マチェイ・コット、ラハティ大会で予選優勝!
ポーランドのマチェイ・コットは日曜のW杯男子ラハティ大会個人戦のための予選で、日本の竹内択、ノルウェーのアンドレアス・スティルネンをおさえて予選トップとなった。
マチェイ・コットは124mのジャンプで131.7ポイント。竹内択(北野建設)は優勝したコットと同じ飛距離だったが、129.6ポイントと惜しくも2位。アンドレアス・スティルネンも好調で122m(126.9ポイント)と飛距離をのばした。
プレダッツォ以降のポーランドの躍進
マチェイ・コットだけではなくポーランドチームには勢いがある。予選での最長飛距離は銅メダルチームのメンバーだったピオトル・ツィラ。このヴィスワ出身の選手は125mを飛び、125.9ポイントを獲得し4位。クリストフ・ミエトゥス(15位)、ダヴィッド・クバッキ(18位)、ステファン・フラ(27位)とチーム全体の強さをアピールし、全員予選通過。世界チャンピオンのカミル・シュトッホもオフィシャルトレーニングで好調さを見せて、ポーランドチーム初のW杯団体戦優勝に期待がかかる。
世界選手権まで今季W杯の団体戦優勝がなかったオーストリアチームだが、今日の予選では3人がトップ10入りを果たしている。プレダッツォで信じられない着地を見せ、話題となったマニュエル・フェットナーは122mで123.2ポイントで6位。チームメイトのミヒャエル・ハイベック(119.5m、121ポイント)、ヴォルフガング・ロイツル(117.5m、119.6ポイント)も8位と9位でトップ10入りした。
団体戦で可能性ありのドイツチーム
ウェルナー・シュスター率いるドイツチームも安定したパフォーマンスを見せた。全7選手が本戦進出を決めた。若手のカール・ガイガーは122.8ポイント(120m)がドイツのベストリザルトで7位。アンドレアス・ヴァンク(118.5m、119.4ポイント)もヴァルディフィエメからの好調さを維持して10位。ミヒャエル・ノイマイアーは118m(117.6ポイント)のジャンプを見せてガイガーに続き、ダニー・クエック(26位)、アンドレアス・ウェリンガー(35位)も予選通過した。
世界選手権で団体5位だった横川朝治の日本チームはラハティで順位を上げるチャンスがある。竹内択の他に小林潤志郎(116.5m、124.5ポイント)が5位、伊東大貴(114m、113.7ポイント)で16位、ベテラン葛西紀明は112m、109.1ポイントで24位だった。
スロベニア2選手のW杯デビュー
スロベニアの若手2選手が日曜日の個人戦でW杯デビューを決めた。マティッチ・ベネディック(116m、116.3ポイント)とアンドラシュ・プグライチ(106m、96.3ポイント)は予選を通過し、日曜日のW杯個人戦に出場する。
地元フィンランドは2選手だけが個人戦出場を果たした。オリ・ムオトゥカ(113m、106.7ポイント)がフィンランドのベスト選手で29位。12月、1月に好調だったラウリ・アシカイネンは107m(99.3ポイント)で38位。アンシ・コイヴォランタ、ヴィレ・ラリントは本戦出場ならず。22歳のラリンとはスーツで失格となった。
予選免除選手ではシュリーレンツァウアーがベスト
予選免除選手の中ではグレゴア・シュリーレンツァウアーが最長飛距離をだし、127.5m。ヤン・マトゥラ(125.5m)、リヒャルド・フライタク(123.5m)、アンダース・バルダル(122.5m)も好調でラハティでの表彰台を狙う。オフィシャルトレーニング2本ともベストだったカミル・シュトッホは予選に出場せず、翌日の団体戦のためにエネルギーの温存を図った。