グランプリ女子開幕戦、日本のワンツートップ!
女子のグランプリ大会開幕戦、日本の高梨沙羅が優勝を果たした。この日の最長飛距離である98mと97mでこの日本選手は243.4ポイント、チームメイトの伊藤有希とダニエラ・イラシュコをおさえてクシュベル大会でその強さを見せつけた。
高梨は試合後、「ここしばらくあまり調子が良くなかったが、試合にあわせられて嬉しい。夏は冬に向けてベースを築くべきなので重要な時期だとおもう。」と語った。伊藤は93mと95m、239ポイントで、「今年は世界選手権やオリンピックといったビックイベントがないので、これからの2−3年のベースを作り上げるつもりでトレーニングしてきている。いつも表彰台の一番高いところにたつためにトレーニングをしている。」と話した。
強いオーストリア勢
W杯総合優勝したイラシュコ・シュトルツは91.5mと91mで4位以下に15.4ポイント差をつけて、堂々3位。このオーストリア選手は、「夏は自分にとってどちらかというとテスト期間。今日の開幕戦は良かったとおもう。ここで初ジャンプをしたので、まだ踏切、アプローチなど全体的に余力がある。マテリアルもまだテストしている段階。夏はそのためにあると思っている。チーム的にも良かったので、これからのトレーニングに励みが出る。」と話した。ジャクリン・サイフリーズベルガー、エヴァ・ピンケルニックとオーストリアはチーム力をみせ、サイフリーズベルガーが94.5mと88m、221.2ポイントで4位、ピンケルニックが218.4ポイントで6位だった。
ドイツチームベストはルップレヒト
オーストリア2人に挟まれて5位だったのはドイツのアナ・ルップレヒトで91mと92.5m、219.2ポイントを獲得。ジュニア世界団体優勝した彼女はW杯・グランプリ大会で初めてトップ10入りを果たした。カタリナ・アルトハウス(214.9ポイント)は7位でドイツチームとしてもう一人のトップ10入りを果たした。スペラ・ロゲリ、フランスのユリア・クレアは214.2ポイントで同点8位、イリナ・アヴァクモヴァが213.4ポイントで10位、チームメイトのソフィア・ティコノヴァが11位でロシアの上位選手となった。
キッカネン、エングランドはポイント獲得
ベテランのノルウェー選手、リネ・ヤールはテイラー・ヘンリッヒに順位をひとつゆずって13位、エヴェリン・インサムが16位でイタリアチームベスト。フィンランドのユリア・キッカネン、アメリカのニタ・エングランドも20位と23位でポイントを獲得した。
次のグランプリ女子大会は9月にロシアのチャイコフスキーとカザフスタンのアルマティで行われる。