W杯ヴィスワ大会 アンドレアス・ヴェリンガーがW杯初優勝
ワールドカップ・ヴィスワ大会(ポーランド)で、アンドレアス・ヴェリンガー(独)がW杯初優勝を果たし、カミル・ストッホ(ポーランド)は凱旋優勝を逃した。18歳のヴェリンガーと、2位になった世界チャンピオンのストッホに続き、オーストリアのミヒャエル・ハイボックがW杯自己最高成績の3位に着いた。
ヴェリンガーは、一回目では127.0mで3位に着いていたが、ファイナルで128.5mを出し262.8ポイントとなり、2位のカミル・ストッホに0.9ポイント差で勝った。ストッホは134.0mと132.0mで、3位のハイボック(137.0mと130.0m)に0.7ポイント差だった。
今季ジャンプ週間総合優勝のトーマス・ディートハルト(オーストリア)は、131.0mと128.5mで260.4ポイントを出したが、おしくも表彰台を逃し4位となった。先のフライング大会で優勝したペーター・プレフツ(スロベニア)は、1回目で今日の最長飛距離140.5mを出したものの、着地で雪に手をついてしまった。それでもファイナルで132.5m飛んで259.3ポイントとなり5位に入った。ヤン・ジオブロ(ポーランド)は1回目の133.3mで首位に立っていたが、2回目では126.0mと伸びず、最終的には255.0ポイントで6位となった。
グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)も、1回目では4位だったが最後は251.7ポイントで、ノルウェー勢トップのルネ・ヴェルタ(254.3ポイント)に続く、8位にまで下がってしまった。アンダース・バルダル(ノルウェー)が251.4ポイントで9位、10位は再び好調のアンシ・コイブランタ(フィンランド)とヤーン・マトゥラ(チェコ)が同点で入った。今日27歳の誕生日を迎えたピオトル・ジッラ(ポーランド)は、故郷の観客を前に、12位という好成績を喜んだ。セヴェリン・フロインド(独)は、特に着地で技術的にうまくいかず13位だった。スロベニアはイェルネイ・ダミヤンとロベルト・クラニエッツも14位と15位に入り、優れたチーム成績をあげた。
マッケンジー・ボイド=クローズ(カナダ)は、1回目での7位から16位に下がったものの、それでも予想以上の健闘だった。ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)も、同じく期待以上の活躍で17位になった。予選で1位だったクレメンス・ムランカ(ポーランド)は18位、リヒャルト・フライターク(独)19位だった。フライターク同様、特に2回目ではもっと上位につけると思われていたドイツ勢だが、ミヒャエル・ノイマイアーが25位、アンドレアス・ヴァンクが27位、マリヌス・クラウスが29位とふるわなかった。22位のマヌエル・ポッピンガー(オーストリア)と24位のロナン・ラミー=シャプイ(仏)はW杯ポイント獲得を喜んだ。
W杯総合ランキングで首位を守ったカミル・ストッホは、2位のグレゴア・シュリレンツァウアーに59点もの差を広げることができ、続くホームゲームへの期待が高まる。3位も変わらずシモン・アマン(スイス)、ペーター・プレフツは、葛西紀明が今大会に不参加だったことにより4位に上がってきた。アンドレアス・ヴェリンガーは7位に上がった。
ワールドカップは、1/17(金)から次のポーランド大会、ザコパネ戦へと続く。金曜が予選、1/18(土)が団体戦、1/19(日)には個人戦が予定されている。