ソチ五輪 女子最終トレーニング、高梨とイラシュコ=シュトルツ互角
ソチ五輪での女子スキージャンプで、最終である3回目の公式トレーニングでも高梨沙羅とダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)がレベルを決めた。
3ラウンド中、2回は日本の高梨沙羅が1位、1回はオーストリアの強敵、イラシュコ=シュトルツが1位になった。
「このジャンプ台が好きなのかどうか、まだ何とも言えない」と、高梨。「今日のジャンプはこれまでで一番上手くいった。テイクオフからの移行が最も重要。ナイタージャンプができるなんて素晴らしい。全てが輝いていて、この沢山の光が好き。」
イラシュコ=シュトルツは、オーストリア・オリンピックチームの同胞の応援を期待して「選手村からはそんなに遠くないし、明日の試合では何人かは声援を送りに来てくれると思う」と話す。彼女はオリンピック・シティーも見て回ったようだ。「もういくつかお土産も買った。小さなオーストリア村もかなりうまくいっている。」
ヘレナ・スメビー(ノルウェー)は1回目で二人の間に入り込み2位に着くことができた。最終ラウンドでは、それをカリーナ・フォクト(独)がやってのけた。「私のジャンプは上手くいったけれど、自分が納得できる程ではなかった。明日の試合が楽しみ。とにかく自分の良い成果を示したい」とはフォクトの談。
今日の最長飛距離、101.5mは最有力候補の二人が共に出した。
ユリア・キッカネン(フィンランド)は、コンスタントに好調で、4位、5位、6位に着いた。
ヴィンドミュラーと伊藤も好調
五輪史上初の女子スキージャンプの決戦を翌日に控え、ビグナ・ヴィンドミュラー(スイス)も好調だ。ヴィンドミュラーは8位が2回と6位に1回着いた。伊藤有希も全ての回でトップ10に入った。
誕生日を迎えたインサム
メダル候補ともなっているイタリアのエヴェリン・インサムは20歳の誕生日の今日を5位、6位、11位と好成績で飾った。「お祝いは明日にしようと思っている。オリンピックのせいならパーティーが延期されても問題ない。ここでの経験をとにかく満喫したい。」
それに対し、イリーナ・アワクモワ(ロシア)は、13位が最高順位で、あまり調子が出なかったようだ。コリーヌ・マテル(仏)は、好調な9位と10位だったが、トップ争いには食い込めなかった。それはアメリカのジェシカ・ジェロームも同じだった。サラ・ヘンドリクソン(米)は、今日の最高順位がは18位だったが、すでに先をみて「この試合が終わったら、膝を完璧に治すために今季の残りは休もうと思っている。まだ100%治ったとは言えないから。まだ力が足りない」と語った。
ドイツチームの健康問題
ドイツチームは健康問題に悩まされている。持ち直したウルリケ・グレッスラーは月曜に初めてジャンプ台に立ったものの、チームの若手ジャニナ・エルンストは熱で寝込んでしまった。15歳のエルンストが火曜の試合に参戦できるかはまだ未定だ。