W杯チャイコフスキー大会でも高梨が優勝!
高梨沙羅は、今シーズン4回目のワールドカップ女子スキージャンプ戦でも優勝した。チャイコフスキー(ロシア)で行われる全2試合のうちの1試合目で、高梨は99.0mと96.5mのジャンプを見せ232.6ポイントを獲得して、2位のカリーナ・フォクト(独)に僅差ながら上回った。フォクトは100.5mと98.5mと飛距離を伸ばし、わずか0.9ポイントだった。3位に着いたのは開催国ロシアのイリーナ・アワクモワで、3回連続の表彰台となった。
「今日はのジャンプでは、自分の本当の調子が出せなかったけれど、それでも結果には満足している。明日はもっと良いジャンプにできるよう頑張ります。」と高梨は勝利を喜んだ。
僅差で2位になってしまったカリーナ・フォクトだが、最終的には彼女の過去最高成績を出せたことになる。「今日は本当に凄かった。今朝のトレーニングは難しかったけれど、試合ではいい調子が出せて、これまでのW杯の試合で自己最高の成績となって嬉しい。」とフォクトは語った。
地元のロシアのイリーナ・アワクモワは厳しい寒さがこたえたようだ。「この寒さは別として、いい一日だった。ホームゲームの雰囲気は最高だった。明日はまた別の日。もっとうまくいくことを願っている。」
ロシアの最南端の地で、マイナス21度という極寒の中、アワクモワは103.0mと93.0m飛んで225.2ポイントを獲得し、4位のコリン・マテル(仏)に6.5ポイント差をつけた。マテルはそれでも今シーズンの自己最高成績だった。
スロベニア勢の今日のトップだったエマ・クリネッチが213.9ポイントで5位。6位はノルウェーのギーダ・エンガー(209.1ポイント)で、W杯自己最高成績を出した。W杯総合ランキングで2位のダニエラ・イラシュコ=シュトルツは1.1ポイント差で、今回は7位となった。
ノルウェーのマーレン・ルンドビーが8位、ドイツのロマーナ・シュトラウプも今シーズンの自己最高成績を出し9位に入った。10位になったのはカタリナ・アルトハウスで、ベテラン選手ウルリケ・グレッスラーが出場できなかったドイツチームの成績に貢献した。グレッスラーはチャイコフスキー大会は病欠だったが、W杯日本戦にはチームに戻って来る見込みだ。
ジュリア・クレア(仏)が11位、カティア・ポズン(スロベニア)が12位、フィンランド勢で唯一上位に入ったユリア・キッカネンが13位だった。リーネ・ヤール(ノルウェー)とスイスのビグナ・ヴィンドミュラーがトップ15に入った。イタリア勢では、エヴェリン・インサム、エレナ・ルンガルディア、マヌエラ・マルシーナ、リサ・デメッツの4人がファイナルに進出したが、16位、17位、23位、27位とふるわなかった。マルシナーにとって今季初のW杯ポイント獲得となった。ミヒャエラ・ドレシャロヴァも25位で、チェコ・チームにW杯ポイントを計上した。
ドイツスキー連盟によると、トレーニングで転倒したスヴェニャ・ヴュルト(独)は、脊椎に損傷を受けたとのことだ。「損傷を受けた背骨は固定されている。スヴェニャはこの状況としては元気で、神経障害はまったく無い。」と、コーチのアンドレアス・バウアーは発表した。
W杯女子チャイコフスキー大会の2試合目は、1/4(土)12:30(日本時間の20:30)より行われる。