リレハンメル第2戦:ガグネス(Nor)がW杯初優勝

作成: 06.12.2015 17:49 / sk

12月6日(日)、ワールドカップ(W杯)男子リレハンメル大会(ノルウェー)第2戦で、ケネス・ガグネス(ノルウェー)が勝利を決め、自己初のW杯優勝を祝った。
前日の試合でガグネスはセヴェリン・フロインド(独)にわずか0.1点の差で優勝を持っていかれたが、日曜のノーマルヒルでは98.0mと99.0mの飛距離を出し、合計278.2ポイントをマークして初優勝を果たした。2位はペーター・プレウツ(スロベニア)、3位はヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)だった。

ガグネスはほとんど言葉もないようで、「なんて言って良いか分からない。自分がワールドカップで優勝したなんて信じられない。僕の目標はひき続き、各試合でトップ20までに入ること。うちのチームにはエネギッシュな若手のジャンパーとても沢山いて、ほとんど新しいチームのようなもの。それも勝因の一つかもしれない。」と話した。

ペーター・プレウツは96.5mと100.5mで、シーズン初優勝までには最終的に1.8ポイント足らなかった。プレウツは、「正直に言って、(これまで悪天候による変更が続いたため)やっと普通に試合ができてとても嬉しい。昨日の時点では僕はまだこのジャンプ台にすっかりとは馴染んでいなかった。その点で今日の方が良くなっていて、うまく飛べた。次の(ロシア)ニジニ・タギル大会では、あんまり強い風が吹かないことを特に期待している。今のところとても強い競争相手がいて、ノルウェー選手はどの試合でも上位に食い込んでくると思う」と語った。


2度目の表彰台を飾ったフォアファング
ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)は、96.5mと99.5m、計272.5ポイントで3位になり、自己2度目のW杯表彰台に上がった。フォアファングは「この地で表彰台に立ててとても良かった。好条件に恵まれて良い試合だった。ここのラージヒルがとても好きだから、ノーマルヒルに変更されて最初は少しがっかりした。でもうまくいって良かった」とインタビューに答えた。

スティエルネンが失格
今シーズンに入って男子個人戦3試合が終わり、好調のノルウェー選手陣が既に5回も表彰台を挙げている。世界記録保持者のアンダース・ファンネメルが本戦進出を逃したことさえ、それほど痛くないぐらいだ。しかし、合計5人のノルウェー選手がこの大会で失格になっているのは、ヘッドコーチのアレックス・シュトックル率いるチームの雰囲気に影を落としているかもしれない。日曜の試合ではアンダース・スティエルネンが失格となった。

ロマン・コウデルカ(チェコ)は96.0mと102.5m、269.7ポイントで、大健闘の4位に入った。ヤクブ・ヤンダも260.6ポイントで9位に入り、チェコチームにとって好成績の一日となった。


表彰台を逃した強豪ドイツ
それに対し、昨季の総合勝者、セヴェリン・フロインドは94.0mと99.5m、269.1ポイントで、今シーズンに入って初めて表彰台を逃し5位だった。とは言え、リヒャルト・フライターク(263.2ポイント)が6位、アンドレアス・ヴェリンガー(261.2ポイント)が7位、アンドレアス・ヴァンク(261.2ポイント)が10位に入り、ドイツチームは再びまとまった好成績を見せた。

ミヒャエル・ハイボック(オーストリア)は260.7ポイントで8位に入り、全体的に見て残念な結果となったオーストリアチームの面目を少しは保った。
アンドレアス・ヴァンクと同点で10位になったシュテファン・フーラについても同じことが言え、ポーランド勢で唯一ファイナルに進めたのがフーラだった。


引き続き好調のドメン・プレウツ
ドメン・プレウツ(スロベニア)は今日も印象的なパフォーマンスを見せ12位に入った。クリンゲンタール戦の勝者、ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)は今日の最長飛距離103.0mを出し、昨季ジャンプ週間の覇者シュテファン・クラウフト(オーストリア)と同胞のヨアヒム・ハウアーを抑え13位についた。

シモン・アマン(スイス)はいくらかトップ10に近づき16位、葛西紀明は17位だった。W杯優勝記録保持者のグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は20位にとどまり、引き続き2015年最初の栄光を待つことになった。
イルミア・ハゼトディノフは28位で、ロシアチームに数点W杯ポイントを加算することができた。


フロインドが総合首位のままロシア戦へ
セヴェリン・フロインドは、次に行われるニジニ・タギル大会(ロシア)へもW杯個人総合トップを示す黄色いゼッケンで参戦する。しかしフロインドは205ポイントで、ケネス・ガグネスに1ポイント差で迫られている。ペーター・プレウツが3位に入っている。

 

公式リザルト:W杯男子リレハンメル第2戦