シュリーレンツァウアー、ジャンプ週間総合優勝
最後まで結果が分からず緊張感が続いて、どのような大きなスポーツイベントでも期待されるような決勝になった。グレゴア・シュリーレンツァウアーとアンダース・ヤコブセンの争いはファイナルラウンド最後のジャンプまで決着がつかなかった。ヤコブセンはファイナルラウンドで139m(その日の最長飛距離)でプレッシャーをかけたが、137.5mを飛んだシュリーレンツァウアーには及ばず、シュリーレンツァウアーはその日の優勝、ジャンプ週間総合優勝、そして個人の45勝目をあげた。
22歳のシュリーレンツァウアーにとっては2回目のジャンプ週間総合優勝となる。一日中雨が降り続けたビショフスホーフェンで272.7ポイント(133mと137.5m)、ヤコブセンに2.3ポイント差だった。3位にはオーストリアチームの若手のシュテファン・クラフト。クラフトは2本とも131mを飛び261.3ポイントで彼のキャリアの中で初のW杯表彰台を手にした。
この日の大会とジャンプ週間総合ランキング4位にはポーランドのカミル・シュトッホ。131mと131.5mと安定したジャンプを見せ260.2ポイントで4位。ポーランドチームにとってはジャンプ週間を成功裏に終えたと言えるだろう。
競技は番狂わせから始まった。総合4位につけていたセヴェリン・フロインドはポーランドのシュテファン・フラにKO対戦で敗退した。
フロインドとアマンは期待はずれ
126mのジャンプでフロインドはKOで負けただけではなく、ラッキールーザーの枠にも入れず総合ランキングの表彰台争いからも外れてしまった。33位、総合でも13位に終わり、フロインドにとっては残念な結果となった。
「こんなことも起きるものだが、それにしてもひどい一日だった。ジャンプで1つミスをしたが、今更どうにもならない。また気持ちを立て直し、続けるしかない。条件のせいでは絶対になく、自分のミスだ。」とフロインドは話した。ドイツチームベストのベテランミヒャエル・ノイマイアーは8位、総合6位で、良い結果を出した。
シモン・アマンは今回のジャンプ週間でファイナルに進出出来なかったのは2回目。ジャンプ週間総合優勝を目標としているシモン・アマンはヤーン・マトゥラと対戦し敗退、夢を叶えるためにまた1年待たねばならなくなった。
不振が続く日本チーム
地元札幌W杯まであと2週間しかない日本チームはいまだ不調。横川朝治率いる日本チームでは葛西紀明のみがファイナルに残った。123mと127mを飛び23位。伊東大貴(35位)、竹内択(36位)、清水礼留飛(37位)とKOで敗退した。地元で結果を残すには調子を上げて行く必要がある。
グレゴア・シュリーレンツァウアーは1100.2点でジャンプ週間総合優勝。2位にはノルウェーのアンダース・ヤコブセン(1087.2点)、3位には同じくのルウぇのトム・ヒルデ(1029.2点)。カミル・シュトッホが1027.2点で4位、アンダース・バルダル(1026.8点)で5位、ドイツのミヒャエル・ノイマイアー(996.7点)と続く。