W杯バートミッテルンドルフ大会 ユーリ・テペシュが予選トップ

作成: 09.01.2015 15:19 / sk

今季最初のスキーフライング大会の予選が1月9日、オーストリアのバートミッテンドルフで行われた。改修されたこのクルムジャンプ台で、ユーリ・テペシュ(スロベニア)が207m、182.0ポイントで予選トップとなった。

2位は199.5mで172.6ポイントをマークしたロシアのディミートリ・ヴァシリエフだった。ノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングは、193.0m、171.1ポイントで3位として本戦に臨むことになる。


フロインドがバッケンレコード
今日のハイライトは、スキーフライング王者のセヴェリン・フロインド(独)が、早くも公式トレーニング中に提供した。シーズン前に大幅に拡大されたこのジャンプ台で237.5mのバッケンレコードを打ち立てた。
フロインドは、「このジャンプ台では、これ程の好条件に恵まれて上手くフライングできるとなると、本当に楽しめる。1回目に試した時にはかなりの追い風だったから難しかった。世界記録に迫れるとは思っていない。僕達はここで上手くフライングを決めることに集中しした方が良いと思う。」とベルクッチ(Berkutschi.com)の取材に答えた。


200m代は数選手のみ
フロインドは予選を飛ばなかったが、予選参加者で200mラインを越えたのは、テペシュの他に、アンダース・ヤコブセン(ノルウェー)、アントニン・ハイエク(チェコ)、そして伊東大貴だった。ヤコブセンは201.0m、168.5ポイントで4位、ハイエクが204.5mで1.1点差となり5位となった。伊東は201.0mで7位に入った。予想外の強さを見せたのは、フランスのヴァンサン・デスコンブ=セボアとロナン・ラミー=シャプイで、それぞれ197.5mと196.5mで6位と10位だった。
ドイツのベテラン、ミヒャエル・ノイマイアーは189.0mで8位、オーストリアのマヌエル・ポッピンガーが193.5mで9位に続いた。


一部好成績のポーランドチーム
ポーランド勢はアレクサンダー・ツニショルとピオトル・ジーラの二人が11位と12位だった。竹内択は13位、グレゴア・デシュヴァンデン(スイス)は健闘の14位だった。2012年のスキーフライング世界選手権チャンピオン、ロベルト・クラニエツ(スロベニア)は16位に甘んじた。

 

強い葛西とプレウツ
既に本戦出場を決めている葛西紀明とペーター・プレウツ(スロベニア)の二人も、更なる大ジャンプを見せた。葛西は225.0m、プレウツは230.5mを出した。今季ジャンプ週間の覇者、シュテファン・クラフトも212.5mのジャンプを決めた。


バートミッテルンドルフ大会・第1戦は、2015年1月10日(土)14:15(日本時間22:15)から開催される予定だ。


結果:バートミッテルンドルフ大会・予選

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。