W杯女子オスロ大会、高梨沙羅が圧勝

作成: 09.03.2014 07:00 / cy

高梨沙羅は引き続き、女子スキージャンプの指針となっている。3/8(土)に行われたオスロ大会(ノルウェー)で今季13勝目を飾り、17歳の彼女の突出した強さを一層際立てた。高梨は132mと128.5mのジャンプで、最終的に2位についたスロベニアのカティア・ポズン(122mと122.5mで218.5点)に39.1ポイントもの大差をつけた。

3位は日本の伊藤有希(122.5mと125mで216.2ポイント)だった。

高梨は他を圧倒し、一瞬たりともライバル達に勝つチャンスを与えなかった。それにもかかわらず、高梨は試合後、完璧に満足というわけでは無さそうだった。「一本目のジャンプは、自分が思ったようには飛べなかったし、難しい試合だった。ずいぶん沢山ワールドカップで優勝してきたけれど、今回のも含めて、どの勝利もとても嬉しい。長いシーズンも終盤になってきて少し疲れてはいるけれど、最後の試合までベストを尽くしたいと思っている」と、高梨は試合を振り返った。

 

2位のカティア・ポズンは表彰台達成を喜んだ。「このジャンプ台がとても好き。私にとってW杯で2位につけたのは初めて。この冬の私の成績はだいたい10位前後だったのに、今日のジャンプは2本ともうまくいった。ラージヒルで飛ぶのはノーマルヒルとは全然違って、スロベニアのスキージャンプ・スタイルにもっと適しているのだと思う」と、ポズンは語った。

 

3位の伊藤有希(日本)にとって、このラージヒルでの試合は、特に楽しいものとなったようだ。「今日ここで飛べてとても楽しかった。2本ともうまくいったし、今日は日本チームにとって良い日となった。シーズンが終わったら、スキーに行くのを楽しみにしている。」

 

4位についたのはロシアのイリーナ・アワクモワで、5位はカナダのテイラー・ヘンリッチだった。スロベニアのマヤ・ヴティッチが6位、その後に3人のノルウェー選手、マーレン・ルンドビー、ギーダ・エンガー、リーネ・ヤールがついた。10位のジェシカ・ジェローム(米)の後に、ドイツ勢のトップとして、アンナ・ヘーフェレが11位についた。

 

高梨沙羅は、今日の試合を前にして、既に今季のW杯女子総合優勝を決めていた。

 

 

オスロのホルメンコーレンジャンプ競技場で行われた試合は、今季W杯女子で初めてのラージヒル戦となった。3/22(土)に予定されているプラニツァ大会(スロベニア)でのシーズン・ファイナル戦で、もう一つラージヒルでの試合が行われる。

その前に、次の週末(3/15~16)にまず、W杯女子ファールン大会(スウェーデン)が開催される予定となっている。

 

W杯女子オスロ大会3/8:結果(PDF)