フライングチャンピオンのクラニエッチ、ビケルスンドで優勝!
昨年のフライング世界選手権ビケルスンド大会チャンピオンであるスロベニアのロベルト・クラニエッチはここでのフライングW杯2日目に231.5mと230m(416.5ポイント)でドイツのミヒャエル・ノイマイアーとグレゴア・シュリーレンツァウアーをおさえて優勝し、通算5勝目、今季初優勝を飾った。
クラニエッチの優勝のベースはすでにファーストラウンドで築き上げられていた。シュリーレンツァウアーに10ポイント差を付けてトップで折り返し、最終的にシュリーレンツァウアーに16.5ポイント、また2位のノイマイアーに11ポイント差に引き離した。「ビケルスンドは自分にとって特別なところ。昨年のここでも世界選手権大会も優勝しているし、今週末は優勝と3位。今は本当に満足しているし、ハラコフでの次のフライングW杯が楽しみ。」と優勝者インタビューで話した。
ドイツの34歳、ミヒャエル・ノイマイアーは今日のサプライズだった。ファーストラウンド終了後3位につけていた彼はファイナルの素晴らしいジャンプで2位に順位を上げることに成功。「素晴らしい日で、今日は本当にシンプルにジャンプを楽しむことが出来た。今季W杯で2回3位になって今回は2位と調子がいい。優勝することを夢見ているし、今日の2本目ではトップだった。ということはまだ上を狙うことが出来るということだ。」とノイマイアーは話した。バイエルン出身のこの選手は223mと231m、405.5ポイントをマークした。
Video-Interview with Michael Neumayer »
昨日優勝のグレゴア・シュリーレンツァウアーはまたも好成績を残した。「47勝目を逃したとは言っても、3位をとても嬉しく思っている。世界で一番大きなジャンプ台でタフな試合だ。自分のジャンプも昨日ほどは良くなくて、踏み切りのタイミングが遅れたりとミスをした。」とシュリーレンツァウアーは話した。
スイス好調ムード
シモン・アマンは今日4位。216mと222.5mのジャンプでトータル393.6ポイント。このスイス人の調子は右上がりである。アマンのチームメイトのグレゴア・デシュヴァンデンは予選で初の200mをマークし、今季のチーム的な好調ムードをキープしている。
ペーター・プレヴィッチとユーリ・テペシュは5位(同点390.4ポイント)を分け合い、ロベルト・クラニエッチの2回の表彰台、またジュニア世界選手権リベレッチ大会での個人・団体戦優勝なども含めて、今週末のスロベニアチームの強い印象をアピールした。
Video-Interview with FIS race director Walter Hofer
カミル・シュトッホは7位とルーカス・クルチェック率いるポーランドチームのベスト選手となった。207mと222m、386.6ポイントで10位になったチームメイトのピオトル・ツィラに9.5ポイント差だった。
ノルウェーは自国観衆の前で表彰台を逃す
既に前日もそうであったように地元観衆面前でノルウェーチームは表彰台を逃した。アンドレアス・スティルネンの8位(204.5mと228.5m、380.4ポイント)がノルウェーチームのベストリザルトだった。「おそらくここビケルスンドは地元大会ということでモティベーションが過剰になったのではないかと思う。それ以外に今回の結果の説明がつかない。」とアレックス・シュトックルは試合の後に話した。ルネ・ヴェルタ(13位)、アンダース・バルダル(17位)、アンダース・ファネメル(19位)、アンダース・ヤコブセン(21位)、トム・ヒルデ(22位)とトップ争いに食い込むことはなかった。
セヴェリン・フロインドはドイツ2番手で9位。216mと211.5mで378.7ポイントをマーク。マキシミリアン・メッヒラーは15位とチーム的な強さを見せた。リヒャルド・フライタク(20位)とアンドレアス・ヴァンク(25位)はW杯ポイントを獲得したものの上位の成績を残すことはなかった。
マルティン・シュミットとマリヌス・クラウスは35位と36位で昨日に引き続きファイナルに進出することはなかった。アメリカのピーター・フレネット、アンダース・ジョンソンも31位と34位でっ決勝進出を逃した。