シュリーレンツァウアー W杯47勝目!!!
グレゴア・シュリーレンツァウアーは、この日ハラコフでスポーツレジェンドの一人となった。ツェルタックジャンプ台で行われたフライングW杯で、シュリーレンツァウアーは193.5mと211m (421.7ポイント)を飛んで、W杯通算47勝目をあげ、マッティ・ニッカネンの46勝を抜いて記録を更新して歴代トップに立った。僅差の戦いの中、スロベニアのロベルト・クラニエツ(197m/204m; 421.4ポイント)にわずか0.3ポイント差での優勝だった。3位は地元ヒーローのヤン・マトゥラ(206m/183.5m; 389.1ポイント)が入った。
前日強風で順延となった試合であるため、CET 中央ヨーロッパ時間の9:00amに競技が開始されたが、またしても難しいコンディション。1本目の途中で風が向かい風となったため、ジュリーは何度かゲート変更を余儀なくされた。
「今日は風のために難しい競技になった。ジュリーはいい仕事をした。自分はこういう日に必要な幸運に恵まれた。 今はなんと言っていいかわからない、とにかく臣事されない。レジェンドの仲間入りをするのは素晴らしい気分だ。サポートしてくれたみんなに感謝したい。」とシュリーレンツァウアーは歴史的勝利のあとに語った。
ロベルト・クラニエツはシュリーレンツァウアーとの死闘の後、2位に満足だと語った。「今日は風があって待ち時間も長かったので、非常に難しかった。自分の順番を待っている間、ジャンプ台の上はとても寒かった。グレゴアが通算47勝目を今日あげたことを、うれしく思っている。」
ヤン・マトゥラもハッピーだった。「風の状況のおかげで、ジャンプはとても難しかった。もちろん地元観衆の前で表彰台に登るのは、格別だ。」
ノルウェーのアンドレアス・スティエルネンがフライング技術を証明して4位となった。先週行われたヴィカースンでの大会同様、ノルウェー勢トップ成績となったが、200m/187mを飛んで惜しくも表彰台は逃した。
ユーリ・テペシュ なんと220m超え!
スロベニアのユーリ・テペシュは、220mの驚異的なジャンプであっと驚かせた(ツェルタックのヒルレコードは214.5m)。テペシュはジャンプ後半にいい向かい風に乗り、おそらく10mは飛距離を延ばした。転倒はしたもののすぐに立ち上がり、自らのすばらしいジャンプを祝った。
「絶対220m以上は行っているはずだ。」と、計測飛距離にがっかりしたテペシュ。計測システムは215mまでで終わっているため、計測は手作業で行われた。転倒はしたものの1本目を終わって9位につけたテペシュは、最終的に15位。テペシュの他、ペテル・プレビッチ、ヤカ・フヴァラがいいジャンプを飛んで5位と6位に入った。スロベニア勢は、最高のフライアーたちである。
オーストリア勢 またも好調
ウォルフガング・ロイツルは、212mと180mの好ジャンプを見せて7位。チーム名とのマルティン・コッホが10位。ミヒャエル・ヘイベクとルカシュ・ミュラーが23位と25位に入るなど、オーストリアはチームとして好成績を残した。
ドイツ選手では、ミヒャエル・ノイマイヤーがロイツルと同ポイントで7位を分け合った。ヴェルナー・シュスターヘッドコーチ率いるドイツチームで、、34歳のベテランがまたも好成績を残した。セヴェリン・フロインドとリヒャルト・フライターク不在の中、マキシミリアン・メッヒラーが20位、マリウス・クラウス33位と、ドイツ勢は健闘。フェリックス・ショフト (36位)とアンドレアス・ヴァンク(39位)はファイナルラウンドに進めなかった。
ポーランドもチームとしては良かったが、上位入賞はならなかった。カミル・シュトッホ(9位)、クリシュトフ・ミエトゥス (14位)、マチェイ・コット(16位)、ピオトル・ジーラ(22位)、ダヴィド・クバッキ(30位)がファイナルラウンドに進み、ネーションズカップのポイントを獲得した。