高梨沙羅 蔵王大会で連勝!
蔵王での風のコンディションの対処は、選手たちも組織委員会も楽なものではなかった。ときおり強風が吹くなど刻一刻と風のコンディションが変化し、金曜日の公式トレーニングはキャンセルとなり、さらにジュリーは土曜日に予定されていた個人戦を日曜日に順延せざるを得なかった。このため、日曜日一日で個人戦二戦が行われた。この二戦ともに優勝したのは、地元 日本の高梨沙羅。第一戦2位はジャクリン・サイフリーズベルガー (AUT)、3位カリーナ・フォクト (GER)。第二戦も2位はジャクリン・サイフリーズベルガー (AUT)、3位にはサラ・ヘンドリクソン (USA)が入った。
前日土曜日は、公式トレーニング1本と予選1本を行ったあと本戦を開始したものの、強風のため選手27名が飛んだあとにジュリーが競技キャンセルを決定。土曜日は長時間ジャンプ台で待たなければならなかった選手たちだったが、競技を日曜日に順延した決定が功を奏して、日曜日は二戦ともに2本ずつジャンプを行うことができた。
「今日の2勝は、信じられないくらいうれしい。日本のみなさんの前で優勝できたのは特にうれしい。今日天候に恵まれたのはよかったし、2戦ともいい競技になった。」と高梨。一戦目は95.5m/93.5m (228ポイント)、二戦目は102m/94m (240.4ポイント)だった。
ジャクリン・サイフリーズベルガー 二戦とも2位
2位に入ったのは、先週の札幌でも好調だったオーストリアのジャクリン・サイフリーズベルガー。「もちろん公式トレーニングと昨日の試合がキャンセルになったのは、私たちにとって楽なことではなかった。でもこういう状況でも集中しなければならないし、自分にとっては今日とてもうまくいった。自分の成績は二戦とももちろん満足している。」と本人がコメントした。(88m/92.5m 212ポイント、96m/92.5m 229.4ポイント)
3位はフォクトとヘンドリクソン
ドイツのカリーナ・フォクトは第1戦で3位となり、今季初の表彰台となった。「ここ2週間はとてもストレスが多かったことは確か。今日もあまり体調が良くない中でいい結果が出せたので、さらにうれしい。」とフォクト。89m/85mで207.1ポイントだった。今日の3位は、リレハンメルでの今季開幕戦で4位を上回り、今季ベスト成績となった。
第2戦では、アメリカのサラ・ヘンドリクソンが3位となり表彰台に登った。「ここ数日は中断が多く、今日も天候がどうなるかわからなかった。すべてがうまくいって、コンディションも良好だったのは本当によかった。コーチが日本を離れなければならず、うちのチームにとっては楽な状況ではなかったが、今は自分の結果にとてもハッピーだ。」とヘンドリクソン(93m/92m, 222.6ポイント)。チームメイトとともに、これからヨーロッパへと移動する。
今日の第1戦は、日本の1A選手を含む33名が出場。第2戦は30名が出場した。フランス、イタリア、およびノルウェーチームの一部選手は、蔵王大会を前に帰国した。
W杯総合ランキングでは、高梨が今日の2勝で937ポイントとして、2位以下との差をさらに広げた。2位はサラ・ヘンドリクソン (937ポイント)、3位はジャクリン・サイフリーズベルガー (697ポイント)がつけている。
高梨以外の日本人選手では、第1戦は平山13位、茂野14位、伊藤26位、竹田28位、小浅29位、葛西30位。
第2戦は、伊藤14位、茂野19位、平山21位、竹田27位、渡瀬28位。
First competition: Complete result as pdf-file
Second competition: Complete result as pdf-file