしているのは、アダム・マリシュ(ポーランド、2001年に19回)とヤンネ・アホネン(フィンランド、2004年に18回)だ。

>フロインドはロシアで行われたW杯4試合中、3回表彰台に立った。2014年のニジニ・タギル大会で1位と3位、2012年のソチ大会で2位だった。ソチの2戦目では5位だった。


豊富な新顔の活躍で好調のノルウェー
>ノルウェーは今季の個人戦3試合中、2試合で(ダニエル・アンドレ・タンデとケネス・ガグネスが)優勝している。 タンデとガグネスは、二人共今シーズン以前で1度しかトップ10に入っていない。タンデは2014年12月のニジニ・タギル戦で8位に入った。

>ガグネスはリレハンメル第1戦でほんの僅差で優勝を逃した。セヴェリン・フロインドに0.1ポイント足りず2位になった。第2戦では、ペーター・プレウツ(スロベニア)に1.8ポイントの差ををつけて優勝した。

>ノルウェーチームは、今シーズン最初の3試合で、表彰台5回(G2-S1-B2)を4人の異なるジャンパーによって挙げた。
ガグネス(G1-S1)、タンデ(G1)、アンダース・スティエルネン(ノルウェー、B1)、ヨハン・アンドレ・フォアファング(ノルウェー、B1)の4人だ。その4人ともW杯で(ラージ/ノーマルヒル戦合わせて)初めて表彰台に立った。

>スティエルネンは初めての表彰台を挙げるまでに個人戦63試合に参戦し、ガグネスは37試合、フォアファングは18試合、タンデは17試合に出場した。

>ここ最近の個人戦11試合で、フロインドの優勝を阻止した4人のジャンパーのうち3人はノルウェー選手だ。ティティゼー=ノイシュタット戦はファンネメル、クリンゲンタール戦はタンデ、リレハンメル戦ではガグネスが阻止した(あと1人はオーストリアのシュテファン・クラフト、ラハティ戦)。

>ノルウェーチームは、2014/15シーズンにW杯個人戦で3勝している。アンダース・ヤコブセンが1勝(ガルミッシュ=パルテンキルヒェン)、ファンネメルが2勝(ティティゼー=ノイシュタット、ニジニ・タギル)した。


まだ表彰台ゼロのオーストリア
>オーストリアチームは、今シーズンの個人戦でこれまで、まだ表彰台を挙げていない。

>W杯(ラージとノーマルヒル)でシュテファン・クラフトが3月10日にクオピオで3位になって以来、オーストリアは上位3位までに入っていない。

>またオーストリアからは、クラフトが2015年3月8日のラハティ・ラージヒル戦で優勝して以来、優勝者を出していない。

>それ以前で、W杯シーズンの最初の2ヶ月(11月と12月)でオーストリアが個人戦の表彰台に一度も上がらなかったのは1983/84シーズンだった。

>オーストリアはこれまでのW杯ニジニ・タギル大会で2試合とも表彰台を挙げている。2014年12月の第1戦でグレゴア・シュリレンツァウアーが2位、第2戦ではシュテファン・クラフトが3位だった。