ソチ五輪 ハイボックが再び予選優勝
ソチ五輪(ロシア)で、ノーマルヒルの予選同様、今日のラージヒル個人戦予選でもミヒャエル・ハイボック(オーストリア)が1位になった。ハイボックは131mで124.8ポイントを取り、日本の伊東大貴と清水礼留飛を抑えた。
伊東は130.5mの良いジャンプを見せ122.0ポイントを獲得した。同胞の清水も同距離を飛んだが1.6ポイント少なかった。
ドイツチームで、アンドレアス・ヴァンクの代わりに出場権を取ったマリヌス・クラウスは130m、120.2ポイントで大健闘の4位だった。 「僕の目標は試合で良いジャンプを2本決めること。緊張はしていない。集中力が続くことを望むばかり」とクラウス。
期待以上のフィンランド勢
自信をつけることができたのはアンシ・コイブランタ(フィンランド)で、128,5mのジャンプでクラウスに1.3ポイント差で5位になった。同胞のヤンネ・アホネンとオッリ・ムオトカも11位と12位で、フィンランド勢は期待以上の好成績だった。
上位に入った3人目の日本人、竹内択と同点で、トーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)は再び好成績の予選6位だった。イェルネイ・ダムヤンはスロベニア勢のトップで8位に入った。
既に本戦出場を決めている選手の大部分が、予選2回目を棄権した中、マチェイ・コット(ポーランド)は126mで9位に着き、自信をつけた。ヤコブ・ヤンダ(チェコ)も10位に入り満足の結果となった。
デシュヴァンデンも上位に
グレゴア・デシュヴァンデン(スイス)も健闘し、ヤン・ジョブロ(ポーランド)に続く14位に入った。ユーリ・テペシュ(スロベニア)とアンダース・ファンネメル(ノルウェー)は同点で15位だった。「明日は何としても、ここ数日より良く飛ばないと。このジャンプ台での感覚が上手くつかめなくて難しい」とテペシュは自省した。予選の今日、25歳の誕生日を迎えたテペシュだが、今は試合に集中しているようだ。「明日は本戦だから、今日はお祝いはしない。でもそれは問題ない。いつも旅に出ているからそういうものだと思っている。」
4人のロシア選手が予選通過
ロシア・チームでは、肋骨の骨折で入院しているミハイル・マキシモーチキン以外の4人は予選を通過したものの、最高順位がデニス・コルニロフの18位で、メダルへの期待は薄い。
アメリカのコーチ、クリント・ジョーンズは、カナダからの「ゲストジャンパー」であるマッケンジー・ボイド=クローズだけでなく、 ニック・アレクサンダーとニック・フェアオール、そしてアンダース・ジョンソンも本戦出場を決めて喜んだ。ボイド=クローズの同胞、マシュー・ローリーとトレヴァー・モリスも土曜の五輪ラージヒル戦に出られることになった。
好調のディートハルト
本戦出場が決まっている選手の中では、特に131mを出したトーマス・ディートハルト(オーストリア)が好調だった。ノーマルヒルの銅メダリスト、アンダース・バルダル(ノルウェー)も130.5mの好成績だった。未だに調子が出ないのは、グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)で、124.5mと、トップには差がついてしまった。
シュトッホは予選を棄権
予選前のトライアルでトップだったカミル・シュトッホ(ポーランド)は、セヴェリン・フロインド(独)や葛西紀明と共に予選2回目を棄権した。シュトッホが木曜(2/13)に語ったことによると、当初ソチのラージヒルで感じた問題点も克服したようだ。「ジャンプ台との相性も良くなってきた。このラージヒルは『ノーマルヒルの優しいお姉さん』といった感じ。」
最後のジャンプで128.5mを出したペーター・プレフツ(スロベニア)は、優勢なシュトッホについて「他にも強い選手はいるし、彼にあんまり集中してもしようがない。とにかく焦点を定めて臨むだけ」と語った。
本戦は、2/15(土)18:30(日本時間、翌2:30)から行われる予定だ。
※基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本との時差は-8時間です。