札幌大会2日目はジャクリン・サイフリーズベルガー優勝

作成: 03.02.2013 12:23 / cy

札幌大会二戦目で、日本での女子W杯最初の週末は幕を閉じた。その表彰台の頂点に立ったのは、前日2位となったオーストリアのジャクリン・サイフリーズベルガー。2位はノルウェーのアネッテ・サーゲン、アメリカのサラ・ヘンドリクソンが3位となった。

本戦が1本しかなかった前日同様、今日の大会も天気予報は厳しいものだった。しかしトライアルラウンドが予定どおり行われ、1本目も20分遅れだったもののスタートして問題なく進行した。ファイナルラウンドでは、風の影響で何度か中断して選手たちの忍耐力が試されたが、無事に競技を終えることができた。

 

多くの観衆が見守る中、ジャクリン・サイフリーズベルガーは94m/93m、245.7ポイントで堂々の優勝と遂げた。「自分にとってはとてもいい週末だった。こういうコンディションの対処は難しいが、全員の忍耐力が試された。昨日の好成績をさらにのばして優勝できたので、とてもうれしい。もちろん来週の蔵王でもベストを尽くす。」とサイフリーズベルガー。

 

2位はノルウェーのアネッテ・サーゲンで、前日の3位から順位をあげた。1本目93mで、サイフリーズベルガー、ヘンドリクソンにつぐ3位につけたサイフリーズベルガーは、ファイナルラウンドでこの日の最長飛距離99mを飛んでトータル241ポイントで2位となった。「札幌でこんなにいい結果が残せるなんて、誰も予想していなかったはず。日本での大会はいつもは時差に悩まされるが、今回はすべての面でうまくいった。今日はこれまでよりもいいジャンプができたし、ジュリーもいい判断をした。テストジャンパーの皆さんも素晴らしい仕事をしてくれて、本当にありがとう。」とサーゲン。

 

3位となったサラ・ヘンドリクソンも、今日の結果をとても喜んだ。リベレッツでのジュニア世界選手権でメダルなしに終わったが、すぐに立ち直っての札幌での表彰台となった。「今日も風のコンディションは対処しにくいものだった。もちろん競技をしたいし、できれば2本飛びたい。ジャンプ台の上で長い時間待つのは少し大変だが、それがスキージャンプであり、選手として対処しなければならないこと。今日の結果にハッピーだし、この週末全体に満足している。蔵王に行くのがとても楽しみだ。」とヘンドリクソン。93.5mと87.5mで240.2ポイントだった。 

 

スロベニア チームとしてまたも好成績

 

前日同様4位はスロベニア勢で、今日はスペラ・ロゲリ。5位は地元の高梨沙羅と前日の勝者コリーヌ・マテル(FRA)が分け合った。地元観衆の前でいいジャンプを見せたかった高梨だが、前日は12位。今日は1本目86mで9位につけた。ファイナルラウンドでもまったく同じ飛距離で5位に終わった。7位以下はウルスラ・ボガタイ (SLO)、リンジー・ヴァン (USA)、カリナ・フォクト (GER)、カティア・ポズン (SLO) 。ジュニア世界選手権団体優勝のスロベニアが、この大会でもチームとして好成績をあげた。

 

W杯総合ランキングでは、737ポイントで高梨沙羅が依然としてトップ。サラ・ヘンドリクソン (597ポイント)が2位に浮上、コリーヌ・マテルは3位 (593ポイント)となっている。

 

日本人選手

伊藤有希は11位、茂野美咲20位、平山友梨香30位。

大会リザルト pdf-file