スキーフライング世界選手権ハラコフ大会・注目データ

作成: 11.03.2014 18:32 / cy

葛西は同じジャンプ台で2個目の金という初快挙を遂げられるか?

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1992年のスキーフライング選手権ハラコフ大会(チェコ)で、当時19歳だった葛西紀明(日本)は、金メダルをとった。そして、今回41歳になった葛西が戻ってきた。 

 

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葛西は、スキーフライング世界選手権個人戦で2個目の金メダルを獲得する4人目のジャンパーとなれるかもしれない。これまでにそれを達成しているのは、ヴァルター・シュタイナー(スイス、1972年、1977年)、スヴェン・ハンナヴァルト(独、2000年、2002年)、そしてロアル・ヨケルソイ(ノルウェー、2004年、2006年)の3人だけである。

 

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葛西は、スキーフライング世界選手権で2つの個人戦金メダルを同じジャンプ台で勝ち取る最初のジャンパーとなれるかもしれない。

 

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ハラコフ大会で葛西が、どのメダルでも一つ取れれば、スキーフライング世界選手権でメダル2個を同じジャンプ台で達成する初めてのジャンパーとなる。

 

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1992年当時、葛西は史上最年少のスキーフライング選手権チャンピオンだった(その後、2008年にグレゴア・シュリレンツァウアーがこの記録を塗り替えた)。

 

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葛西は今、史上最年長のスキーフライング世界選手権のチャンピオンになれる可能性を持っている。今のところ、2012年に30歳で優勝したロベルト・クラニエツ(スロベニア)が最年長のチャンピオンである。

 

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葛西が最近のW杯優勝を飾ったのは、2014年1月にバート・ミッテンドルフ(独)で行われたスキーフライング大会でだった。それは彼にとって15年ぶりのスキーフライングでの優勝で、その前は1999年3月のプラニツァでのものだった。

 

 

シュリレンツァウアーは史上初の金メダル5個目を達成できるか?

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グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は、これまでスキーフライング世界選手権で4つの金メダルを取っている(個人戦2008年、団体戦:2008年、2010年、2012年)。

 

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シュリレンツァウアーはスキーフライング世界選手権で史上初の5個目の金メダルを達成できるかもしれない。今現在、金メダル4つという記録をヨケルソイとタイで保持している。ヨケルソイは個人戦で2勝、団体戦で2勝を果たした。

 

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葛西同様、シュリレンツァウアーも2個目の個人戦金メダルを取る4人目の選手となれる可能性を持っている。クラニエツとシモン・アマン(スイス)も同じく、これを2014年に達成できるかもしれない。

 

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シュリレンツァウアーは、2010年の銀メダルも含め、これまでにスキーフライング世界選手権個人戦メダルを2個取っており、3個以上のメダル獲得を果たす5人目のジャンパーとなれるかもしれない。これまでに、マッチ・ニッカネン(フィンランド、5個)、ヤンネ・アホネン(フィンランド、4個)、ハンナヴァルト(3個)、シュタイナー(3個)の4人がそれを達成している。

 

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シュリレンツァウアーはワールドカップ・スキーフライングで個人戦14勝という最多優勝数を誇っている。彼に続くのはそれぞれ6勝のニッカネンとアダム・マリシュ(ポーランド)だ。

 

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シュリレンツァウアーは、今回の世界選手権が行われるハラコフのジャンプ台(ヒルサイズ205m)で、W杯のスキーフライング大会で2回優勝したことがある(2勝とも2013年2月同日)

 

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シュリレンツァウアーは、今回参戦する選手の中で、ハラコフで1勝以上している唯一のジャンパーである。

 

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葛西が1992年にハラコフでチャンピオンになった時、シュリレンツァウアーは2歳だった。

 

 

シュトッホはポーランドに34年ぶりのメダルをもたらせるか?

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ソチ五輪2冠のカミル・シュトッホ(ポーランド)は、スキーフライング世界選手権でポーランドにとって初めての金メダルを取ることができるかもしれない。

 

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これまで、ポーランドでスキーフライング世界選手権のメダルを果たしているのは、ピオトル・フィヤス(1979年プラニツァ大会、銅メダル)だけで、今回シュトッホが2個目のメダルを取ることになるかもしれない。

 

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シュトッホのスキーフライング選手権での成績は、参加回数を重ねるたびに良くなっている。2006年は35位、2008年は34位、2010年は16位、そして2012年は10位だった。

 

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シュトッホはこれまでに1度W杯スキーフライング大会で優勝したことがある。それは2011年のプラニツァ大会で、伝説のジャンパー、アダム・マリシュの引退前最後の試合だった。

 

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シュトッホは、オリンピックでの金メダルとスキーフライング世界選手権のタイトルの両方をワンシーズンに達成する3番目の選手となれるかもしれない。船木和喜(日本)が1998年、シモン・アマンが2010年にそれをなし得ている。

 

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シュトッホは、当時のアマンと全く同じように、ワンシーズンにオリンピックで金メダル2個とスキーフライング世界選手権のタイトルを取れるかもしれない。

 

 

団体戦4連勝を狙うオーストリア

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オーストリア・チームはスキーフライング世界選手権団体戦で、最近の3回(2008年、2010年、2012年)連続で金メダルを取っている。

 

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オーストリアは2007年以来、世界選手権における全てのヒルサイズの試合で8回世界チャンピオン・タイトルを取っている。

 

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他にスキーフライング世界選手権の団体戦金メダルを取ったことがあるのは、ノルウェーだけだ。ノルウェーは2004年と2006年の最初の団体戦2回で優勝を収めた。ノルウェーに負けた2006年以来、オーストリアは世界選手権団体戦で優勝を逃したことがない。

 

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シュリレンツァウアー、トーマス・モルゲンシュテルン、マルティン・コッホは、スキーフライング世界選手権団体戦で優勝した3回ともオーストリア・チームのメンバーとして参戦している。モルゲンシュテルンは今回のハラコフ大会には参戦しないが、シュリレンツァウアーとコッホは、史上はじめて4つ目の団体戦金メダルを取ることになるかもしれない。

 

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今回、アンドレアス・コフラー(オーストリア)とビョルン・アイナー・ルメレン(ノルウェー)の二人のジャンパーには、3つ目の団体戦金メダルを取るチャンスがある。

 

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スキーフライング世界選手権団体戦では5つの国しか表彰台に立ったことがない:オーストリア(4回)、ノルウェー(4回)、フィンランド(4回)、ドイツ(2回)、スロベニア(1回)。

 

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スロベニアは、最近のスキーフライング団体戦(昨シーズン終幕のW杯プラニツァ大会)で優勝している。

 

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今回の世界選手権での試合が、ハラコフで行われる初めてのスキーフライング団体戦となる。