シュリーレンツァウアー W杯通算50勝目!
グレゴア・シュリーレンツァウアーの勢いは、誰にも止められない。プラニッツァでのスキーフライングヒルで行われたW杯で、通算50勝目をあげたオーストリアのシュリーレンツァウアーは、W杯総合優勝を遂げただけでなく、今季のW杯スキーフライング総合優勝も手中にした。この日217.5mと213.5mを飛んで、トータル412.2ポイントを獲得しての快勝だった。スロベニアのペトル・プレビッチが2位、ポーランドのピオトル・ジーラが3位となった。
ヒルサイズ215のプラニッツァのスキーフライングヒルで行われたW杯で、グレゴア・シュリーレンツァウアーは今季10勝目、プラニッツァでの通算5勝目をあげ、クオピオでの今季総合優勝決定からわずか10日で、スキーフライングW杯の総合優勝も遂げた。
「ここで通算50勝を祝えるなんて、信じられない。自分にとっては特別な場所。いつもここにいるだけで楽しい。通算50勝は、簡単に見えるかもしれないが、必死の努力の結果だ。」とシュリーレンツァウアーは競技後に語った。
地元ヒーローのペトル・プレビッチは、2万人の熱狂的ファンの目の前で、キャリアベストの2位となった。若干20歳のプレビッチは、214mと215.5mと2本ともまとめて、トータル405.9ポイントを獲得。「プラニッツァでのジャンプは素晴らしいし、ここでの大会はいつお特別なもの。2本目は非常にいいコンディションで、それを活用できた。」とプレビッチ。スロベニアは、ロベルト・クラニエツが5位、ユーリ・テペシュが6位入賞と、チーム全体として好成績を残した。
この日3位となったのは、先週日曜日のホルメンコーレンで初優勝を果たしたばかりのピオトル・ジーラ。212.5mと216.5m(402.5ポイント)の見事なスキーフライング技術を披露した。「今日は本当にすごくいいいジャンプができた。今日の競技には完全に満足している。ここプラニッツァでこんなパフォーマンスができたのは、自分にとって特別だ。」とジーラは語った。
葛西の見事なジャンプ!
202.5mと215.5mで、399.1ポイントを獲得したベテランの葛西紀明は、僅差で表彰台を逃しての4位となった。現在40歳の葛西は素晴らしいパフォーマンスを披露して、3位にわずか3.4ポイント差で苦杯を飲んだ。
また日本勢では、伊東大貴が2本目で208.5mを飛んで12位と健闘。竹内拓は29位だった。
ヤコブセン重傷
この日のノルウェー勢トップはアンドレアス・スティエルネン。205mと205.5mを飛んで375.2ポイントを獲得し、ノルウェー勢トップの7位でフィニッシュした。ノルウェー勢2番目の成績はアンダース・バルダルの15位。しかし、2本目でアンダース・ヤコブセンが転倒して重傷を負った。ヤコブセンは着地後に転倒し、ひざの前十字靭帯断裂。2ヶ月ほどは、活動できないこととなった。
ドイツ勢トップはセヴェリン・フロインドで、194.5mと206.5mを飛んでの9位。ただしチームとしては、フロインドの他にアンドレアス・ヴェリンガーが19位に入っただけと寂しい結果に終わった。ミヒャエル・ノイマイヤー(31位)、カール・ガイガー(34位)、リヒャルト・フライターク(40位)と、いずれもファイナルラウンド進出は果たせなかった。
カレル・ヌルムサル 満足いく内容
この日13位に入ったことで、21才のエストニア人はキャリアベストを更新、200.5mでパーソナルベストも更新した。