W杯女子オーバストドルフ大会第1戦 イラシュコ・シュトルツが優勝
1月24日に行われたワールドカップ女子オーバストドルフ大会(独)で、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)が優勝し、ソチ五輪金メダリストのカリーナ・フォクト(独)は、待望のホームゲームでの優勝を逃し2位になった。3位は高梨沙羅だった。
イラシュコ=シュトルツは、101.0mと95.0mで合計245.2ポイント獲得となり、最終的にフォクトに7.5点差をつけた。
試合後のインタビューでイラシュコ=シュトルツは、「今日は私にとって完璧な一日となった。今シーズン初めての優勝でとても嬉しい。2本とも良いジャンプを決めることができた。これまでは、トレーニングでは上手くいっていても、本戦でそれを出せないでいた。今日は順調にいって嬉しいし、明日の試合も楽しみにしている。」と答えた。
カリーナ・フォクトは96.0mと95.5mのジャンプを見せ、「今日は観客の人達が素晴らしい支えになってくれた。ここは自分の出身地なので、今日の2位という結果は格別。新しく導入された首位飛距離を示すレーザーラインは良いと思う。それよりもっと飛べるような気にさせてくれる。全ての試合でこれが使えるようになって欲しい。明日の試合でも今日みたいに、もしくは今日以上にうまく飛びたい。」と話した。
高梨、辛くも3位
フォクトと全く同じ飛距離だったものの合計232.1ポイントで3位となった高梨沙羅は、4位のジャックリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)にわずか0.6点の差だった。
ワールドカップ(W杯)女子総合成績で首位に立っている高梨は、「初めてオーバストドルフに来ることができて、とても満喫している。この競技場は本当に素晴らしい。残念ながら今日は良いジャンプを2本お見せすることができなかった。テイクオフが少し遅れてしまった。明日の試合を楽しみにしているし、もっと上手くできるようにしたい。」と語った。
ジャックリーン・ザイフリーツベルガーは93.0mと96.5mのジャンプだった。
前日の予選でトップだったテイラー・ヘンリッチ(カナダ)は、95.0mと94.0m、計222.8ポイントで自己最高成績の5位となり、今季初めてのW杯ポイント加算を果たした。
その10.1点差で6位になったのは、カタリーナ・アルトハウス(独)、7位は211.4ポイントのニタ・イングルンド(米)だった。スペラ・ロゲリ(スロベニア)は208.9ポイントで8位に甘んじなくてはだった。同じくスロベニアのマヤ・ヴティッチ(204.1ポイント)は、9位の伊藤有希(205.0ポイント)に続く10位だった。
強豪 日本女子ジャンパー
日本は、高梨と伊藤の他にも、勢藤優花が11位、岩淵香里が12位に入り、良好なチーム成績となった。
コリーヌ・マテル(仏)は13位で今季自己ベスト成績を出したが、最近不調のイリーナ・アヴァクモヴァ(露)は引き続き勢いに乗れず14位だった。15位のエヴァ・ロガー(スロベニア)に続き、二人のアメリカ選手、ジェシカ・ジェロームとサラ・ヘンドリクソンが16位と17位に入った。エヴェリン・インサムは29位で、イタリアチームで唯一のW杯ポイント計上となった。