W杯女子蔵王大会、フォクト(独)が優勝
1月18日(日)に行われたワールドカップ(W杯)女子蔵王大会で、カリーナ・フォクト(独)が優勝した。
今週末は、金曜も土曜も悪天候に見舞われジャンプができなかったが、今日の試合もファーストラウンドのみが行われ、ソチ五輪の金メダリストであるフォクトが99.0m、117.7ポイントをマークし、イリーナ・アヴァクモヴァ(露)とスペラ・ロゲリ(スロベニア)を抑え、W杯初優勝を飾った。有力候補だった高梨沙羅は7位と伸びなかった。
フォクトは、「今日は素晴らしい日になって、とても幸せ。蔵王では沢山のお客さんが来てくれて、やっと初めてのW杯優勝を果たせて嬉しい。私が初めて表彰台に登ったのもここだった。今日の私のジャンプはとても上手く決められたと思う。もしかしたら、これまでで自己最高のジャンプだったかもしれない。来週のオーバストドルフ戦がものすごく楽しみ。そこのジャンプ台は私のお気に入りの一つだし、家族や友達も来てくれるはず。私にとって素敵な週末になると思う。」と話した。
イリーナ・アヴァクモヴァは、96.5mで114.5ポイントを記録し、昨年の札幌大会以来、初めてのW杯表彰台を達成した。
アヴァクモヴァは、「今日は色々順調にいって、とても嬉しい。ジャンプは上手くいったし、表彰台に立てて素晴らしい。」と喜びを伝えた。
W杯開幕戦で優勝したスペラ・ロゲリだが、今日は89.0m、108.8ポイントで、まだ改善の余地があると述べて、「今日は大きなミスをしてしまったけれど、それでもこれだけ飛距離を出せて良かったし、満足している。次の試合を楽しみにしている。」と語った。
僅差で表彰台を逃したピンケルニッヒ
エヴァ・ピンケルニッヒ(オーストリア)は、ロゲリにわずか0.3点足りず、初めてのW杯表彰台を惜しくも逃したものの、93.5mのジャンプで4位となり、W杯自己最高成績を祝った。
カタリーナ・アルトハウス(独)は、89.0m、107.4ポイントで5位、90.5mのマヤ・ヴティッチ(スロベニア)はその0.7ポイント差で6位だった。
W杯個人総合優勝を2回果たしている高梨沙羅だが、今試合では89.0m、106.5ポイントで7位となり、W杯の試合で2年ぶりに表彰台を逃した。
イラシュコ=シュトルツも上位を逃す
ソチ五輪銀メダリストのダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)は、87.0mのジャンプで、高梨に0.5点差の8位だった。
伊藤有希が105.4ポイントで9位、ジェシカ・ジェローム(米)は104.8ポイントで10位に入った。
11位はジャックリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア)、ウルリケ・グレッスラー(独)は12位で今季の自己ベスト成績をおさめた。同じくドイツのジャニナ・エルンストは、健闘の15位だった。エヴェリン・インサムは17位でイタリアチームにW杯ポイントを計上し、フィンランドのユリア・キッカネンは、転倒したものの22位に入った。
W杯女子ジャンプの次の試合は、来週末(1/24~25)、ドイツのオーバストドルフで行われる予定となっている。