高梨沙羅 ニジニ・タギル大会で圧勝
日本の高梨沙羅が、ロシアのニジニ・タギルで行われたFISグランプリ大会で、見事な勝利を遂げた。ロシアでの初のグランプリ大会、HS100のジャンプ台で、高梨は2本とも最長飛距離(96.5mと98.5m)を飛び、トータル263.7ポイントをマークし、2位以下に20.3ポイントの大差をつけての圧勝だった。2位フランスのコリーヌ・マテル(94.5mと94m; 243.4ポイント)、3位スロベニアのカティア・ポズン(92mと90m; 234.6ポイント)。
試合後高梨は、自分のパフォーマンスに満足した様子。「今日は2本とも良かったが、着地のテレマークはまだ向上させなくてはいけない。このジャンプ台はソチのジャンプ台にとても似ている。少なくとも自分はそう感じた。最初は苦しんだが、トレーニングでどんどん良くなった。」
フランスのコリーヌ・マテルにとって、2位はこの夏のベストリザルト。しかし完全にこの結果に満足しているわけではない。「ジャンプと結果には満足している。でもテイクオフのあとの高い位置を、空中での後半に生かすことができなかった。この部分はまだまだ向上させる余地がある。明日の試合では、それを実行したい。もちろん今日の2位はうれしい。」とマテルは語った。
スロベニアのカティア・ポズンは、この結果をとても喜んだ。「自分のジャンプ、そして3位という成績はとてもうれしい。このところいいジャンプができなかったので、余計にうれしい。このジャンプ台は好き。近代的ジャンプ台で、プラニッツァやアルマティのジャンプ台に似ている。自分にとっては古いジャンプ台のほうがいい結果をだしているにも関わらずの結果だ。明日も今日同様にいいジャンプをして、アルマティへと臨みたい。」
カタリナ・アルトースは、89mと91mを飛んで、ドイツ勢トップの4位。この夏の自身ベストリザルトで、これでグランプリ総合ランキング8位とした。また、スヴェンヤ・ウルト13位、ウルリケ・グラスラー19位と、二人とも今ひとつ調子があがらなかった。
地元ロシア勢は、イリナ・アヴァクモヴァが6位に入り、ロシア女子チームの上り調子をアピールした。
今日の優勝で、高梨はFISグランプリ総合ランキングで225ポイントとし、2位コリーヌ・マテル(129ポイント)、カティア・ポズン(126ポイント)との差を、さらに広げた。