シュリーレンツァウアー連勝!

作成: 04.02.2013 15:09 / cy

W杯通算47勝目を祝った5時間後、グレゴア・シュリーレンツァウアーは48勝目をあげて記録をさらに更新した。23歳のシュリーレンツァウアーのジャンプは、現在絶好調だ。

ハラコフで行われたこの日2戦目も、オーストリアのシュリーレンツァウアーは197.5m (191.8ポイント)を飛んで、歴史に新たな章を書き加えた。地元ヒーローのヤン・マトゥラが2位に入って(195.4m; 187.2ポイント)、地元ファンをよろこばせた。3位には、193.5m (186.1ポイント)を飛んだスロベニアのユーリ・テペシュが入った。

 

この日の一戦目と同じく、ハラコフのジャンプ台のコンディションは非常に難しいものだった。刻一刻と変化する風邪は、選手やジュリーを悩ませ続け、度重なる中断とゲート変更を余儀なくされた。1本目を終わって、困難な天候状況のためジュリーはファイナルラウンドをキャンセルした。

 

「今日のコンディションは、我々選手にもジュリーにもとても難しかった。今日は2度の幸運にみまわれて、本当にうれしい。」とこの日2度の勝利を手にした勝者シュリーレンツァウアーは語った。

 

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地元ヒーローのヤン・マトゥラの2位は、地元での自身のベストリザルト。「地元チェコで表彰台に登るのは、最高の気分だ。本当に満足している。もちろん風が問題だったが、ジュリーとミラン・テペシュが素晴らしい仕事をしてくれて、公平ないい大会ができた。こういう日には、運が必要だ。」とマトゥラは語った。 

 

3位はスロベニアのユーリ・テペシュ。結果には満足したものの、この日1戦目の220mジャンプがまだ気になっていた。「今日はタフな一日だったが、総合的には満足している。2戦目がいい結果だったから、1戦目のことはそれほど怒りを感じなくなった。1戦目の2本目は、1本目で220mは飛んでいたはずなのにと怒りのあまり、いいジャンプができなかった。」とテペシュ。23歳のテペシュにとって、この3位がW杯キャリア初の表彰台となった。

 

 

スロベニアチーム好調

 

ロベルト・クラニエツが4位に入り、スロベニアチームにとってはすばらしい成績となった。フライング世界チャンピオンのクラニエツは、194m (183.3ポイント)を飛び、わずか2.8ポイント差でこの日2度目の表彰台を逃した。ハラコフでロングジャンプを連発したチームメイトのヤカ・フヴァラが11位となり、ワールドカップポイントを延ばした。

 

ノルウェーのアンドレアス・スティエルネンは190m、トータル176.2ポイントで5位。今季のスティエルネンは、ヴィカースンも含めてフライング好調。あと二人もトップ30入りを果たし、ルネ・ヴェルタ(149.5m; 135.8ポイント)28位、フレデリク・ビェルキーンゲン(153.5m; 129.6ポイント)30位だった。

 

シモン・アマンは183.5mのジャンプでトータル172.7ポイントを獲得して6位。チームメイトのグレゴア・デシュヴァンデンは飛型点が伸びずトップ30入りを逃した。

 

オーストリア勢は、優勝のグレゴア・シュリーレンツァウアー以外の選手も好成績を残した。ウォルフガング・ロイツル (177.5m; 168.4ポイント)とマルティン・コッホ (178m; 163.5ポイント)が7位と9位でトップ10入りを果たした。ミヒャエル・ヘイベクは飛距離160.5m、トータル146.1ポイントで17位だった。

 

クラウス 初のW杯ポイント獲得

 

ドイツのマリヌス・クラウスは、いい思い出を持ってハラコフを旅立つこととなった。22才のクラウスは167mのジャンプで143.0ポイント、19位に入りキャリア初のW杯ポイントを獲得した。またミヒャエル・ノイマイヤー (165.5 m; 150.2 ポイント, 14位)、フェリックス・ショフト(168 m; 138.5 ポイント, 23位)、マキシミリアン・メヒラー(156 m; 137.7 points, 25位) も、ツェルタックのジャンプ台で力強いジャンプを見せた。

 

ポーランドのジャンパー5人中4人が、この日ワールドカップポイントを獲得。カミル・シュトッホがポーランド勢トップの8位。177.5mを飛んで、164.7ポイントだった。ピオトル・ジーラ (169 m; 152.1 ポイント)が13位、またマチェイ・コット(163.5m; 148.4 points) 、クリシュトフ・ミエトゥス (159.5m; 141.6 points) も、多くのポーランド人ファンの前で健闘した。

 

チェコ人コーチ ヤクブ・ジローテック率いるイタリアチームも、いいジャンプを見せた。セバスチャン・コロレド (168.5m; 158.3 points)が10位と大いに健闘。ダヴィデ・ベルサドラも26位に入って、5ポイントのW杯ポイントを獲得した。

 

また、ハラコフ出身のチェストミル・コジセク (164 m; 149.7 ポイント, 15位)、アントニン・ハイェック  (157.5 m; 135.1 ポイント, 29位)の健闘に、地元ファンは喜んだ。

 

シュリーレンツァウアー リードを広げる

 

この日の結果により、グレゴア・シュリーレンツァウアーはW杯総合ランキングのリードをさらに広げ、2位以下とのポイント差は1,200ポイント。2位アンダース・バルダル (757ポイント)と3位セヴェリン・フロインド (656ポイント)は、このハラコフ大会には参加していなかった。

 

フライングW杯では、シュリーレンツァウアーが360ポイントでトップ。ロベルト・クラニエツ (290ポイント)とシモン・アマン (194ポイント) がこれを追っている。

 

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