W杯女子ヒンツェンバッハ大会 イラシュコ=シュトルツ連勝止まらず
1月31日に行われたワールドカップ(W杯)女子ヒンツェンバッハ大会(オーストリア)第1戦で、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)が初めての「地元」優勝を果たし、これでW杯3連勝となった。イラシュコ=シュトルツは93.0mと91.5m、合計251.4ポイントで、先週末に行われたオーバストドルフの両試合と同様、ソチ五輪の金メダリスト、カリーナ・フォクト(独)を2位に抑えた。3位は高梨沙羅だった。
イラシュコ=シュトルツは、「3連勝することができて素晴らしい!シーズン前に誰かがこんなことになると言ったとしても信じられなかったと思う。今は全てがとても簡単に感じられる。故郷の近くで、地元の観客を前にして優勝することができて幸せ。」と喜びを語った。
カリーナ・フォクトは、89.0mと88.0mのジャンプで245.6ポイントを獲得し、「昨日のトレーニングではまだあまり上手くいっていなかったから、今日はとても満足している。試合で調子を上げることができて、2位になれて素晴らしい。今日もまた近くまで迫れたかもしれないけれど、今はダニエラが一番で、その好成績も得るべくして得ていると思う。」と話した。
追い上げた高梨
1回目では8位だった高梨は、88.0mと89.0mで最終的に2位に9.4点差で3位にまで浮上し表彰台を達成した。
高梨は、「今日の自分の成績に満足しているし、とても嬉しい。どんどん良い方向に向けていくことができた。明日もまた自分のベストを尽くして臨んで、もしかしたらもっと上にあがることもできるかもしれない。」と語った。
カタリーナ・アルトハウス(独)は、87.0mと86.0mのジャンプで、3位にわずか0.3点及ばなかった。伊藤有希は、235.4ポイント(87.5mと84.0m)で、同じく0.3点差で5位になった。
接戦の上位
後を追う選手もかなりの接戦で、3位と10位の差はわずか3.9ポイントしかなかった。マヤ・ヴティッチ(スロベニア)が235.3ポイントで6位、前日の予選でトップだったマーレン・ルンドビー(ノルウェー)は234.5ポイントで7位だった。1回目で3位についていたサラ・ヘンドリクソン(米)だったが、ファイナルで高梨と順位を交換し、合計233.6ポイントで8位になった。オーストリアは、エヴァ・ピンケルニッヒ(232.3ポイント)とジャックリーン・ザイフリーツベルガー(232.1ポイント)が9位と10位、キヤラ・ホルツルも11位と続き、優秀なチーム成績を収めた。
調子が出なかったヘンリッチとロゲリ
リーネ・ヤール(ノルウェー)が12位で、前回の試合では初のW杯表彰台を果たしたテイラー・ヘンリッチ(カナダ)は今回は13位に甘んじた。スペラ・ロゲリ(スロベニア)は14位で今季初めてトップ10入りできなかった。ニタ・イングルンド(米)も15位で、オーバストドルフでの好成績は今回は見せることができなかった。
今週行われたユニバーシアードで金メダル2冠を果たしたイリーナ・アヴァクモヴァ(露)は16位、フランスのレア・ルマーレは17位で今季の自己最高成績となった。
エレナ・ルンガルディアとエヴェリン・インサムは28位と30位でイタリアチームにW杯ポイントを加算した。
W杯女子ヒンツェンバッハ大会第2戦は、2月1日(日)12:00(日本時間20:00)から行われる予定だ。
注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。