W杯ミックスチーム戦・日本の強さ健在
今冬初めての混合団体戦で、伊藤有希、伊東大貴、高梨沙羅、竹内択からなる日本チームが優勝した。最終的に942.1ポイントで、オーストリアとノルウェーを離し、ダントツの勝利を収めた。
前回のW杯ヴァル・ディ・フィエンメ大会でタイトルを獲得したこの4人の日本選手は、一回目が終わった時点でまだ2位だった。2回目で全員が更に成績を上げ、優勝へと導いた。特に、男子個人戦だったら優勝できた程の素晴らしい成績を出した竹内択の活躍によるところが大きい。
伊東大貴はコンスタントに良い成績を出してはいるが、まだまだ良くなる可能性を持っている。「僕のジャンプは悪くは無かったが、本当に良かったとは言えない。でも勿論、今日の勝利に満足しているし、明日の試合も楽しみにしている。」
チームメンバーである昨冬の成功者・高梨沙羅は幸先の良いシーズン開始に満足そうだ。「ファーストラウンドでは降雪がかなり激しく、トレーニングでは自分の番を断念しなくてはだったので、簡単ではなかった。でもファイナルラウンドでは本当にうまくいったので、最終的には優勝に満足しているし嬉しい。」と語った。
ファーストラウンドでは、まだオーストリアの一人勝ちに見えた。ジャクリーン・ザイフリーツベルガー、トーマス・モルゲンシュテルン、ダニエラ・イラショコ=シュトルツ、グレゴア・シュリレンツァウアーのオーストリアチームは、その時点で日本より25ポイント多く、首位に立っていた。2回目では特にザイフリーツベルガーとシュリレンツァウアーがいつもの強さが出せなかった。最終的に901.9ポイントで2位となった。
「私のジャンプは悪くは無かったが、自分の能力の80%ぐらいだったと思う。去年より成績を上げているという意味で、2位につけてとても満足している」と、膝の大怪我から復帰後初の試合に臨んだダニエラ・イラショコ=シュトルツは語った。
開催地のノルウェーチームは表彰台を目標とし、それを達成した。マーレン・ルンドビー(金曜の女子ベスト)、ルネ・ヴェルタ、アネッテ・サーゲン、アンダース・バルダルからなるチームは、1回目の4位だったが、ファイナルでは3位(887.5ポイント)に上がった。
3位はギリギリの勝負だった。ドイツ(カタリーナ・アルトハウス、カール・ガイガー、カリーナ・フォクト、マリヌス・クラウス)が883.6ポイントで辛くも表彰台を逃した。しかし、カール・ガイガーが2回目で107.5mを出し本日の傑出したジャンプとなった。それによって、アンドレアス・コッフラーが持っていたバッケンレコードを2.5m更新した。
スロベニア勢(マヤ・ヴィティツ、ヤカ・フヴァラ、エマ・クリネッチ、ペーター・プレフツ)もトップ3には入れなかったものの、876.6ポイントで5位となった。
イタリア(840.4ポイント)、フランス(829.7ポイント)、カナダ(766.9ポイント)がファイナルラウンドに進んだ。ロシア、スイス、フィンランド、チェコ、アメリカ、ポーランドが上位8位に入れずファイナル進出を果たせなかった。