52回目の優勝: シュリレンツァウアー、リレハンメル大会1位
52回目のワールドカップ優勝:グレゴア・シュリレンツァウアーにとって、リレハンメル大会での最初の個人戦は文句の付けようが無かった。W杯優勝記録保持者である彼は、一回目にして既に105.5mの素晴らしい飛翔で他を圧倒し、ファイナルでは堅実なジャンプで97.0mを出し、288.5ポイントで輝かしい成功を収めた。
わずか5ポイント差で続く竹内択は、99.0mと100.5mを出し、鮮やかなフォームを見せつけた。予選1位だったリヒャルト・フライターク(独)は足の疲労骨折後のW杯カムバックで3位につき、94.5mと101.0mで280.3ポイントをドイツチームに計上した。
シュリレンツァウアーは今シーズン2回目の勝利で、またもW杯総合の黄色いリーダーゼッケンを引き受け、試合の好結果を喜んだ。「今日、勝ててすごく嬉しいし誇りに思う。一回目のジャンプはとてもうまくいったし、運が良かったのもある。両方があったから一回目でトップに立てた。択は今日はすごく危険だった。すごく切れのいいテクニックだし、彼がトップに立つのも時間の問題だと思う。」
竹内択は日本チームとして混合団体戦でも優勝し、今週末2回目の表彰台だ。「この2位という成績は僕にとって、とても重要なことで、すごく嬉しい。スタートする前は緊張も興奮もせず、今日は完璧にジャンプに集中できた。でも、次はぜひ優勝したい。」と語った。
リヒャルト・フライタークは、華々しいカムバックで言うこと無しだ。「いつだって表彰台に立つのは最高。ノルウェーはいつも素晴らしいから、復帰できると分かって、ここに出場することに決めたんだ。 ファーストラウンドでは、難しいコンディションだった。とは言え、コンディションはあんまり重要じゃなかった。3位はとっても嬉しいし、また一緒にやれて本当に嬉しい」と喜んだ。
ドイツ勢で強いのはリヒャルト・フライタークだけじゃなかった。クリンゲンタールでのW杯開幕戦2位のアンドレアス・ヴェリンガー は、ファイナルで103.5m飛び、今日のベスト2の飛距離を出した。ただ、着地でミスし276.2ポイントとなり、惜しくも表彰台を逃した。セヴェリン・フロインド(272.9ポイント)が7位、マリヌス・クラウス(266.8ポイント)が11位、 そして15位にバッケンレコードを塗り替えたカール・ガイガー入り、ドイツ・スキー連盟に素晴らしい成績をもたらした。
ノルウェー勢では、予想通り世界チャンピョンのアンダース・バルダルが期待に応えた。最終的には表彰台に3.2ポイント足らず4位となった。今日のポーランドのトップ、マチェイ・コットは表彰台への希望が直前まで見えていたが、276.9ポイントで最後には5位となった。スロベニアのロベルト・クラニエッツ(271.3ポイント)、ノルウェーのルネ・ヴェルタ(270.8ポイント)、ベテラン葛西紀明がトップテンに入った。
オーストリア・チームは、他を圧倒したグレゴア・シュリレンツァウアーの後は、ずいぶん間が開いてしまった。やっと11位にアンドレアス・コフラーが入り、シュテファン・クラフトが22位、ヴォルフガング・ロイツルが25位で、オリンピックまではまだ遠い道のりだ。ヤンネ・アホネン(フィンランド)は13位になり一応期待に添った。ノルウェーのトム・ヒルデは16位、ポーランドのチャンピョン、カミル・ストッホは20位で不満が残った。
ヴァンサン・デスコンブ=セボアが17位になり、フランスの期待に応えた。シモン・アマン(スイス)は、ロシアのトップ、アレクセイ・ロマショフの数点差で28位となり、課題が山積だ。 これまで総合でトップだったクリストフ・ビーグン(ポーランド)は一回目で既に運無く、0.3ポイント足らず32位となりファイナル出場を果たせなかった。
明日、12/8(日)は、引き続きリレハンメルで15:00からラージヒルの試合が行われる。トレーニングは既に土曜の夜に行われた。