勝ち続ける高梨沙羅!
またの悪天候で競技はファーストラウンドだけ、そして今日もまた高梨沙羅(日本)が優勝を収めた。2014年蔵王大会は、観客と選手にとって、強風と、日曜の大雪の大会として記憶に残るだろう。
FISワールドカップ女子ジャンプ蔵王大会で、前日の第1試合から24時間以内の第2試合でも再びファイナルラウンドが途中で打ち切られた。そして再度1回目だけの結果で順位が決められ、更に再び無敵の高梨沙羅の優勝となった。
ビグナ・ヴィンドミュラー初の表彰台
日曜の蔵王大会第2試合で、高梨沙羅は圧倒的な98m(127.5ポイント)で、2位に10点差をつけ優勝した。2位になったドイツのカリーナ・フォクトは96m、117.5ポイントだった。
大健闘の3位は、91m、109.9ポイントのビグナ・ヴィンドミュラー(スイス)だった。ヴィンドミュラーは前日の試合で6位に入っており、今日の試合で初めての表彰台をあげた
ノルウェーのマーレン・ルンドビーとヘレナ・オルソン=スメビーが108.3ポイントで、3位に僅差の同点4位となった。5位はユリア・キッカネン(フィンランド)、前日の試合で2位だった伊藤有希(日本)は7位で、期待していた2回目の表彰台は達成できなかった。
W杯総合成績では、引き続き高梨が860ポイントで首位に立っており、2位がドイツのカリーナ・フォクト(546ポイント)、3位がロシアのイリーナ・アワクモワ(435ポイント)となっている。
高梨の成績は今季9試合のうち8回優勝、1回だけは3位、とだんだん不気味なぐらい凄いものになってきた。今のところ、高梨に勝てるのは高梨本人以外にはいない。
ソチ五輪まであと4試合
ソチ・オリンピックで初めて正式種目となる女子ジャンプだが、その前に二つの大会が待っている。
1/25(土)と1/26(日)に予定されていたリュブノ大会は、雪不足のためプラニツァ(スロベニア)で2試合行われることになった。
2/1(土)と2/2(日)にはヒンツェンバッハ大会(オーストリア)での2試合が予定されている。
オリンピックで誰が初の女子ジャンプ金メダルを手にするかは2/11(火)に決まることになる。ソチでは金メダル以外だったら、高梨沙羅と全日本スキー連盟にとって大いなる期待はずれとなってしまうほど、高梨の金は確実視されている。それが今季この偉業を成している17歳の高梨にとってふさわしい賞だろう。